魚群探知機の振動子の取り付け方法と注意点!自作できる簡単取り付けの方法とは?

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魚群探知機を購入したけど「振動子の取り付け方が分からない」という方が多くなっています。

振動子は魚群探知機にとって重要な部品であり、正しく取り付けられていないと正確な情報を得ることができません。

正確な情報がなければ「反応があるのに釣れない」「水深が違う」など魚群探知機があるのに、間違った情報をもとに釣りをすることになります。

そこでこの記事では、分かりにくい振動子の取り付け方について解説し、注意点についても合わせて解説していきたいと思います。

また、自作ステーによる振動子の取り付けについても解説していきますので、参考にしてみてください。

そいた

・釣り歴=30年以上
・2馬力ボート歴=15年以上
・得意な釣り=ジギング
       泳がせ釣り
・使用艇=DSー110L3
・運搬方法=軽トレーラー

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魚群探知機の振動子とは?

魚群探知機の振動子は、魚群探知機の最も重要な部分であり、超音波を発信することで反射してきた音波を受信して、データを本体に送信し映像化しています。

振動子の役割
  • 超音波の発信
  • 超音波の受信

送受信に使用される超音波はHzであらわされ、周波数の大きさによって特徴が違い、一般的なプレジャーボートでは50Hz(低周波)~200Hz(高周波)の周波数が使用されています。

周波数にはそれぞれ向き不向きやデメリットがあります。

  • 50Hz=広範囲を浅くスキャン
  • 200Hz=狭い範囲を深くスキャン

このような特徴を生かすためには適切な位置への設置や、正しい角度での取り付けが必要となります。

振動子の種類

ここでは、魚群探知機の振動子の種類と特徴について解説していきます。

トランサム型

出典:ホンデックス

2馬力ボートで最も多く使用されている振動子の型で、トランサム(船尾)に取り付けるタイプになります。

トランサムに取り付けやすいような形状で、取付穴も設けられ比較的簡単に取り付け工事が出来るようになっています。

  • 取り付けが簡単
  • ゴム・FRP製ボートどちらも使用可能

インナーハル型

出典:ホンデックス

インナーハル型の振動子は、船体の中に設置する振動子です。

船底に傾きがある場合でも、振動子を真下に向けて取り付けることができるメリットがあり、どんな形状でも取り付けることができます。

しかし、取り付けには手間がかかり、使用できるボートの種類は限られます。

  • 取り付けに手間がかかる
  • ゴムボートでは使用できない
  • 船底の厚みが10㎜以下のFRP製

振動子の取り付け方法と注意点

出典:ホンデックス

トランサム・万能パイプでの取り付け

トランサムへの取り付けが最も一般的に利用されている取り付け方法で、FRP製ボート、ゴムボートどちらでも使用できます。

取り付けには専用の金具を使用しますが、ホームセンターなどで手に入るステーを使って自作することも可能です。

ゴムボートなどでは船底部分に段差が付いていると、専用の取り付け金具は使用できないことがあるので、合わせて加工する必要があります。

取り付けの注意点としてトランサム、万能パイプ共通で下記のことに注意が必要です。

  • 船底角度が10度以上の場合はストライプ部へ取り付け
  • 振動子が必ず水の中にあるように設置
  • 船底と同じ位置に設置

上記3つの点に注意しながら取り付け位置を決めてください。

出典:ホンデックス

出典:ホンデックス

万能パイプで振動子を取り付けるときにも、同じように高さを船底に合わせて設置しますが、船体から離れた位置に万能パイプがあると走行時に水の抵抗を受けてブレることがあります。

出典:ホンデックス

ブレてしまうと振動子から正確な情報が入らなくなるので、できるだけ船体の近くになるよう調整しましょう。

また、ブレるのを完全に防ぐことは難しいので、移動中は跳ね上げて走行することが必要になる場合があります。

インナーハルへの取り付け

インナーハルへの取り付けは、ボート外部に設置できない場合や、船底の角度が大きく垂直に取り付けられない場合に、船体内部への取り付けを行います。

出典:ホンデックス

トランサムへの取り付けと比べると加工など手間がかかり、船底が10㎜以下のFRP製ボートのみ使用可能なことから、ゴムボートでは使用できません。

取り付ける際の注意点として

  • 振動子が水平になるよう設置
  • 振動子が入る円柱の中に水・ヒマシ油が必要

となります。

手間はかかりますが、取り付けてしまえば走行中に気泡によるノイズも入らず、移動しながらでも正確な情報を得ることができます。

振動子は吸盤取り付けがもっとも効率的!

振動子の取り付けは、トランサム部に吸盤で張り付けるものがもっとも効率的です。

なぜなら、取り付け位置を確実に調整でき、面倒な手間もなく取り外しや片付けも簡単に行えるからです。

特にゴムボートでは折りたたむ際に、取り付け金具や振動子があるときれいに折りたためないこともあるので、取り外しができることで効率よく作業が行えます。

また、吸盤式にしていればFRP製ボートをカートップやトレーラーに積載するときに、簡単に取り外せるので、振動子が何かに当たり破損してしまうこともなくなるでしょう。

注意点として、走行中に外れてしまう可能性がないとは言い切れないので、スクリューに巻き込まれないようにひもなどで固定しておく必要があります。

各メーカーから吸着式の振動子取り付けアイテムが販売されているので、所持している魚群探知機に合ったものを選ぶようにしましょう。

また、ザラザラした面でも吸着できるように、補助プレートも販売されているので、合わせて購入しておくことをおすすめします。

吸着式 振動子 ブラケット

吸盤用補助板 スーパー補助板 PP780-110

自作できる振動子の簡単作り方と取り付け方法

魚群探知機の振動子はステーを自作することで、FRP製ボート、ゴムボート、レンタルボートなど多くの場所で使用できるようになります。

必要な物
  • ステンレス製のステー×3=414円
  • 吸盤=368円
  • ステンレスねじ=0円

今回、ねじは自宅にあったものを使用したため費用は掛かっていませんが、材料はすべてホームセンターでそろうもので「総額1000円未満」です。

↑上記材料を使用してこの形を作ります。

↑取り付ける穴はご自身のボートに合わせて2番目や、3番目など適宜調節してください。

↑最終的にこの形になれば完成です。

自作取り付けステーは大きく角度を変えることができるので、どのような形状のボートにも取り付けることが可能です。

自作ステーの材料はあくまで目安となり、ステーの長さや種類、ねじの大きさなどご自身で必要なものを用意してもらって構いません

取り付ける際には、取り付けの注意点に従って取り付けを行い、電源コードはタイラップなどでステーに固定してください。

  • 船底角度が10度以上の場合はストライプ部へ取り付け
  • 振動子が必ず水の中にあるように設置
  • 船底と同じ位置に設置

また、ゴムボートのトランサム部分がザラついて、吸盤がうまくつかないこともあるので、吸盤補助プレートの購入をおすすめします。

まとめ

振動子の取り付けは正しく適切に行わないと、正しい情報を得ることができず、魚群探知機の性能を発揮することができません。

上記した注意点を考慮しながら、ご自身のボートに適切に取り付けてください。

また、もっとも効率的な取り付け方法は吸盤式ですが、外れてしまったときのことを考え振動子をひもで縛っておくなどの処置が必要になります。

振動子を正しく取り付け、釣果につなげてください。

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