スーパーライトジギング(SLJ)は、30~80g前後の軽量ジグを使い、アジやイサキ、根魚、マダイなど多彩な魚を手軽に狙える人気の釣法です。
ライトタックルで扱いやすく、初心者や女性でも楽しめるのが魅力ですが、釣果を左右する大きなポイントが「リール選び」です。
そこで本記事では、マイボートや遊漁船でスーパーライトジギングを楽しんでいる経験をもとに、初心者でも扱いやすく、コスパに優れたSLJリール11選を詳しく紹介するとともに、後悔しない選び方のポイントやロッドとの相性、青物など大物への対応策まで徹底解説していきます。
大人気のスーパーライトジギングでリールが重要になる理由

スーパーライトジギング(SLJ)が人気を集める理由は、軽量ジグで多彩な魚を手軽に狙える点と、初心者でも扱いやすいライトタックルで楽しめる点にあります。
手軽ながらも、釣果を伸ばすには繊細な操作が求められ、ここでリールの性能が重要になります。
適切なリールを使うことで、フォール時の微妙なアタリも感じ取りやすくなり、軽いジグの操作性が向上します。
また、巻き上げの力や滑らかさ、耐久性が備わっていれば、大型魚がかかっても安心してやり取りでき、トラブルを減らすことが可能です。
そのため、SLJでは軽快な操作感と信頼性のあるリールが、釣果と快適さを左右する重要なポイントとるでしょう。
後悔しない最適リールの選び方
項目 | ポイント | 初心者向けの目安 |
---|---|---|
スピニングorベイト | スピニング=扱いやすくトラブル少ない/ベイト=フォール感知に優れる | まずはスピニングリールがおすすめ |
番手と糸巻量 | スピニング3000〜4000番、ベイト小〜中型/PE0.6〜1.2号を150〜200m | 4000番前後+PE1号200mで安心 |
ドラグ力と剛性 | 3〜6kgのドラグ力/剛性が低いと大物で破損リスクあり | ドラグ4kg以上&剛性の高いモデル |
ギア比 | ノーマル=軽快、ハイギア=回収・手返し重視、XG=スピード特化 | 初心者はノーマル〜ハイギアを選択 |
防水・防塩機構 | シマノ「Xプロテクト」、ダイワ「マグシールド」など | 防水・防塩搭載モデルを推奨 |
ここでは、スーパーライトジギング用リールを購入した後に後悔しないよう、最適なリールの選び方について解説します。
スピニングorベイト
スーパーライトジギング(SLJ)で使用するリールは、大きく「スピニング」と「ベイト」に分かれます。
初心者におすすめなのはスピニングリールで、トラブルが少なく軽量ジグの操作性に優れているのが特徴です。キャストもしやすく、幅広い魚種に対応できるため、まずはスピニングから始める人が多いです。
一方で、ベイトリールはジグのフォール速度をコントロールしやすく、着底やアタリを感知しやすいというメリットがあります。操作に慣れる必要はありますが、手返し良く釣りたい方や、底物や青物狙いを重視する方には最適な選択肢となります。
リールの番手と糸巻量
スーパーライトジギング(SLJ)に適したリールの番手は、一般的にスピニングなら2500〜4000番、ベイトならダイワの100〜200番、シマノの100〜300番の小型〜中型クラスが目安となります。
軽量ジグを快適に操作するには、リールの自重とバランスが重要で、大きすぎる番手では操作性が損なわれ、小さすぎるとドラグ力や糸巻量が不足してしまいます。
糸巻量はPEライン0.6〜1.0号を150〜200m程度巻けるモデルがベスト。これなら浅場から中深場まで幅広く対応でき、不意の大物が掛かっても安心してやり取りできます。
適正な番手と糸巻量を選ぶことが、SLJを快適に楽しむための基本となります。
ドラグ力と剛性
スーパーライトジギング(SLJ)はライトタックルで行う釣りですが、思わぬ大物がヒットするケースも多いため、リールのドラグ力と剛性は非常に重要です。
一般的には3〜6kg程度のドラグ力があれば十分ですが、青物など引きの強い魚を想定するなら余裕のあるモデルを選ぶと安心です。
また、リール本体の剛性が低いと、強い負荷がかかった際に歪みや破損の原因になり、バラシにつながります。
軽さだけでなく、強度と耐久性のバランスが取れたリールを選ぶことが、SLJで安定した釣果を得るための大きなポイントになります。
ギア比で選ぶ
スーパーライトジギング(SLJ)におけるリール選びでは、ギア比も釣りの快適さを左右する重要な要素です。
ギア比は「ハイギア(HG)」「エクストラハイギア(XG)」「ノーマルギア(PG)」に分けられ、それぞれ特性があります。
