バルケッタBBシリーズは、オフショアゲームにおいて非常に人気の高いベイトリールとなっており、購入を検討する方も多くなっています。
しかし、バルケッタBBシリーズには5種類の番手があり、何を基準にどう選べばいいのか、分かりにくいことも多く悩むことがありますよね。
そこで本記事では、釣り歴30年以上の経験をもとにバルケッタBBシリーズの魅力や特徴、狙える魚種や釣りスタイルまで詳しく解説していきます。
また、各番手別におすすめのロッド組み合わせについても解説していますので参考にしてください。
バルケッタBBとは?特徴と魅力をわかりやすく解説
ここでは、バルケッタBBシリーズの特徴や魅力について解説していきます。
軽さと使いやすさが魅力のカウンター付きリール
バルケッタBB最大の魅力は、軽量で扱いやすいカウンター付きリールであることです。
水深や仕掛けの落下距離が一目で分かる「デジタルカウンター」を搭載しながら、220~250gしかない自重は、長時間の釣行でも疲れにくくオフショアゲームに不慣れな方でも安心です。
さらに、コンパクトなボディは手の小さい方でも扱いやすく、カウンター付きリールにありがちな「重さ」や「ごつさ」を感じさせないため、初心者にも扱いやすいモデルとなっています。
そのため、これからカウンター付きリールを使いたい方にとって、バルケッタBBはまさに最適な一台といえるでしょう。
シマノ製ならではの安心感とコスパ
バルケッタBBが選ばれる理由の一つが、シマノ製ならではの高い信頼性とコストパフォーマンスです。
低価格帯ながら、上位機種にも使われる「HAGANEボディ」や「高精度ギア」が採用されており、滑らかな巻き心地と耐久性をしっかり確保しており、長く使っても不具合が出にくいのは、シマノの製品開発力があるからこそです。
また、搭載されているカウンターは、実釣で培われたノウハウを活かしたもので、誤作動やエラーが起きにくく、安心して使える設計です。
価格以上の性能と信頼感を両立したバルケッタBBは、初めてのカウンターリールとしても、コスパ重視の2台目リールとしてもおすすめできる一台です。
狙える魚種と釣りスタイル

ここでは、バルケッタBBシリーズで狙える魚種と、釣りスタイルについて番手別で解説していきます。
狙える魚種と釣りスタイル
項目 | 内容 |
---|---|
主な釣りスタイル | タイラバ・イカメタル・ライトジギング・SLJ |
対応魚種 | マダイ・イサキ・タチウオ・アオリイカ・根魚・青物(小〜中型) |
バルケッタBBは、ライトゲームから中型魚まで幅広く対応できるカウンター付きリールです。
代表的な釣りスタイルは、タイラバ・イカメタル・ライトジギング・SLJ(スーパーライトジギング)。
水深カウンターがあることで、タイラバでは着底や棚を正確に把握し、イカメタルでは繊細なアタリを狙うことができます。
狙える魚種は、マダイ・イサキ・タチウオ・アオリイカ・根魚・青物(小〜中型)などで、オフショアライトゲームであれば、ほとんどの近海ターゲットに対応可能です。
番手別バルケッタBBの選び方
記号・表記 | 意味 | 主な用途・特徴 |
---|---|---|
150 / 300 | 番手(スプールサイズ) | 数字が大きいほど糸巻量が多く、太ライン・深場向き |
HG | ハイギア(高速巻き) | 巻き取りが速く、手返し・感度重視の釣りに最適 |
PG | パワーギア(低速・高トルク) | 巻きが重いが力強く、大物狙いや重仕掛け向き |
DH | ダブルハンドル | バランスが良く、巻き取りの安定感が高い |
数字の末尾が1 | 左巻きモデル | 左手巻き専用、151=左巻き、150=右巻き |
ここでは、バルケッタBBシリーズの番手別の用途や、狙う事のできる魚種について解説していますので、番手選びの参考にしてください。
バルケッタBB 150HG/151HG
ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) |
7 | 5 | 220 |
糸巻量PE(号-m) | 糸巻量ナイロン(号-m) | 最大巻上長(㎝) |
1.5-200, 2-150, 3-100 | 3-140, 4-100 | 70 |
ライトゲームやタイラバ、イカメタルに最適なハイギアモデルで、軽快な巻き心地で手返しも良く、浅場~中層狙いにおすすめです。
主にマダイ・アオリイカ・マルイカ・ケンサキイカ・小型青物に対応し、カウンター付きで棚取りも正確。感度重視で操作したい方に向いています。
