【重要】魚探用バッテリーの選び方と容量の計算方法を紹介!おすすめのバッテリーは?

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魚群探知機で使用するバッテリーには多くの種類がありますが、どのバッテリーを選べばよいのか迷うことが多いですよね。

実際に、どのバッテリーでもよいというわけではなく、バッテリーには向き不向きがあるため、魚探に適したバッテリーを選ぶことが重要です。

そこで今回は、わかりにくい魚探用バッテリーの選び方や基準について、15年以上マイボートで魚探を使用してきた経験から、詳しく解説します。

また、おすすめのバッテリーについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

そいた

・釣り歴=30年以上
・2馬力ボート歴=15年以上
・得意な釣り=ジギング
       泳がせ釣り
・使用艇=DSー110L3
・運搬方法=軽トレーラー

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魚探に合ったサイクル方式のバッテリーを選ぶ

バッテリーには「スターターバッテリー」「ディープサイクルバッテリー」の2種類がありますが、魚探の電源として適しているのは「ディープサイクルバッテリー」です。

スターターバッテリーはエンジンを始動させる際、一瞬で大量の電流を供給するように設計されたバッテリーで、一般的な車などのバッテリーがこれに当たりますが、魚探用バッテリーとしては不向きです。

なぜなら、魚探のバッテリーに必要な能力は瞬間的な高電圧ではなく、長時間の使用でも安定して一定の電流を供給できる能力だからです。

もちろん、スターターバッテリーが魚探に使用できないということはありませんが、繰り返しの充放電により、短命になることが多いです。

スターターバッテリーの特徴
  • 瞬間的に大量の電流を流せる
  • 安定した長時間の一定の電流供給が苦手

ディープサイクルバッテリーは少量の電流を長時間安定して供給でき、繰り返しの充放電に強い特性を持っており、魚探用のバッテリーとして必要不可欠な能力を有しています。

ディープサイクルバッテリーの特徴
  • 瞬間的な大量の電流を流せない
  • 長時間、一定の電流を供給できる

そのため、魚群探知機やエレクトリックモーター、ビルジポンプ、電動ウインチなどの電源として使用する場合は、ディープサイクルタイプのバッテリーを選ぶと使いやすいでしょう。

魚探用バッテリーの選び方

ここでは、魚探用バッテリーの選び方について解説していきますので、バッテリー選びの参考にしてみてください。

魚探用バッテリーは密閉型がおすすめ!

バッテリーには「開放型」「密閉型」の2種類がありますが、魚探におすすめのバッテリーは「密閉型」です。

密閉型はシールド型やメンテナンスフリー(MF)とも呼ばれ、上部に液を補充するためのキャップがなく、外部からの異物の侵入を防ぐことができます。

メンテナンスフリーといわれる通り、使用し続けてもバッテリー液が減少しないため、液補充の手間もかかりません。

また、不安定な船体上での使用を考えると、開放型のバッテリーは傾いたり転倒すると液漏れが発生する可能性がありますが、密閉型ではその心配がありません。

そのため、魚探のバッテリー購入を検討している場合は、「密閉型」のバッテリーを選ぶとよいでしょう。

密閉型バッテリーのメリット
  • メンテナンスが必要ない
  • 外部から異物が侵入しない
  • 液漏れの心配がない

容量

魚探用のバッテリーを選ぶ際には、「バッテリー容量」も考慮する必要があります。

必要なバッテリー容量の計算方法については後述で詳しく解説しますが、想定容量の1.3〜1.4倍程度を選ぶことが推奨されます。

このように余裕を持った容量が必要な理由は2つあります。

  1. 余裕をもって使用するため
  2. バッテリーの寿命を延ばすため

使用中にバッテリーが切れないよう、余裕のある容量を選ぶことで、安心して魚探を使用できるでしょう。

また、バッテリーは完全に放電してしまうと寿命が短くなってしまうため、それを防ぐためにも想定容量の1.3〜1.4倍のバッテリーを選ぶ必要があります。

サイズ・重さ

魚探用のバッテリーを選ぶ際には、「サイズ・重さ」も考慮する必要があります。

魚探を使用する場面は、2馬力ボートなどの小型船舶、バスボート、釣りイカダなど、持ち運んで設置することがほとんどです。

そのため、できるだけ小さなサイズで軽いバッテリーを選ばないと、置く場所に困ったり、移動させるときに手間がかかるなど、デメリットが多くなってしまいます。

実際に、7インチサイズの中型魚探を1日使用できるバッテリーの重さは、軽いものでも約4.4kgほどあり、移動させるにはある程度の労力が必要になるでしょう。

そのため、あまり重要視されることのないバッテリーサイズや重さですが、釣りに出かけると意外に邪魔になったり、重いと感じることもあるため、しっかりと考えて選びましょう。

