魚群探知機には多くの種類があり、2馬力ボート向けの魚群探知機は何を基準にどう選べばいいのか迷いますよね。
特に2馬力ボートで使用する魚群探知機は、適切な機種を選ばないと購入後に後悔することも少なくありません。
2馬力ボートにおいて魚群探知機は必須アイテムであり、用途に合った魚群探知機を所持していることで確実に釣果は変わります。
そこで今回は、2馬力ボートオーナー歴15年の経験から2馬力ボート向け魚群探知機の選び方や、おすすめの魚群探知機をご紹介していきたいと思います。
2馬力ボートに魚探が必須といえる理由とは?
2馬力ボートに魚探が必須ともいえる第一の理由は「運航速度の遅さ」つまり足の遅さにあります。
仮に海での使用であれば潮の流れや風の向きによっては、2馬力ボートの運航速度はおよそ3~5ノット(時速換算で5㎞~10㎞以下)のスピードしか出すことができません。
つまり、最低時速しか出せないような状況では一時間で5㎞程度しか進むことができないということになります。
一時間にたった5㎞程度の範囲しか探ることが出来ないのに、目印となるものが何もない広い海上で、闇雲に移動しても釣果につながる可能性は低く、ポイントを探し出すことだけで時間を消費してしまい、釣りをする時間は少なくなってしまうことは目に見えています。
船舶免許不要の2馬力ボートは自分の好きな時間、好きな場所で自由に釣りを楽しむことが出来るという大きなメリットがありますが、移動速度が遅いというデメリットも併せ持ちます。
このようなデメリットを解消し、釣果につなげるためにも2馬力ボートには魚探は必須なのです。
2馬力ボート魚探はどう選ぶ?
ここでは、2馬力ボートの魚探選びで重要になるポイントについて解説していきますので、参考にしてみてください。
第一にGPS機能搭載魚探
2馬力ボートで使用する魚探の選び方としてはまず第一に、GPS機能搭載機種であること。
GPS機能とは、自分の船舶の位置を把握し、魚探に表示したり航路を記憶して線で表示したりすることが可能になるナビ機能のことで、この機能があることで目印のない海上でも、ピンポイントで効率よく探っていくことが可能になる一番重要な機能です。
水深に合わせて選ぶ
魚探の仕組みは、振動子といわれる部分から高周波や低周波を発生させ、水中の障害物や魚に反射した周波数を検知し表示します。
個の周波数は、高周波と低周波に分かれていますがそれぞれ得意な分野が決まっており、高周波は狭い範囲をピンポイントに高精度で表すことを得意とします。
低周波は広く深くを得意としますが、やや精度にかけます。
その為、複合型で両方の周波数を使用した、いいとこどりの魚探を選ぶと浅場から深場まで場所を選ぶことなく使用できるのおすすめです。
船のサイズに合った魚探を選ぶ
次に重要になるのが2馬力ボートの狭い船内でも邪魔にならないサイズの魚探を選ぶということです。
免許不要で運転できる船の最大サイズは3.3mを超えない長さとなっており、実際に乗船してみると狭さを感じることが多く、同船者がいればなおさらせまく感じてしまうでしょう。
その狭い船内に二人分のタックルやタックルケース、クーラーボックスなど多くの道具を持ち込むため、邪魔にならないサイズの魚探選びが重要になります。
電源の種類も重要
2馬力船外機からは、電源を取ることが出来ないため外部から電源を持ち込む必要があり、魚探選びのポイントになるでしょう。
魚探を作動させるための電源の種類には「乾電池、内臓バッテリー、外部バッテリー」などがあります。
乾電池式は一回にかかるコストは低くなりますが、釣行に出るたびに電池交換が必要になり、長時間の釣行では電池交換も視野に入れておく必要があります。
内臓バッテリー式では、自宅でバッテリーを充電しておけば電池交換の必要なく、釣りを楽しむことが出来ますが、乾電池よりもコストがかかります。
外部バッテリーは、魚探用のバッテリーを別で用意し魚探に接続して使用します。
最も一般的な電源となりますが、充電機能のない2馬力船外機では充電することが出来ないため、バッテリー充電器を別で用意する必要があります。
しかし、コストはかかりますが長時間の釣行でもバッテリー切れを起こしにくく、安心して釣りを楽しむことが出来るでしょう。
このように魚探のバッテリー電源にはメリットデメリットがあるので、自分のフィッシングスタイルに合ったものを選ぶといいでしょう。
2馬力ボートにおすすめの魚群探知機5選
ここでは、2馬力ボート向けのおすすめ魚群探知機を紹介していきますので、参考にしてみてください。
ホンデックス PS-611CN2-DP+BM
すべてがセットになっているので、到着後すぐに釣りに向かうことが出来る2馬力ボート入門に最も適した丁度いいモデル。
初めての魚探にお勧めできますが、そのスペックは上位モデルにも引けを取らず、GPS機能搭載で確実に無駄なくポイントを押さえて釣りを楽しめ、ディープ機能も搭載されており、水深にあった周波数を選択することが可能で、浅場から深場まで幅広い場所で使用できます。
また付属する専用バッテリーは、連続使用時間12時間と十分すぎる容量を確保しているため、一日中の釣行でも不安に感じることはないでしょう。
【コスパ最強】ホンデックスのPS-611CN2シリーズの違いとは?おすすめ機種ランキングをご紹介!