- 主な用途=タイラバ・イカメタル・ライトジギング
- 狙える魚種=マダイ・アオリイカ・マルイカ・ケンサキイカ・小型青物
バルケッタBB 150DH-PG/151DH-PG
ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) |
5.8 | 5 | 220 |
糸巻量PE(号-m) | 糸巻量ナイロン(号-m) | 最大巻上長(㎝) |
1.5-200, 2-150, 3-100 | 3-140, 4-100 | 57 |
巻き上げパワーに優れたパワーギア+ダブルハンドル仕様で、深場のタイラバや根魚狙い、タチウオジギングに最適です。
また、ヒラメ・マダイ・根魚・タチウオなど、パワーが求められる釣りに活躍しますが、巻きの重さをカバーするダブルハンドルが、安定した操作性も実現させています。
- 主な用途=重めのタイラバ、タチウオ、根魚狙い
- 狙える魚種=マダイ(大型)、ヒラメ、タチウオ、根魚全般
バルケッタBB 150DH-HG/151DH-HG
ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) |
5.8 | 5 | 220 |
糸巻量PE(号-m) | 糸巻量ナイロン(号-m) | 最大巻上長(㎝) |
1.5-200, 2-150, 3-100 | 3-140, 4-100 | 57 |
速巻き+ダブルハンドルで感度と手返しの良さが魅力、イカメタルやSLJ、ライトジギング全般に対応する汎用モデル。
アオリイカ・タチウオ・小型青物・根魚など、ライトターゲットを狙う釣りに最適で、細かな巻き操作が必要な場面で威力を発揮するモデルです。
- 主な用途=イカ&根魚、SLJ(スーパーライトジギング)
- 狙える魚種=アオリイカ、ケンサキイカ、根魚、タチウオなど
バルケッタBB 300PG
ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) |
5.8 | 6 | 250 |
糸巻量PE(号-m) | 糸巻量ナイロン(号-m) | 最大巻上長(㎝) |
2-300, 3-200 | 3-230, 4-180 | 60 |
大容量スプール搭載のパワーギアモデルで、ディープタイラバや深場でのSLJにおすすめ。
大型マダイ・青物・タチウオ・根魚など、水深100m超えの釣りで力を発揮し、強力な巻き上げトルクで、深場や重仕掛けでもしっかりと対応します。
- 主な用途=ディープタイラバ・深場SLJ・大型根魚狙い
- 狙える魚種=大型マダイ・青物・タチウオ・根魚
バルケッタBB 300HG
ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) |
7 | 5.5 | 250 |
糸巻量PE(号-m) | 糸巻量ナイロン(号-m) | 最大巻上長(㎝) |
2-300, 3-200 | 3-230, 4-180 | 73 |
巻き速度を重視した300番ハイギアモデルで、深場でも手返しよく巻き取りたいディープタイラバやタチウオゲームに最適。
大型青物・マダイ・タチウオ・中深場の根魚など、幅広く対応し、スプール容量と速巻き性能のバランスに優れた使い勝手の良い一台です。
- 主な用途=ディープタイラバ・深場ライトジギング・速巻き対応ゲーム
- 狙える魚種=大型青物・マダイ・タチウオ・中深場の根魚
バルケッタBBにおすすめのロッド組み合わせ例
番手 | おすすめロッド | 主な用途・理由 |
---|---|---|
150HG / 151HG | 炎月BB B69ML-S | タイラバ・イカメタル向き。ハイギアとの組み合わせで手返し良く、浅場や中層狙いに最適。 |
150DH-PG / 151DH-PG | 炎月BB B69M-S | 重めのタイラバ・タチウオ・根魚狙いに。パワーギアとの組み合わせで深場や潮流に対応。 |
150DH-HG / 151DH-HG | セフィアBB メタルスッテ B66ML-S | イカメタル・SLJ対応。感度と巻きのバランスが良く、繊細な誘いと手返しを両立。 |
300PG | 炎月プレミアム B69MH-S | ディープタイラバ・大型根魚狙い。トルクフルな巻きと強めのバットで深場攻略に最適。 |
300HG | グラップラー タイプLJ B63-2 | SLJ・ライトジギング向き。速巻き重視の釣りに最適で、中深場でも軽快な操作性を発揮。 |