ハイギアは素早い巻き上げが可能で、手返し良く釣りを展開したい場合に有利。ノーマルギアは巻き上げが軽く、長時間の使用でも疲れにくいため初心者向けです。エクストラハイギアはスピードを重視したいシーンで活躍しますが、巻きが重くなる傾向があります。
ターゲットや釣り方に合わせて最適なギア比を選ぶことが、効率的に魚をキャッチするためのカギとなります。
防水・防塩機構も必須
スーパーライトジギング(SLJ)は海で行う釣りのため、リールには防水・防塩性能が欠かせません。
海水はリール内部のギアやベアリングを劣化させやすく、塩が残ると動きが悪くなったり寿命が大幅に縮んでしまいます。
近年のリールにはシマノの「Xプロテクト」やダイワの「マグシールド」など、防水・防塩機構を備えたモデルが多く、快適な操作感を長く維持するために非常に効果的です。多少価格は上がりますが、耐久性とメンテナンス性を考えれば長期的にコスパも良好。
SLJを快適に続けるなら、防水・防塩性能を重視したリールを選ぶのが賢い選択です。
【コスパ最強】スーパーライトジギングにおすすめのリール11選!

ここでは、スーパーライトジギングにおすすめのコスパ最強リールを厳選して、11機種ご紹介していきます。
- 汎用性の高いスピニングリール7機種、ベイト4機種
- スピニングリール2500~4000番、ベイト100~300番
- 3㎏~6㎏ドラグ力と高い剛性
- 使い勝手が良いPG~HG
- 防水・防塩機構のそなわった機種
【シマノ】アルテグラ 4000
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重(g) |
5.3 | 11 | 265 |
糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/1回転) | |
1-490, 1.5-320, 2-240 | 87 |
初心者も安心、青物に強いスピニング!
【シマノ アルテグラ4000】は、軽量ながら高剛性を備えたスピニングリールで、スーパーライトジギング(SLJ)に最適です。
ギア比5.3によりジグのフォールや巻き上げの操作性が高く、最大ドラグ力11kgで青物などの大型魚がかかっても安心してやり取り可能です。
MGLローターによる軽快な巻き心地と、X-Protect防水機構による耐久性で、初心者から上級者まで扱いやすく、快適な釣りをサポートする一台です。
【シマノ】ストラディック 4000MHG
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重(g) |
5.7 | 11 | 275 |
糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/1回転) | |
1.2-250, 1.5-200, 2-150 | 93 |
軽さと強さを兼ね備えた万能リール!
【シマノ ストラディック4000MHG】は、軽量ながら高剛性を備えたスピニングリールで、SLJに最適です。
ハイギア仕様により素早い巻き上げが可能で、フォール後の回収やアタリの取りやすさをサポートします。最大ドラグ力11kgで大型魚にも対応でき、X-Protect防水機構とHAGANEギアにより耐久性も高い。
軽快な操作感と安定性で、初心者から上級者まで扱いやすい信頼の一台です。
【シマノ】ツインパワー 4000XG
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重(g) |
6.2 | 11 | 260 |
糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/1回転) | |
1-490, 1.5-320, 2-240 | 101 |
SLJに挑むアングラーのコスパ最強パートナー!
【シマノ ツインパワー4000XG】は、ハイエンドモデルに迫る耐久性と剛性を備えたスピニングリールで、スーパーライトジギングにおいても抜群の信頼感を発揮します。
エクストラハイギア仕様により1回転あたりの巻取り量が多く、広範囲の探りや素早い回収が可能。大型青物がヒットした際も、HAGANEボディとXプロテクトの強靭さで安心してやり取りできます。
SLJを本格的に楽しみたいアングラーにおすすめの一台です。
【ダイワ】ブラスト LT4000-CXH
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重(g) |
6.2 | 12 | 270 |
糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/1回転) | |
1.5-200 | 99 |
ライトゲームを支える高耐久リール!