魚探に必要なバッテリー容量の計算方法

魚探に必要なバッテリーの容量は、下記計算式で簡単に求めることができるので、ご使用の魚探の電流(A)と使用予定時間を当てはめて計算してください。

注意点として、バッテリー保護の目的で必要容量に余裕を持たせ、計算して出た答えを1.3倍1.4したものが最終的に必要な容量(A)となります。

魚探に必要なバッテリー容量の計算方法
  • 使用魚探の消費電流A(アンペア)×使用時間=必要容量
  • 必要容量×1.31.4=購入すべきバッテリーの容量

(例)上記計算式を用いてホンデックスのHE-90Sという機種で、必要容量の計算をしていきます。

消費電力/電流 約10W 約0.8A/12V

上記機種を半日(12時間)使用したいと考えている場合

  • 0.8×12=9.6
  • 9.6×1.3~1.4=12.48~13.44

となり、最低でも14A以上の魚探用バッテリーが必要となります。

使用している魚探によってはアンペア表記がなく、消費電力(W)のみで表記されている場合もあるので、その場合は下記計算式で電流(A)を求めることができます。

電流(A)と電力(W)の求め方
  • 電流(A)=電力(W)÷電圧(V)
  • 電力(W)=電流(A)×電圧(V)

広大な海や湖などでバッテリーが上がってしまうと、釣果につながらないことは目に見えているので、しっかりと容量計算をしてバッテリーを選びましょう。

下記記事にておすすめの魚群探知機をスペックとともにご紹介していますので、合わせて読んで見てください。

【2024年最新版】魚群探知機のおすすめ19選!仕組みと選び方の基準もご紹介!

魚探用おすすめバッテリー7選

ここでは、魚探におすすめのバッテリーを厳選して7つご紹介していきます。

早見表を参考に、ご自身の魚探に合ったバッテリーを選んでください。

魚探消費電流(A)\使用時間10時間必要容量(1.3~1.4倍)
0.3A(4w)3A4~4.2Ah
0.8A(10W)8A10.4~11.2Ah
1A(12W)10A13~14Ah
1.6A(20W)16A20.8~22.4Ah
バッテリー必要容量早見表

