【免許不要】の2馬力ボートの3つの条件とは?船舶検査も必要なし!

2馬力ボート
記事内に広告が含まれています。

2馬力ボートは免許不要で操船できることから人気が高まってきていますが、免許不要で操船するためには「ボートの長さ・船外機の出力・停止措置や保護装置」の3つの条件を満たしておく必要があります。

そこでこの記事では、免許不要で操船できる2馬力ボートの3つの条件を詳しく解説し、魅力やメリットも合わせてご紹介していきますので、2馬力ボートに興味があるという方は、ぜひ参考にしてみていください。

そいた

・釣り歴=30年以上
・2馬力ボート歴=15年以上
・得意な釣り=ジギング
       泳がせ釣り
・使用艇=DSー110L3
・運搬方法=軽トレーラー

そいたをフォローする

船舶操縦免許が不要になる2馬力ボートの3つの条件

ここでは、船舶操縦免許が不要になる2馬力ボートの条件について、詳しく解説していきたいと思います。

ボート長さが11ft(3.33m)以下

船舶操縦免許が不要になるボートの長さは「3m」以下とよく表記されていますが、登録長と呼ばれる船舶を登録するときに用いられる計算方法で算出されるため、実際には11ft (3.33m) までの船舶が免許不要で操船できるボートの最大長さになります。

登録長の計算方法ですが、「ボートの全長 × 0.9」で計算されるので、

ボートの全長 3.33m × 登録長 0.9 = 2.997m となり、船舶操縦免許不要で操船できるということになります。

✔ポイント
  • 11ft=3.33mまで船舶操縦免許不要
  • 計算方法=ボートの全長×0.9

※船型によって「登録長」の定義が異なり、3.33m を超えても免許不要の場合があります。

船外機の出力が1.5kw以下

船外機の出力は馬力ではなく kW (キロワット) で表されますが、船舶操縦免許不要で操船できる基準値は1.5kw以下と定められています。

エンジン式の2馬力船外機であれば、出力換算で1.47kwとなっているので、問題なく免許不要で操船できます。

エレキエンジンも同じ条件で1.5kw以下のエンジンであれば、こちらも免許は不要になります。

✔ポイント
  • 船外機の出力表記はkw!
  • エレキエンジンでも同じ基準!

停止措置や保護装置を有するもの

停止措置や保護装置を有するものとは、直ちにプロペラの回転を停止することができる機構を有する船舶、その他のプロペラによる人の身体の傷害を防止する機構を有する船舶となっています。

例として、非常停止スイッチ、キルスイッチ、遠心クラッチ、中立ギア、プロペラガード等の装置などがあります。

上記の装置は基本的に2馬力船外機や、1.5kw以下のエレキエンジンにはもともと備わっているので問題になることはありません。

✔ポイント
  • 停止措置や保護装置=身体の障害を防止するための機能
  • 船外機には標準装備されている!

国土交通省:小型船舶の範囲

勘違いしやすい2馬力船外機の併用について

多くの方が勘違いしやすいのが2馬力船外機の併用です。

免許不要で操船できる2馬力ボートの条件は、船外機の出力が1.5kw以下であることですが、この基準以下なら何台でも取り付けて問題ないという事ではありません。

例えば、2馬力船外機エンジン(1.47kw)とエレキモーターエンジン(1.47kw)との併用では、定められている基準の1.5kw以下を超過してしまうので、船舶操縦免許が必要となります。

1.5kw以下という基準はあくまでも一隻に対しての基準という事になりますので、注意しておきましょう。

✔ポイント
  • 一隻に対しての基準が1.5kw以下!
  • エンジン式とエレキモーター式の併用は不可!

