トーハツ2馬力船外機のエンジンオイルやギアオイルの交換は、適切な時期に行う必要がありますが、交換方法が分からないと悩んでいませんか?
船外機のオイル交換はやり方さえ知っていれば、誰でも簡単に行うことができます。
そこでこの記事では、実際のエンジンオイル、ギアオイル交換の方法や手順について写真付きで解説していきます。
また、忘れがちなエンジンプラグの交換時期や交換方法、手順についても解説していきますので、合わせて読んでください。
交換時期の目安は100時間または6ヵ月
トーハツ2馬力船外機のエンジンオイル交換時期の目安は「100時間または6カ月」です。
ギアオイルの交換時期についても同じく「100時間または6カ月」で交換することが推奨されています。
エンジンオイルの交換時期を超えて使用し続けると、
- 燃費が悪化する
- エンジンの調子が悪くなる
- 部品の摩耗が進む
- エンジンが焼き付く
などの不具合の発生率が高まり、万が一海上でエンジントラブルが起きた場合、帰港できないことも考えられます。
また、ギアオイルを交換せずに使い続けると、
- 異音の発生やギアチェンジの不良
- 摩擦による駆動系装置の発熱、焼き付き
- ギアのすり減りや破損、駆動系の故障
などの不具合が起きやすくなってしまいます。
ギアオイルはエンジンが生み出す動力をプロペラへ伝える駆動系装置に使われるオイルで、適切に交換されていないと、最悪の場合には走行不能になる可能性もあります。
そのため、エンジンオイルとギアオイルは「100時間または6カ月」の範囲内で適切に交換して、トラブルを未然に防ぎましょう。
- 交換時期の目安はどちらも100時間または6カ月
- 交換を怠ると最悪の場合走行不能に!
オイル交換に必要な量は?
オイル交換に必要な量は?
トーハツ2馬力船外機のオイル交換に必要な量は
- エンジンオイル=300ミリリットル
- ギアオイル=180ミリリットル
となっています。
しかし、船外機に角度がついていると全てのオイルが抜けきらないこともあり、残っているオイルの量によりますが、規定の量が入らないこともあります。
そのため、オイルの量を目で確認しながら入れていかないと、あふれることがあるので注意しながらオイル交換を行いましょう。
また、エンジンオイル、ギアオイルともに経年劣化する消耗品です。
そのため、一度に多くのオイルを購入してしまうと、使い切れずに劣化してしまったオイルを使用することになります。
オイル購入の際には、一年程度で使用できる量を毎年購入するようにしましょう。
トーハツ2馬力船外機のオイル交換方法
トーハツ2馬力船外機のオイル交換方法と注意点について、実際に交換したときの画像でご紹介していきます。
エンジンオイル、ギアオイル交換に必要なものについては、交換方法を解説した後にご紹介していますので、合わせて確認しておいてください。
冬季などで外気温が低い場合には、オイルが固くなっているので一度エンジンをかけてオイルを温めておくことで、オイルが柔らかくなり抜けやすくなります。
まずは。オイルを受けるポイパックを組み立てます。
ポイパックはオイルをしみこませて、このままゴミとして捨てることができるので、処理が簡単です。
受け皿としてシューズトレイがあるとオイルを受けやすくなります。
次に、オイルドレンボルトを抜けるギリギリまで緩めます。
ポイパックをオイルドレンボルトの下にセットし、ボルトを完全に緩めてオイルを抜きます。
オイルが完全に抜けたらオイルドレンボルトを、しっかりと閉めます。
オイルキャップをあけ、エンジンオイルを少しずつ入れていきます。
トーハツ2馬力船外機は外部窓からオイルレベルを確認できるので、見ながらオイルを注いでいきます。
トーハツ2馬力船外機のオイルレベルは丁度真ん中になっているので、超えないようにエンジンオイルを入れていき、中央のオイルマークに合わせてください。
最後に、オイル漏れがないかを確認して、トーハツ2馬力船外機のエンジンオイル交換は終了です。
トーハツ2馬力船外機のギアオイル交換方法
ギヤオイルの交換に必要なオイルの量は約180ミリリットルです。
ギヤオイル交換には、上部と下部の2か所のオイルドレンボルトを使用します。
最初に、両方のボルトを手で回せるぐらいまで緩めておくと、ギアオイル交換がしやすくなります。
ギアオイル交換手順
1.下部ギアオイルドレンボルトを緩める
2.上部ギアオイルドレンボルトを緩める
3.ギアオイルを完全に抜く
4.ギアオイルを下部ドレンから注入する
5.上部ドレンからギアオイルがあふれるまで注入する
