スマホアプリ連動で使える魚群探知機の仕組み

スマホで使える魚群探知機は、一般的なボート用の魚群探知機と同様に、水中に音波を発射し、その反射を受信することで魚や地形を検知します。
大きな違いは、電源コードや振動子のコードが不要で、BluetoothやWi―Fi接続によってスマホと連携できる点です。スマホの画面をモニターとして使えるため、堤防や港、地磯など、これまで有線式では使いづらかった場所でも活用可能になりました。
- 港の岸壁
- 沖堤防
- 釣りイカダ
- 地磯など
さらに、小型かつ軽量で持ち運びやすく、一部の機種にはGPS機能が搭載されており、釣れたポイントを記録して次回に活かすこともできます。
これまで把握できなかった海中の地形や魚の位置が分かるのは大きな利点であり、釣果にも直結します。それぞれの機種の特徴を理解し、自分の釣りスタイルに合ったスマホ連動型の魚群探知機を選ぶことをおすすめします。
- BluetoothやWi―Fi接続によってスマホと連動
- 使用できなかった場所で使える仕組み
スマホアプリ連動魚群探知機の5つの選び方

出典:Deeper
ここでは、スマホアプリ連動タイプ魚群探知機の選び方について解説していきます。
水深表示範囲で選ぶ
スマホアプリ連動タイプの魚群探知機を選ぶ際、最初に注目したいのは「水深表示範囲」です。
このタイプは一般的な魚群探知機に比べて対応水深が浅く、最大で約100メートル程度の機種が主流で、それ以上の深さには対応できない場合が多いため、深場での使用には適していません。
中には、最大45メートル程度しか表示できない機種もあるため、使用予定の釣り場の水深に合わせて選ぶのがポイントです。
まだ釣り場が決まっていない場合は、幅広い状況に対応できる「水深表示範囲100メートル」のモデルを選ぶと安心です。
電源の種類で選ぶ
スマホアプリ連動タイプの魚群探知機には、「充電式」と「電池式」の2種類の電源タイプがあり、それぞれに異なる特徴があります。
充電式は繰り返し使えるためランニングコストを抑えられ、バッテリーの持ち時間が長い機種も多く、使い勝手に優れています。ただし、充電が切れるとその場で使用できなくなる点がデメリットです。
一方、電池式は電池を交換すればすぐ使えるため、長時間の釣りにも対応しやすいのが魅力です。しかし、電池代がかかることや、廃棄時の分別などが手間になる点が欠点といえます。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分の釣行スタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。
周波数で選ぶ
魚群探知機の周波数選びは、釣果に大きく影響するため、使用状況に合わせた周波数の魚群探知機を選ぶ必要があります。
- 高周波(200kHz前後)は狭い指向角で詳細な地形や小魚の探知に適し、浅場での使用に向いています。
- 低周波(50kHz前後)は広い指向角で広範囲の探知が可能で、深場での使用に適しています。
結論から言うと、浅場では高周波(200kHz)、深場では低周波(50kHz)がおすすめです。高周波は細かな地形や魚の位置を正確に映し出すため、浅い水域や障害物周辺に最適です。
ただし深場では届きにくいのが難点です。一方、低周波は深海まで届きますが、映像の解像度はやや粗め。釣り場やターゲットに合わせて、周波数を使い分けましょう。
最大通信距離で選ぶ
スマホアプリ連動タイプの魚群探知機を選ぶ際は、「最大通信距離」も重要なポイントです。
BluetoothやWi-Fiで接続する仕組みのため、通信できる距離は機種によって異なります。
足元や軽いキャストで使う場合は、短距離対応の機種でも問題ありませんが、フルキャストでの使用を考えている場合は、100メートル以上の通信距離があるモデルを選ぶと安心です。
GPS機能で選ぶ
スマホアプリ連動タイプの魚群探知機には、「GPS機能を搭載」したモデルもあります。
GPSがあると、釣れたポイントの記録や位置の把握ができ、キャストだけでなくボートでも活用可能です。
ボートで使用する場合は、専用のフレキシブルアームが必要ですが、スマホ連動型は携行性に優れ、汎用性が高いのが特長です。
デメリットは価格が高くなる点ですが、可能であれば最初からGPS付きのモデルを選ぶとよいでしょう。
スマホアプリ連動の魚群探知機おすすめ7選!