LONG 12V9Ah 高性能 シールドバッテリー

  • 規格:12V
  • 容量:9Ah
  • サイズ:6.5奥行き x 15.1幅 x 9.4高さ cm
  • 重量:2.7㎏

コスパに優れた高性能シールドバッテリー。

フルメンテナンスフリー+特殊シーリング設計で上下逆に使用しても液漏れしません。

また、22Ahの大容量までそろうラインナップもおすすめの理由。

おすすめの使用方法(10時間の使用を想定)
  • 0.6A(約7w)以下の魚探での使用
  • 小型~中型魚探

Long WP14-14SE

  • 規格:12V
  • 容量:14Ah
  • サイズ:15.1奥行き x 1.0幅 x 9.5高さ cm
  • 重量:4.4㎏

シールド鉛バッテリーと専用充電器のセットで、水濡れからバッテリーを守る丈夫なEVAキャリーバッグ付きなのがおすすめの理由。

14Ahのバッテリー容量は、7インチサイズの中型魚探を約1日使用するのに十分なスペック。

おすすめの使用方法(10時間の使用を想定)
  • 1A(12w)以下の魚探での使用
  • 中型程度の魚探

BMO JAPAN(ビーエムオージャパン) ディープサイクルバッテリー13Ah

  • 規格:12V
  • 容量:13Ah
  • サイズ:15.1奥行き x 9.8幅 x 9.3高さ cm
  • 重量:4.1㎏

繰り返しの充放電に強いディープサイクルバッテリーは魚探に最適で、電極が大きく接続しやすいのがおすすめポイント。

 使用方法や環境により多少の変化はありますが、繰り返し充放電可能回数の目安が100%放電→満充電230回60%放電→満充電550回と長寿命なのもおすすめの理由。

おすすめの使用方法(10時間の使用を想定)
  • 1A(12w)以下の魚探での使用
  • 中型程度の魚探

VATRER POWER 12V12Ah

  • 規格:12V
  • 容量:12Ah~
  • サイズ:15.0奥行き x 9.8幅 x 9.6高さ cm
  • 重量:1.5㎏

魚探用バッテリーとしてはもちろんアウトドアなど、様々な用途に使用できるディープサイクルバッテリー。

鉛蓄電池の300~500サイクルに比べ、2000サイクル以上の充放電が可能なのがおすすめの理由。

また、12Ah~50Ahの大容量までがそろうラインナップが魅力。

おすすめの使用方法(10時間の使用を想定)
  • 容量を変えることでほぼ全ての魚探に使用可能
  • 小型~ハイスペック機種まで使用可能

BMO JAPAN リチウムイオンバッテリー 14.4V 13.2Ah バッテリー&チャージャーセット

規格:12V
容量:13.2Ah
サイズ:11.2奥行き x 20.9幅 x 7.1高さ cm
重量:1.5㎏

BMOジャパンが販売する高性能リチウムイオンバッテリー。

魚探だけではなく電動リールの同時使用が可能なバッテリーで、最大3口までのワニ口クリップに対応していることがおすすめの理由。

また、防水仕様で水洗いができることも大きな魅力。

おすすめの使用方法(10時間の使用を想定)
  • 容量を変えることでほぼすべての魚探で使用可能
  • 小型~ハイスペック機種まで使用可能

BMO(ビーエムオー)
リチウムイオンバッテリー6.6Ah チャージャーセット 

  • 規格:12V
  • 容量:6.6Ah
  • サイズ:11.3奥行き x 12.8幅 x 5.1高さ cm
  • 重量:0.75㎏

BMOジャパンが販売する高性能リチウムイオンバッテリーの小型タイプ。

防水性能はもちろん、小型で重量やサイズも小さく使い勝手の良いのがおすすめの理由。

仮に、0.3A出力の小型魚探であれば、20時間程度の使用が可能で小型船舶などで活躍するおすすめのバッテリー。

おすすめの使用方法(10時間の使用を想定)
  • 0.5A 以下の魚探での使用
  • 小型魚探での使用

GOLDENMATE 12.8V 20Ah LiFePO4バッテリー

  • 規格:12V
  • 容量:20Ah
  • サイズ:18.1奥行き x 7.6幅 x 16.7高さ cm
  • 重量:2.4㎏

完全放電回数と完全充電を2000回以上行うことができ、鉛蓄電池よりも安全で環境に優しく長寿命なのがおすすめの理由。

また。10Ah~200Ahまでのラインナップでどのような場面でも、使用状況に合わせて選ぶことが可能なことも魅力。

おすすめの使用方法(10時間の使用を想定)
  • 容量を変えることでほぼすべての魚探で使用可能
  • 小型~ハイスペック機種まで使用可能

マキタのバッテリーは魚探に流用可能!

マキタのバッテリーは専用アダプターを取り付けることで、魚探用バッテリーとして使用できます。

マキタバッテリーの強み
  • 繰り返しの充放電に強い
  • ポータブル性能が高い
  • 邪魔にならない

もともと、何度もの充放電に耐えられ、一定の電流放出も得意なので、魚探用バッテリーとして問題なく使用できます。また、ポータブル性能やサイズの小ささから邪魔にならないといったメリットもあります。

マキタのバッテリーを魚探で使用するには「専用アダプター」の購入が必要ですが、面倒な配線などもなく、ワンタッチでアダプターをはめ込むことで簡単に使用できます。

しかし、多くのメリットがあるマキタバッテリーを魚探に流用する方法ですが、デメリットとして「容量が少ない」ことが挙げられます。

マキタのバッテリーは6Aと容量が少なく、小型の魚探であれば問題ありませんが、中型程度の魚探であれば容量不足は否めません。

また、純正品のバッテリーは高額で、15,000円程度の購入費用がかかります。

そのため、マキタのバッテリーがおすすめな人の特徴として

  • 仕事で使用している
  • 6Aのバッテリーを現在2個以上所持している

といった方であれば、マキタのバッテリーを魚探用として流用することはおすすめできます。しかし、それ以外の方は、ご自身の魚探に合った容量の専用バッテリーの購入をおすすめします。

マキタバッテリーがおすすめな特徴に当てはまる方に、おすすめの専用アダプターはこちら!

魚探用バッテリーの寿命を延ばすためにできること

魚探用バッテリーの寿命を延ばすためには、「過放電と満充電の放置」を避けることが重要です。

過放電とは、バッテリーの残量が0%になった状態からさらに電力を取り出そうとすることを指します。

過放電の状態が長期間続くと、電池の負極に使われている銅箔が溶解する可能性があり、寿命が短くなったり性能の劣化につながります。

また、満充電での放置もバッテリーの寿命や性能に関わり、高電圧が維持されることでバッテリー内部で化学変化が起こり、劣化が進行します。

そのため、魚探用バッテリーの寿命を延ばすために必要なポイントは以下の2つです。

  • 過放電を避ける
  • 満充電で長期間放置しない

これらの対策を行うことでバッテリーの寿命を延ばすことができます。

また、バッテリーを長期間放置する場合には、40%〜85%の充電率を維持しておくことで、バッテリーの寿命や性能を維持できるでしょう。

バッテリーの寿命を延ばすために
  • 過放電を避ける
  • 満充電で長期間放置しない
  • 40%〜85%の充電率を維持

まとめ

バッテリーには「スターターバッテリー」と「ディープサイクルバッテリー」がありますが、魚探用にはディープサイクルバッテリーがおすすめです。

バッテリーを選ぶ際は、使用予定容量の1.3倍の容量を持つものを選び、サイズや重さも考慮して慎重に選びましょう。

また、マキタのバッテリーは魚探にも使用可能ですが、購入費用などがデメリットになる場合もあります。

バッテリーの寿命を延ばすためには、過放電満充電での放置を避け、40%〜85%の充電率を維持し、こまめに正しく充電することが大切です。

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