ホンデックス HE-601GPⅢ
5型ワイド液晶(横型)のコンパクトな画面が特徴のHE-601GPⅢは、使いやすい操作部と見やすいシンプルなメニュー画面で、初心者にも分かりやすくかんたんに操作できます。
GPSアンテナが本体に内蔵されているので海釣りでも安心して使用可能。
また、本体質量は約0.7kg、本体寸法はW178×D80×H164mmとコンパクト設計で、別船への付け替えも楽々。
また、見やすい全国詳細地図を標準装備し、高速走行中もスムーズに海岸線を表示します。
PS-900GP-Di 600w TD28 振動子付き
PSシリーズはリーズナブルな価格、さらに使いやすい操作で、魚探がはじめての方でも安心して使うことができるシリーズで見た目も機能もスマートなアンテナ内蔵のスリム設計9型ワイドモデル。
受信した微弱な信号をダイレクトにデジタル変換する新しいテクノロジーを導入した「HONDEXのDi-デジタルシリーズ」搭載で雑音(ノイズ)の少ない高品質な画像表現が魅力。
おさかなサイズ表示機能で1~99のサイズで判別し、おさかな深度表示で海底からどの位置にいるのか判別できる機能がそなわっていることもおすすめの理由。
ホンデックス 8.4型GPS魚探 HE-81GPII-Di GPSアンテナ内臓モデル
同一周波数2画面表示機能で同じ周波数の魚探画像を2画面に分割表示し、それぞれの感度を調整することで鮮明な画像のセッティングが誰でも簡単におこなえます。
また、走行中に広域地図と詳細地図を画面を2分割して表示できる機能が付いているので、ポイントを探しながらの航行ができるのがおすすめの理由。
ガーミン STRIKER Plus 4 2周波振動子セット
クイックドローコンターズ機能で、GPS衛星から取得した座標データと振動子から得た情報をもとに自分だけの等深線マップを30cmごとに作成可能。
等深線情報をもとに対象魚がいそうな場所を直感的に感じることができます。 海岸線や湖岸線といったマップデータは収録されておらず、購入後にインストールすることもできません。
そのため、行く場所が決まっている方におすすめで、行けば行くほど詳細な等深線が作図されるので釣果につながりやすくなります。
▼釣り種別おすすめ魚群探知機の記事はこちら▼
魚探用バッテリーはディープサイクルバッテリーを!
魚群探知機に適したバッテリーとしては「ディープサイクルバッテリー」の選択が重要です。
魚群探知機の理想的なバッテリー性能には、安定した電流を長時間供給すること、そして繰り返しの充放電に対する耐久性が求められます。
一方、自動車などで使用されているバッテリーは、このような性能を備えていないため、魚群探知機に適していません。
- 安定した電流を長時間供給する能力
- 繰り返しの充放電に対する強さ
自動車に使用されるバッテリーは「スターターバッテリー」と呼ばれ、車のエンジン始動時に大電流を瞬時に供給することを目的として設計されています。
そのため、長時間の放電が得意ではなく、車のオルタネーター(発電機)によって常に充電状態を保つ形で運用されています。
結果として、繰り返しの充放電に弱いという欠点があります。
このような理由から、魚群探知機にはスターターバッテリーではなく、繰り返しの充放電に強く、安定した電流を長く供給できる「ディープサイクルバッテリー」を選ぶことが推奨されます。
魚群探知機のバッテリー選びについてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
【重要】魚探用バッテリーの選び方と容量の計算方法を紹介!おすすめのバッテリーは?
魚群探知機の振動子取り付けの注意点
2馬力ボートにおすすめの魚群探知機の振動子はトランサム(船尾)に取り付けるものがほとんどですが、取り付けの注意点を知らないと正確な情報を得ることは出来ません。
- 振動子は水の中に
- 船底よりも高い位置に取りつけない
- 船体に直接取り付ける
以上の3つを基準に取り付けることが重要です。
まず、振動子は周波数の送受信機であり、常に水中にある位置に取り付けないと、情報を送受信できません。
そして、取り付け位置の高さは船底と同じ高さで設置する必要があり、船底よりも高い位置や低い位置に取り付けてしまうと、気泡がノイズとして現れてしまうため、ボートのスピードを上げると走行中に映らなくなります。
万能パイプで振動子を設置する場合には、設置場所や高さの調整がしやすいというメリットがありますが、走行中にパイプが水の抵抗を受けてしまい、正確な情報を得られないことがあるので、船体に直接取り付けることがおすすめです。
このように、振動子の取り付けにはいくつか注意点があるので、上記した注意点を参考に振動子の取り付けを行ってください。
▼振動子の取り付けに関する記事はこちら▼
魚群探知機の振動子の取り付け方法と注意点!自作できる簡単取り付けの方法とは?
まとめ
この記事では魚探の選び方の基準として
- GPS機能搭載機種
- 水深に合わせて選ぶ
- せまい船内でも使用しやすいサイズ
- 電源の種類
そして、2馬力ボートにおすすめの魚探を5つご紹介してきましたが、自身のフィッシングスタイルに合った魚群探知機を選ぶことが釣果につながります。
振動子の正確な情報を得ることができるよう、適切な位置に取り付けて釣果につなげてください。
コメント