2馬力ボートの大きなメリットと魅力

2馬力ボートの最大のメリットは「船舶操縦免許不要」で操船できることです。

ですが、このメリット以外にも2馬力ボートには、大きなメリットや魅力が詰まっているので、ご紹介していきたいと思います。

船舶検査も必要なし

船舶検査は、船舶の設計・製造段階から廃船に至るまでの間、船舶が航行するために必要な構造、設備などが技術基準に適合しているかを国などが確認する検査のことです。

検査証書の有効期間は4年間で、検査には4年ごとに実施される定期検査や、その中間で実施される中間検査、改造などが行われたときの臨時検査、必要なときに実施する特別検査があります。

仮に不具合が見つかり検査に合格できないと、航行することができません。

しかし、2馬力ボートの条件に当てはまる船舶にはこの面倒な検査は必要なく、その他の船舶と比べて大きなメリットといえるでしょう。

ですが、船舶検査がないからと整備の必要がないというわけではなく、しっかりと自主点検を行っていないと、故障や大きなトラブルにつながることも考えられるので、定期的なメンテナンスは忘れずに実施しましょう

時間に縛られない

2馬力ボートは時間に縛られることなく、自由に釣りを楽しむことが出来ます。

海上で釣りをするときには遊漁船などが一般的な手段となりますが、貸し切りであっても乗り合いであっても、出航時間や帰港時間があらかじめ決められています。

帰港時間については負担に感じることはありませんが、出航に関してはその時間までに到着してタックルの積み込みなどを終わらせておく必要があり、遅刻は許されません。

また湖などで利用することのできるレンタルボートなどでも、同じように時間には制限があり自由に楽しめるわけではありません。

しかし、2馬力ボートユーザーになると時間制限はなく時間に縛られるようなことはありません。

例えば前日に会社の飲み会があったとしても、朝の出航時間を少しずらせばいいだけで問題は解決でき、仕事が半日で終わればその後、夕まずめだけを狙いに行くことも可能です。

このように時間に縛られることのない釣りを楽しめることが、2馬力ボートのメリットの一つだといえるでしょう。

好きな場所から出航出来る

2馬力ボートは出航場所を自由に選ぶことができます。

一方、遊漁船などでは出航場所が制限されますが、2馬力ボートはこの制約を受けず、車両で移動可能な範囲内であればどこからでも出航できます。

たとえば、遊漁船で2時間以上かけて移動して釣りをするような場所でも、近くの港まで車両で移動して出航すれば時間を短縮できます。

ですが、一つ注意点として自分の好きな場所を選んで出航できるということは、大きなメリットですが、2馬力ボートが主に使用する砂浜や港内のスロープを利用する際には、事前に許可が必要な場合があるので、確認しておくことが重要です。

【重要】2馬力ボートの出航場所は?港湾施設の無断利用はトラブルにつながる可能性も!

購入コストが抑えられる

2馬力ボートは購入費用が抑えられ、コストパフォーマンスが高いと言えます。

一般的な定期船舶であれば購入費用は数百万円かかるため、大きな負担となりますが、2馬力ボートの購入費用はFRP製の船外機セットで40万円以下、ゴムボートであれば30万円程度で購入可能です。

高額に感じるかもしれませんが、仮に遊漁船で釣りに行く場合の相場が1万円~2万円だった場合、一回平均1万5千円で計算すると、月に二回の釣行で3万円、一年で36万円となります。これに対し、2馬力ボートの購入費用は1年で回収できます。

このように、2馬力ボートは大きなメリットに比べて、コストパフォーマンスが非常に高いと言えるでしょう。

2馬力ボートの購入費用や年間維持費はどれぐらい?FRP製のボートとゴムボートでどれほど違うの?

年間維持費も安い

2馬力ボートは、年間維持費が非常に安いことも大きな魅力です。

2馬力ボートの年間維持費としては主に「エンジンオイル・ギアオイル・グリス」などのオイル関係になりますが、かかる費用すべてを合わせても3千円程度で済みます。

もし仮に輸送方法として軽トレーラーを考えているのであれば、軽トレーラーの維持費として軽自動車税が年間3600円かかり、車検がユーザー車検で1万5千円程度、ディーラーで車検を頼むと3万円~4万円の費用が掛かります。

車検費用は2年に一度となりますので、年間維持費に直すと合計で1万4千円~2万7千円程度かかります。

この年間維持費で船長として航行できるのですから、その魅力は非常に大きいと言えるでしょう。

年間維持費内訳
  • オイル交換費用=3000円(ボートのみの場合)
  • 軽トレーラーでの輸送の場合「オイル費用3000円+軽自動車税3600円+車検費用15000円~40000円」
  • 合計=14000~27000程度が年間維持費として必要!