ここでは、スマホアプリで連携して使用できる魚群探知機を、厳選して7機種ご紹介していきます。
【ディーパー】Deeper Pro
水深表示範囲 | 約0.5~80m |
重量 | 100g |
対応周波数 | 90/290khz |
最大通信距離 | 100m |
GPS機能 | なし |
キャストに強い!
【Deeper Pro】は、スマートフォンと連動して使えるキャスト式の魚群探知機で、岸からの釣りやカヤックでの利用に向いており、初心者にも扱いやすい設計が特長です。
本体はWi-Fiでスマートフォンやタブレットと接続し、水中の様子をリアルタイムで表示。最大で水深80メートルまでの範囲をスキャンできます。
さらに、最大100メートル先までキャストできるため、広い範囲の魚の動きを把握することが可能です。
【ディーパー】Deeper PRO+2.0
水深表示範囲 | 約0.15m~100m |
重量 | 100g |
対応周波数 | 100/240/675khz |
最大通信距離 | 100m |
GPS機能 | あり |
GPS機能搭載!
【Deeper PRO+2.0】は、キャストタイプの魚群探知機で、岸釣りやカヤックでの使用にぴったりのモデルで、最大で9時間の連続使用が可能なため、長時間の釣行にも対応できます。
GPSを内蔵しており、釣り場の位置情報を記録しながら等深線の地図も作成できるため、水中の地形や魚の動きがより詳しく把握可能。
また、最大100メートルの水深まで探知でき、スマートフォンとの通信距離も同じく100メートルと、性能面でも優れた仕様となっています。
【ディーパー】Deeper CHIRP+2
水深表示範囲 | 約0.15m~100m |
重量 | 100g |
対応周波数 | 100/290/675khz |
最大通信距離 | 100m |
GPS機能 | あり |
CHIRP技術を搭載!
【Deeper CHIRP+2】は、CHIRP技術を搭載したキャストタイプの魚群探知機です。
3つの異なる周波数(100kHz、290kHz、675kHz)を使い分けることで、より詳しい水中の状況をスキャンできます。また、内蔵されたGPSで釣り場の位置を記録し、等深線の地図も作成可能です。
GPS機能をオフにすれば、最大で約15時間の連続使用ができるため、長時間の釣りでも安心して使えます。
【ディーパー】Deeper START スマート魚群探知機
水深表示範囲 | 約0.5~50m |
重量 | 100g |
対応周波数 | 40khz |
最大通信距離 | 50m |
GPS機能 | なし |
【Deeper START】は、初心者におすすめのキャスト式スマート魚群探知機です。スマートフォンとWi-Fiで接続し、水中の様子をリアルタイムで確認できます。
探知できる水深と通信距離はいずれも最大50メートルで、特に岸釣りに適しており、専用アプリをインストールするだけのシンプルな操作性も魅力です。
【ガーミン】Striker Cast
水深表示範囲 | 最大約45m |
重量 | 75g |
対応周波数 | 260/455khz |
最大通信距離 | 約60m |
GPS機能 | なし |
ガーミンの【Striker Cast】は、スマートフォンと連動して使えるキャスト式の魚群探知機です。
Bluetoothを使ったワイヤレス接続で、水中の情報をスマートフォンやタブレットにリアルタイムで表示。電池式で、最長10時間以上の使用が可能な点も特長です。
専用アプリをダウンロードすれば、簡単な操作ですぐに使い始めることができます。
【ガーミン】Striker Cast GPS
水深表示範囲 | 最大約45m |
重量 | 75g |
対応周波数 | 260/455khz |
最大通信距離 | 約60m |
GPS機能 | あり |
ガーミンの【Striker Cast GPS】は、GPS機能を搭載した投げ込みタイプの魚群探知機で、スマートフォンと連動して使用できます。