ここでは、バルケッタBBにおすすめのロッド組み合わせ例を、番手別でご紹介していきます。
バルケッタBB 150HG / 151HG×炎月BB B69M-S
バルケッタBB150HGに組み合わせたいロッドは、「炎月BB B69M-S」で軽快な巻きと繊細なティップが特長のタイラバロッド。
150HGのハイギア性能と組み合わせれば、タイラバやイカメタルでの棚攻略がしやすく、手返しも抜群で、初心者にも扱いやすいベーシックなセッティング、バーチカルであれば30~100g、ドテラMAX150g、水深20~80m+αに対応します。
バルケッタBB 150DH-PG / 151DH-PG×炎月BB B69M-S
バルケッタBB150DH-PGに組み合わせたいロッドは「炎月BB B69M-S」。
パワー系タイラバロッドで、重めのヘッドや潮流の速いエリアにも対応できるため、巻きトルクに優れる150DH-PGとの組み合わせで、大型根魚やタチウオも安心して狙えるパワフルなセットです。
バルケッタBB 150DH-HG / 151DH-HG×セフィアBB メタルスッテ B66ML-S
バルケッタBB150DH-HGに組み合わせたいロッドは「セフィアBB メタルスッテ B66ML-S」で、高感度&軽量設計のイカメタルロッド。
巻き感度に優れた150DH-HGと合わせることで、繊細なイカのアタリも確実にキャッチできるため、手返しと感度重視のライトゲームに最適です。
バルケッタBB 300PG×炎月BB B69MH-S
バルケッタBB300PGに組み合わせたいロッドは「炎月BB B69MH-S」で、ディープタイラバや大型魚狙いに適したパワー系ロッド。
300PGのトルクフルな巻きと相性抜群で、100m超の深場攻略も楽々、潮流の速い場面でも安定した誘いが可能な頼れる組み合わせです。
バルケッタBB 300HG×グラップラー タイプLJ B63-2
バルケッタBB300HGに組み合わせたいロッドは「グラップラー タイプLJ B63-2」で、中深場対応のライトジギングロッド。
速巻き対応の300HGと合わせれば、青物やタチウオ攻略に最適で、感度と操作性のバランスが良く、SLJからライトジギングまで幅広く使える万能コンビです。
バルケッタBBと他モデルとの違い

ここでは、バルケッタBBシリーズと他モデルとの違いについて解説していきます。
バルケッタ(無印)との違い
耐久性・巻き感度・滑らかさが特徴の上位モデル!
バルケッタ(無印)は、上位機種として設計されたカウンター付き小型両軸リールで、アルミ製HAGANEボディと高剛性設計により、耐久性・巻き感度・滑らかさが特徴です。
一方、バルケッタBBは樹脂ボディ採用で軽量かつ価格を抑えたモデル。必要十分な剛性と基本性能に加え、コスパに優れた入門向け仕様となっています。
「軽さと価格重視で気軽に始めたい方」にはバルケッタBBが、「剛性・巻き感度・長く使える耐久性を求める方」にはバルケッタ(無印)がおすすめです。
- コスパ重視=バルケッタBBシリーズ
- スペック重視=バルケッタ(無印)
バルケッタFカスタムとの違い
フォールレバー(F)を搭載した上位モデル
バルケッタFカスタムは、フォールレバー(F)を搭載した上位モデルで、フォールスピードを指一本で自在に調整できるため、フォールで食わせる釣りや誘いに強く、イカメタルやタイラバ・タチウオテンヤなど幅広い釣りで活躍します。
一方、バルケッタBBにはフォールレバーはなく、シンプル操作とコスパが魅力。
「フォールアクションを重視したい方」「繊細な誘いで釣果を伸ばしたい方」にはFカスタム、
「基本性能で十分」「コスパ重視で始めたい方」にはバルケッタBBがおすすめです。
- フォール重視・繊細な誘い=Fカスタム
- 基本性能で十分=バルケッタBB
バルケッタBBの結論まとめ
バルケッタBBは、シマノ製カウンター付き両軸リールのエントリーモデルで、軽量で扱いやすく、手頃な価格でカウンター搭載の恩恵を得られるのが最大の魅力です。
タイラバ・イカメタル・タチウオ・ライトジギングなど、近海ライトゲーム全般に対応しており、汎用性も高くなっています。
上位機種のバルケッタやFカスタムと比べると剛性や機能は控えめですが、初めての船釣りやライトゲームには十分な性能があり、「カウンター付きリールをまず使ってみたい」「コスパ重視で始めたい」そんな方に最適な一台です。
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