2馬力ボートの危険性には注意が必要!

2馬力ボートは航行してみないと分からない危険性があり、事前に把握しておかないとその他の船舶との接触につながることもあります。

ここでは2馬力ボートならではの危険性について解説していきますので、2馬力ボートユーザーになる前に一読してみてください。

海上ルールを知らない!

2馬力ボートは免許こそ必要ありませんが、その他の船舶は決められた海上ルールに従い航行しています。

決められた海上ルールを守って航行している中を、何も「知らない・守らない」2馬力ボートが航行していることは容易に危険であると想像できます。

実際に、何も知らないまま海上に出て他船とニアミスしてしまう経験をしたことがる筆者は、海上ルールを知らないことの怖さを感じました。

その為、免許不要で操船できる2馬力ボートであっても、必要最低限の海上ルールは覚えておく必要があるでしょう。

【重要】2馬力ボートの海上ルールとマナーについて!免許が不要でも法律は守ろう!

認識されにくい!

2馬力ボートの最大サイズは3.33mとなっていますが、他船から見えにくく認識されにくいという危険性があります。

筆者が操船する2馬力ボートの深さは50㎝程度ですが、仮に波高が1mあり、波間に入るとボートはもちろん座っている操船者すら視認できなくなります。

また、走行中の船舶は船首側が持ち上がった状態で水上を航行してくるので、さらに見えにくくなり非常に危険です。

他船に自分のボートを発見し認識してもらうためには、自船をアピールすることのできる「認証旗」を使用することが必須となるので、2馬力ボートを楽しむ際にはしっかりと掲げておきましょう。

安定性や走行性能が低い!

2馬力ボートは安定性や走行性能が低く危険だと感じることがあります。

船の安定性は重心や船体の幅によって変わりますが、重量も軽く幅の狭い2馬力ボートでは安定性は低くなります。

安定性が低くなると荷物の配置場所が偏るだけで大きく傾き、船内に水が浸入することもよくあるので、注意が必要になります。

また、2馬力船外機は大きな力を出すことが難しく、大きな波や風には逆らうことができないので、出船できる条件は厳しくなることが多くなります。

【体験談】2馬力ボートの危険性と安全な楽しみ方!

免許不要で楽しむ2馬力ボートの感想

もともとショアからの釣りや遊漁船で釣りをしていた筆者が、2馬力ボートユーザーになるまでにはたくさん悩み、決断するまでには時間がかかりました。

しかし、2馬力ボートユーザーになっての感想は「良かった」の一言です。

もちろんデメリットがなかったというわけではありませんが、それを大きく上回るメリットの方が多かったと感じています。

自分の見つけた場所で、好きな釣り方で狙い通りに釣っていくということは「釣れた」ではなく「釣った感」を大きく感じることが出来ます。

✔満足ポイント
  • 釣った感を味わえる!
  • 自由な釣り方!

実際に、ジギングにしか興味のなかった筆者ですが「タイラバ・テンヤ・泳がせ釣り」など多くの釣り方で釣りを楽しむことができるようになり、釣れる魚種も多くなったことで釣った感を味わっています。

2馬力ボートは釣れないといわれることがありますが「釣れないではなく釣り方を知らない」というだけで、遊漁船以上の釣果を出すことも可能です。

筆者自身が2馬力ボートに興味を持ち、情報を調べていた時には情報も少なく決断するまでに時間がかかりました。

当サイトでは、2馬力ボートに必要な情報について多く解説していますので、2馬力ボートユーザーになるための決断に役立ててみてください。

【2馬力ボート】釣れないではなく釣り方が分からないが正解!釣果を伸ばすためには知識と対応力!

まとめ

2馬力ボートを免許不要で操船するためのまとめとして

✔ポイント
  • 船舶操縦免許不要:ボートの長さが11ft(3.33m)以下であること。
  • 船外機の出力が1.5kw以下:エンジン式船外機やエレキエンジンの併用は不可
  • 停止措置や保護装置の装備:安全装置の装着が必須。

となっています。

2馬力ボートは、購入費用や維持費が抑えられ、時間に縛られず自由に釣りが楽しめる魅力がありますが、海上ルールや安定性に関する知識が必要であるということも合わせて覚えておきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました