シマノのオシアジガーFカスタムは、オフショアジギングファンの間で高い人気を誇る名機。
使ってみたいけど「番手がいろいろあってどれを選べばいいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、釣り歴30年以上の経験をもとにオシアジガーFカスタムについて、魅力や選び方を徹底解説していきます。
また、番手別のおすすめロッドの組み合わせ例や、兄弟機種、上位モデル、下位モデルとの違いについても解説していますので、リール選びの参考にしてください。
オシアジガーFカスタムとは?

出典:シマノ
オシアジガーFカスタムは、シマノが誇るスロージギングに特化したハイエンドモデルで、一番の特徴は「F」の名前のとおり、フォールレバーが搭載されている点。
フォールレバーは親指1本で瞬時の操作が可能で、フォールスピードのみならず、ジグの水中姿勢も自在にコントロールすることで、ターゲットに合わせた誘いが可能です。
さらに、スロージギングだけでなくジギング全般において、フォール中のアタリをいかに取るかが釣果を左右する重要ポイントになりますが、片手でフォールスピードを調整できるFカスタムは「落としで釣る」戦略を可能にしているため、フォールを意識したジギングにおいて最強機種です。
このように、ジグの落ち方を自在に演出できるフォールレバー搭載のオシアジガーFカスタムは、フォールを中心に組み立てるジギングにおいて外すことのできない存在といえるでしょう。
おすすめ釣りスタイルと狙える魚種

ここでは、オシアジガーFの対応釣りスタイルと狙える魚種について解説していきます。
スロージギングに強い!
オシアジガーFカスタムは、ジグの落下速度を自在に操れる「フォールレバー」を搭載しており、繊細なフォールアクションが求められるスロージギングに最適です。
しかし、汎用性も高くスロージギングをはじめ、タチウオジギングや中深海ジギング、ディープタイラバなどにも幅広く対応しています
- スロージギング
- 中深海ジギング
- タチウオジギング
- ディープタイラバ
- 大型青物ジギング
特に着底直後や中層でのフォールバイトを狙う釣りでは抜群の操作性を発揮。大型青物を狙う本格ジギングにも対応できる高い巻き上げパワーも魅力です。
幅広い魚種に対応!
オシアジガーFカスタムは、浅場から深場まで幅広い魚種に対応できるジギングリールです。
代表的なターゲットは、タチウオ・マダイ・ヒラメなどの中型魚から、ブリ・カンパチ・ヒラマサなどの大型青物まで。
さらに、中深海ではアカムツやキンメダイ、アコウダイといった高級魚も狙えます。番手によって対応する水深や魚種が異なるため、釣行エリアやターゲットに合わせた選択が可能です。
番手の選び方とスペック比較
モデル | 主なターゲット魚種 | 対応水深(目安) |
---|---|---|
1000HG | タチウオ、マダイ、ヒラメ、イサキ、ライト青物 | 〜100m前後 |
1500HG※汎用性高くおすすめ | ブリ、ヒラマサ、カンパチ、中深海のアカムツ・クロムツ | 〜200m前後 |
2000NRHG | カンパチ、キハダマグロ、キンメダイ、アコウダイ、超深場の底物 | 200〜300m超 |
オシアジガーFカスタムには「1000・1500・2000」の番手がラインナップされており、ジギングを行う水深や狙う魚種に最適な番手を選びましょう。
オシアジガーFカスタム 1000HG
ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) |
6.4 | 7 | 430 |
糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(㎝) | 適性水深エリア |
2-300, 2.5-230, 3-200 | 98 | 〜100m前後 |
浅場(100m前後)なら1000番がおすすめ!
【オシアジガーFカスタム1000HG】は、シリーズ中で最もコンパクトかつ軽量なモデルで、浅場でのスロージギングやジギング、ライトジギングに最適です。
最大巻上長98cmのハイギア仕様で、手返しの良い釣りが可能。PE2号を300m巻ける糸巻量を確保しつつ、430gという軽さを実現しています。
フォールレバー搭載により、繊細なジグの落下速度調整も自在。特に水深50~100m前後のエリアで、タチウオやマダイ、ライトな青物を狙う釣りにおすすめのモデルです。
- タチウオ、マダイ、ヒラメ、イサキ、ライト青物狙い
- 浅場(~100m)でのスロージギング、ジギング全般
オシアジガーFカスタム 1500HG
ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) |
6.4 | 7 | 430 |
糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(㎝) | 適性水深エリア |
2-500, 2.5-400, 3-320 | 98 | 〜200m前後 |
どこでも使えるリールなら1500番!
【オシアジガーFカスタム1500HG】は、ギア比6.4、最大ドラグ力7.0 kg、自重430 gと軽快なスロー系ジギング向けモデルです。
1回転98 cmの巻上長と、PE2号を500 m/2.5号400 m/3号320 m巻ける大容量スプールを搭載しており、浅場から中深海まで幅広く対応できる汎用性の高さが魅力。
マイクロモジュールギアやインフィニティドライブにより、滑らかでパワフルな巻き上げが可能で、防水機構X‑プロテクトや冷間鍛造ハンドルの高剛性設計により、ブリ、ヒラマサ、カンパチ、中深海のアカムツ・クロムツなど多くの魚種を狙いで信頼性抜群。
狙う魚種や水深が決まっていないでのあれば、汎用性の高い1500HGがおすすめで、ハイエンドモデルのサブ機種としても優秀です。
- ブリ、ヒラマサ、カンパチ、アカムツ・クロムツ狙い
- 中深場(~200ⅿ)でのスロージギング、ジギング全般
オシアジガーFカスタム 2000NRHG
ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) |
6.2 | 10 | 605 |
糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(㎝) | 適性水深エリア |
3-400, 4-300, 5-220 | 117 | 200〜300m超 |
深場(200〜300m超)・大物狙いなら2000番!
【オシアジガーFカスタム2000NRHG】は、自重605 g・ギア比6.2・最大ドラグ10 kgという高剛性&高耐久設計が特徴。
PE4号300 mなど豊富なラインキャパシティと、1回転117 cmの巻き上げ長により、中深海から深海での大型青物まで安心して対応できます。
特にカンパチやヒラマサ、キハダマグロなどを相手にする近海ジギングにおいて、頼れる性能を備えた一台です。
- カンパチ、キハダマグロ、キンメダイ、アコウダイ、深場の底物狙い
- 中深場から深場(200〜300m超)でのジギング全般
オシアジガーFカスタムにおすすめのロッド
リール番手 | おすすめロッド | 特徴 | 組み合わせの理由 |
---|---|---|---|
1000HG | オシアジガー LJ B63-2 | 軽快で高感度な操作性 | 軽量ジグを繊細に操作できる |
1500HG | オシアジガーインフィニティ B65-3 | 中深海対応の万能設計 | 中層~深場を万能に攻められる |
2000NRHG | オシアジガーインフィニティ B63-5 | 深場攻略の高反発設計 | 重量ジグを力強く操れる |
ここでは、オシアジガーFカスタム各番手のスペックに合ったおすすめの組み合わせロッドについて紹介していきます。
1000HG×オシアジガー LJ B63-2
軽快で高感度な操作性!
オシアジガーFカスタム1000HGには、オシアジガーLJシリーズの「B63-2」がおすすめ。
PEラインMAX2号、ジグウェイトは50~160gに適合し、近海ライトジギングをオールラウンドにこなす汎用性が魅力。ミドルスピードを中心にスロー、ハイスピードまで幅広いジャークパターンに対応しています。
1500HG×オシアジガーインフィニティ B65‐3
中深海対応の万能設計!
オシアジガー1500HGに組み合わせたいロッドは「オシアジガーインフィニティ B65‐3」。
水深80mから180m超までをカバーする汎用性の高いB65-2は、このシリーズの中核をなすモデルであり、青物、マダイを中心に、近海のジギングではもっとも守備範囲の広いロッドです。
2000NRHG×オシアジガーインフィニティ B63‐5
深場攻略の高反発設計!
オシアジガー2000NRHGに組み合わせたいロッドは「オシアジガーインフィニティ B63‐5」。
対大型魚や深場の攻略に適したモデルで、ブリ、ヒラマサ、カンパチなどの青物や中深海におけるアカムツやマダラ、底物に対応。
深場や潮流の速い海域で重めのジグを扱う際に必要なパワーを備えるロッドは、2000番の巻き上げ力と組み合わせて大型青物や深場攻略におすすめの組み合わせです。
オシアジガーFカスタムの兄弟・上位・下位モデルとの違い
モデル名 | フォールレバー | 対象ユーザー |
---|---|---|
オシアジガー(無印) | ❌なし | 巻きで喰わせたい人 |
オシアジガーリミテッド | ❌なし | プロ級・スペック重視 |
グラップラーCT 150XG | ✅あり | タチウオ・ライトジギング向け |
ここでは、オシアジガーFカスタムの兄弟機種や上位、下位モデルとの違いについて解説していきます。
兄弟機種=オシアジガー
ジギング全般>スロージギング
オシアジガーは、強靭な巻き上げ性能と滑らかなドラグを備えた本格派ジギングリール。
Fカスタムと異なりフォール機能は非搭載ですが、青物狙いや速巻き主体の釣りに最適で、幅広いジギングに対応でき、安定感と耐久性を求めるアングラーにおすすめです。
上位モデル=オシアジガーリミテッド
大型ターゲットを本気で狙う上級者向けリール!
オシアジガーリミテッドは、オシアジガーシリーズの上位機種で、ボディ剛性やギア強度がさらに強化された特別仕様。
Fカスタムより巻きの性能が優れており、スロー系よりも大型魚の速攻勝負に強いモデルで、マグロやカンパチといった大型魚はもちろん、中深海、深海系の対象魚や近海の青物にも幅広く対応しています。
下位モデル=グラップラーCT 150XG
操作性と価格のバランスに優れた入門機!
グラップラーCT 150XGは、軽量コンパクトで扱いやすいエントリーモデル。
Fカスタムに比べると剛性や巻きパワーは控えめですが、カウンター付きでタイラバやSLJなどの繊細な釣りに最適。ライトなジギングを楽しみたい初心者におすすめです。
グラップラーCT150については下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
19グラップラーCT150の釣りスタイルと狙える魚種は?最適ロッドの組み合わせ紹介!
オシアジガーFカスタムはこんな方におすすめ!

出典:シマノ
オシアジガーFカスタムは、スロー系ジギングに特化したい中〜上級者に最適なリールです。
フォールレバーを標準装備しており、ジグの落下速度を自在にコントロールできるため、フォールで喰わせたいスタイルとの相性は抜群で、とくに活性の低い魚や中深海のターゲットを狙う際にその効果を発揮します。
また、HAGANEボディとインフィニティドライブによる高い剛性と巻き上げ力により、ブリやカンパチなどの大型青物とのファイトや、150m以上のディープ攻略にも対応可能となっており、繊細さとパワーの両立を求めるアングラーにって、【オシアジガーFカスタム】は頼もしいメイン機種となるでしょう。
- 中〜上級者でスロー系に特化したい人
- フォールを中心に組み立てるジギングスタイルの人
- 大型青物やディープ攻略を目指す人
オシアジガーFカスタムはハイエンドジギングの決定版!
オシアジガーFカスタムは、スロージギングに特化した高性能リールとして、多くの上級アングラーに支持されるハイエンドモデルです。
フォール時の喰わせにこだわった設計や、ドラグ性能・巻き上げ力の高さにより、大型青物やディープエリア攻略にも対応可能であり、精密な操作性とタフな設計で、ジギングスタイルの可能性をさらに広げてくれる一台で、まさに本格派ジガーのための“決定版”といえる存在です。
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