【ダイワ ブラスト LT4000-CXH】は、堅牢さと軽快さを両立したオフショア対応スピニングリールです。
軽量ボディに高剛性を備え、LTコンセプトならではの扱いやすさが魅力。CXH仕様はハイギア設計で、ジグの操作性や回収スピードに優れ、回遊魚や不意の大物にも余裕をもって対応できます。
防水性能や耐久性も高く、スーパーライトジギングをはじめとするライトゲームの頼れる一台です。
【ダイワ】ルビアス PC LT3000
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重(g) |
5.2 | 10 | 205 |
糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/1回転) | |
1-200 | 77 |
SLJに最適な軽量パワーモデル!
【ダイワ ルビアス PC LT3000】は、軽量さと剛性を両立した次世代リールで、スーパーライトジギングにも相性抜群です。
ZAION製モノコックボディにより、自重は軽いながらも高い剛性を確保。PC(パワーカスタム)仕様はギア強度を重視して設計されており、青物など不意の大物にも安心です。
滑らかな巻き心地と高い耐久性で、一日中シャクリ続けても疲れにくく、快適に釣りを楽しめる一台です。
【ダイワ】セルテート LT4000-C
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重(g) |
5.2 | 12 | 235 |
糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/1回転) | |
1.5-200 | 82 |
不意の大物を制するハイエンドモデル!
【ダイワ セルテート LT4000-C】は、タフさと信頼性を追求したハイエンドモデル。
モノコックボディによる高剛性と大口径ギアで、強烈な引きにも余裕で対応します。滑らかな巻き心地と高耐久のマグシールド防水機構を搭載し、塩害にも強く長期間安定した性能を発揮。
スーパーライトジギングでは過剰とも思えるほどの剛性を備え、不意の大型青物にも安心。まさに「一生モノ」と呼べるリールです。
【アブガルシア】 OCEANFIELD(オーシャンフィールド)3000H
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重(g) |
5.8:1 | 5 | 288 |
糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/1回転) | |
2‐150 | 82 |
コスパ抜群!SLJ入門に最適な一台!
【アブガルシア オーシャンフィールド 3000】は、コストを抑えつつもSLJに必要な基本性能をしっかり備えたスピニングリールです。
軽量で扱いやすく、PEライン対応の予備スプール付きでライントラブルにも対応。アルミボディによる剛性で、不意の青物の引きにも安心して対応できます。
エントリーモデルながら実釣性能は十分で、これからスーパーライトジギングを始めたい方の最初の一台としておすすめです。
【シマノ】バルケッタ BB 150HG
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重(g) |
7 | 5 | 220 |
糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/1回転) | |
1.5-200, 2-150, 3-100 | 70 |
コンパクトで扱いやすいベイト!
【シマノ バルケッタ BB 150HG】は、SLJにも使用できるように設計されたベイトリールで、コンパクトながら高剛性と滑らかな巻き心地を両立しています。
ハイギア仕様により素早い回収が可能で、フォール後のアタリも取りやすいのが特徴です。軽量ボディに耐久性の高いHAGANEギアを搭載し、スーパーライトジギングでの繊細な操作から不意の大型魚まで幅広く対応、初心者から上級者まで扱いやすい一台です。
【シマノ】グラップラーBB 150HG
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重(g) |
7.2 | 5 | 210 |
糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/1回転) | |
0.8-400, 1-330, 1.5-200 | 72 |
SLJ入門に最適な高コスパベイトリール!
シマノのジギング専用ベイトリール【グラップラーBB 150HG】は、初心者から中級者まで扱いやすいコスパモデル。
ハイギア仕様で手返しが早く、軽量ジグの操作や青物の瞬発的な走りにも対応します。高剛性ボディと滑らかなドラグ性能を備え、スーパーライトジギング(SLJ)を安心して楽しめる一台です。
【シマノ】グラップラー 150HG
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重(g) |
7.8 | 4 | 205 |
糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/1回転) | |
0.8-400, 1-330, 1.5-200 | 78 |
SLJからライトジギングまで万能の一台!