6.上部ギアオイルドレンボルトを締める
7.下部ギアオイルドレンボルト締める
上記の手順でギアオイル交換を行うと、スムーズに交換できます。
まずは、先ほどのエンジンオイル交換で使用したポイパックを、ギアオイルドレンボルトの下に設置します。
下部のギアオイルドレンボルトを緩めます。
下部ボルトを緩めるとギアオイルが出てきます。
次に、上部ギアオイルドレンボルトを緩めます。
緩めると一気にギアオイルが排出されるので、飛び散りに注意しながらゆっくり外してください。
ギアオイルが完全に抜けきるまで、しばらく待ってから次の作業に移りましょう。
ギアオイルが完全に抜けたら、新しいギアオイルを下部ギアオイルドレンから注入していきます。
ギアオイルを注入し、上部ギアオイルドレンからオイルがあふれてきたら、上部ドレンボルトから締めていきます。
この時、ギアオイルが下部から漏れることを防ぐために、下部ドレンにギアオイルの先端は差し込んだまま行ってください。
上部ドレンボルトを完全に締めたら、下部ドレンからギアオイルが漏れないように素早くボルトを締めて、ギアオイル交換は終了です。
エンジンオイル交換と違い、確実にオイルが船外機に付くので、パーツクリーナーで洗浄しておきましょう。
エンジンオイル・ギアオイル交換に必要なアイテム
今回のオイル交換で使用したアイテムは
- トーハツ4ストロークエンジンオイル1.0ℓ
- 10㎜レンチ
- ポイパック
- トーハツギアオイル500㏄
- 水栓マイナスドライバー
- ポイパック
- パーツクリーナー
以上がオイル交換とギアオイル交換に使用したアイテムになりますが、今回はどちらのパッキンの交換もしていません。
ポイパックは近くのホームセンターなどで購入できるので、オイル処理も包んで捨てるだけの簡単な処理方法で済むのでおすすめです。
ギアオイルドレンボルトは、普通のマイナスドライバーでは回しにくく力が入らないので、水栓マイナスドライバーを使用すると楽に緩めることができます。
今回、オイル交換が初めてであれば、メンテナンスセット購入がおすすめです。
▼オイルのみが欲しい方はこちら▼
プラグ点検・交換も忘れずに
プラグは年1回、もしくは200時間に1度交換することが推奨されていますが、交換時期に達していなくても、2馬力船外機の調子が悪いと感じたら「プラグ交換」の時期がきている可能性があります。
その他のプラグ交換時期の目安として
- エンジンの回転数が一定ではない
- 燃費が悪くなる
- 始動性能が下がる
- 加速性能の低下
上記のような症状が出てきたら、1年/200時間が来ていなくても交換が必要です。
エンジンオイルやギアオイルの交換はこまめにしていても、プラグ交換をしていないという2馬力ボートオーナーは多くなっています。
2馬力船外機のプラグを交換せずに使用し続けると、思わぬトラブルでエンジンがかからなくなる恐れもあるので、定期的に点検して悪くなっているようであれば、交換しておくようにしましょう。
定期的な点検時期の目安として、オイル交換と合わせてしておくと、忘れないのでおすすめです。
- オイル交換と同じ時期に点検!
- エンジン不動の原因はプラグの可能性大!
プラグ点検方法と交換の手順
プラグの点検方法は取り外して、目視して確認します。
まず、プラグコードを抜き先端に異常がないか確認します
次にプラグレンチを使用してプラグを取り外していきますが、プラグレンチがないと外しにくいので、用意しておきましょう。
プラグ先端部に異常がないか、すすけていないかを確認していきます。
問題があれば取り換え、なければそのまま取り付けて使用できます。
エンジンオイルやギアオイル交換と合わせて点検することを決めておくと、忘れる心配がないのでおすすめです。
▼今回使用したプラグレンチ▼
▼トーハツ用のエンジンプラグ▼
まとめ
エンジンオイル、ギアオイルともに2馬力船外機において重要な役割を果たしています。
そのため、オイル交換を怠るとエンジンが焼き付いたり、ギアが入らなくなったりと最悪の場合、使用できなくなる可能性もあります。
また、エンジンプラグも点検交換をしていないと
- エンジンの回転数が一定ではない
- 燃費が悪くなる
- 始動性能が下がる
- 加速性能の低下
などの不具合が起きてしまいます。
エンジンオイルやギアオイル、エンジンプラグは適切に点検し必要であれば交換しておくようにしましょう。
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