Bluetoothでスマートフォンやタブレットと接続し、水中の様子をリアルタイムで表示。IPX7相当の防水性能を備えており、淡水や海水はもちろん、氷上釣りにも対応可能です。
最大10時間以上使える充電式バッテリーを内蔵し、約60メートルまでワイヤレス接続が行える点も特長です。
【マグクルーズ】ウェアラブルスマート魚群探知機
水深表示範囲 | 45m |
重量 | 約45g |
対応周波数 | 429khz |
最大通信距離 | 75m |
GPS機能 | なし |
スマホ連動タイプではありませんが、マグクルーズのウェアラブル魚群探知機【ぎょぎょウォッチ】は、腕時計型の魚群探知機で、両手でタックルの操作をしながら水中の情報を確認できる革新的なアイテムです。
スマートウォッチは最長16時間、探知機本体は電池式で最大7日間使えるため、長時間の使用にも対応。水深や水温、地形の変化を測定できるほか、多彩な機能を搭載し生活防水にも対応しています。
スマホアプリ連動魚群探知機の使用上の注意点

スマホアプリ連動タイプの魚群探知機には、他のタイプにはない使用上の注意点があります。事前にしっかり確認し、トラブルを防ぎましょう。
電池残量に注意!
スマホアプリ連動タイプの魚群探知機を使う際は、「電池残量」に注意が必要です。
一般的な魚群探知機は船の電源や外部バッテリーを使って給電できますが、BluetoothやWi-Fi接続のスマホ連動型は、通信機とスマホ両方の電池残量を管理しなければなりません。
通信が常に行われるため、スマホの電池消費が早く、魚探本体のバッテリー容量も限られているため、途中で電池切れになる可能性があります。
そのため、モバイルバッテリーなどの予備電源を準備しておくと安心です。
ロストに注意!
スマホ連動タイプの魚群探知機を使用する際に最も多いトラブルが「ロスト」です。
キャストして使用するタイプが多いため、しっかりと結束していないと、ライントラブルや結束不良によってロストする可能性があります。
一度ラインから外れてしまった魚群探知機の回収は難しく、ほぼ不可能といっても過言ではありません。
そのため、キャスト前には必ずラインや結束部を確認し、異常がないことを確認してから投げるようにしましょう。
また、回収するたびに状態を確認することもロスト防止に効果的なので、必ず意識して行うようにしてください。
魚群探知機は用途に合わせて選ぼう!

スマホ連動タイプの魚群探知機には、導入のハードルが低く、港や堤防、地磯などでも使用できるメリットがありますが、向き不向きがあるため、どのような状況でも使用できる万能タイプではありません。
たとえば、ボートでの使用をメインに考える場合は、よりスペックの高いポータブル魚群探知機や固定式魚群探知機のほうが正確な情報を得やすく、釣果にもつながりやすくなります。
また、バスフィッシングで使用するのであれば、バス専用モデルのほうがスマホ連動タイプよりもバスの動向をつかみやすいでしょう。
このように、魚群探知機は用途に合わせて選ぶことで釣果に差が出るため、自身のフィッシングスタイルに合った最適な機種を選ぶことが重要です。
スマホ連動タイプ以外の魚群探知機についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
【2025年最新版】魚群探知機のおすすめ19選!仕組みと選び方の基準もご紹介!
まとめ
スマホアプリ連動タイプの魚群探知機は、BluetoothやWi-Fiで接続する仕組みのため、従来の魚群探知機では使用できなかった場所でも使える、利便性の高い魚群探知機です。
選ぶ際は、「水深表示範囲」「電源の種類」「周波数」「最大通信距離」「GPS機能」の5つのポイントを意識すると、自分に合った使いやすい魚群探知機が見つかるでしょう。
ただし、適さない釣り種もあるため、用途に応じてほかのタイプの魚群探知機と使い分けることも大切です。
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