【シマノ グラップラー 150HG】は、オフショアジギング専用設計の本格派ベイトリール。
高剛性のHAGANEボディにより大型青物のパワーにも耐え、ハイギア仕様でジグのアクション操作や回収もスムーズ。剛性と軽快さを両立した設計は、スーパーライトジギング(SLJ)だけでなく幅広いライトジギングシーンで活躍します。
ワンランク上を目指すアングラーにおすすめの信頼性あるモデルです。
【ダイワ】ライトゲームX IC 150
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重(g) |
6.3 | 5 | 230 |
糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/1回転) | |
1-400,1.5-250,2-200 | 69 |
安心のカウンター付きモデル!
【ダイワ ライトゲームX IC 150】は、エントリー向けながらカウンター機能を搭載した高コスパベイトリール。
水深や巻き上げ量をデジタル表示できるため、ジグのタナを正確に攻略可能です。軽量設計で操作性に優れ、スーパーライトジギング(SLJ)をはじめ、タイラバやライトジギング全般にも対応。
初心者でも安心して使える、万能で頼れる一台です。
スーパーライトジギングではロッドとの相性も重要!

スーパーライトジギング(SLJ)ではリールだけでなく、ロッドとの相性も釣果に直結する大切なポイントです。
なぜなら、リールがどれだけ高性能でも、ロッドが硬すぎたり柔らかすぎたりすると、軽量ジグの操作性や掛けた後のやり取りに大きな影響が出てしまうためです。
たとえば軽量ジグを繊細に動かすためには、ティップに適度な柔軟性を持ちながらも、バット部分に十分なパワーを備えたロッドが必要です。
これに対して、リールはラインの回収速度やドラグ力で魚とのやり取りを支えますが、ロッドがうまく曲がって負荷を分散しなければ、大物に対応できずラインブレイクやフックアウトにつながりかねません。
また、ロッドとリールの重量バランスも快適な操作感を左右します。長時間しゃくり続けるSLJでは、このバランスが崩れると疲労が増し集中力を欠いてしまうでしょう。
したがって、リール選びと同時にロッドとの相性を考慮することが、SLJをより快適かつ効率的に楽しむための大きな鍵となります。
スーパーライトジギング(SLJ)におすすめのロッドについては、下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
【2025年最新】スーパーライトジギングにおすすめのロッド11選!最適ロッドの選び方!
不意にかかる大型青物へのリール対応策

スーパーライトジギング(SLJ)は小型回遊魚や根魚を狙う釣りですが、時にはブリやカンパチなど大型青物がヒットすることもあります。
大型青物がスーパーライトジギングタックルでヒットした場合、通常のタックルでは対応が難しく、ドラグ調整やファイトの仕方を誤ると一瞬でラインブレイクにつながります。
対策としては、まずリールのドラグ力をしっかり確保しておくことが重要です。最低でも4〜6kgのドラグ性能があれば、不意の大物にもある程度対応可能です。また、剛性の高いリールを選ぶことで、魚の突進によるボディの歪みやギアトラブルを防げます。
さらに、ファイト時にはドラグを適切に使い、ロッドを大きく立てすぎずにタメを効かせることでラインへの負担を軽減できます。
完全に大物を想定する必要はありませんが、「もしもの一尾」を獲るために、リール性能とファイト技術の両面から準備を整えておくことがSLJを安心して楽しむコツです。
まとめ
スーパーライトジギング(SLJ)は、軽量ジグで多彩な魚を手軽に狙える人気の釣法ですが、釣果や快適さはリール選びに大きく左右されます。
適切なリールを選ぶことで、フォール操作や巻き上げがスムーズになり、大型魚への対応力も向上します。また、ロッドとの相性やドラグ力、防水・防塩機構の有無も釣りの快適性に直結します。
本記事で紹介した選び方のポイントと、初心者でも扱いやすくコスパに優れたおすすめリール11機種を参考に、自分に最適なSLJリールを選んでください。
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