オフショアヒラメジギングでは正しいロッドの選択が釣果を左右しますが、ジギングロッドには種類も多く、狙い方も少し通常のジギングとは異なるため、選びにくいことも多いですよね。
しかし、狙い方に合わせたロッドを選ばないと釣果につながらない可能性もあり得ます。
そこで本記事では、マイボートや遊漁船でヒラメジギングを行っている経験をもとに、オフショアヒラメジギングにおすすめのロッドを厳選してご紹介していきます。
また、ヒラメジギング向きのリールの重要性についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
オフショアヒラメはスロージギングで狙う!

オフショアでヒラメを狙うなら、「スロージギング」を基本にした釣り方が基本となります。
その理由は、ヒラメが海底に潜み、弱った小魚を狙う習性があるためで、スロージギングの、ゆっくり沈むジグの動きがヒラメの捕食本能にぴったりと合うためです。
スロージギングとは、ジギングの一種で「スローピッチジャーク」とも呼ばれます。通常のジギングよりジグの動きをゆっくりと操作し、特にフォール(沈下)動作に重きを置くことで、ヒラメに違和感を与えずに自然に誘うことができます。
私も実際にマイボートでヒラメジギングを楽しんでいますが、通常のジギングよりスロージギングの方が釣果が良く、体への負担も少ないため、長時間でも疲れにくいと実感しています。
そのため、オフショアジギングでヒラメを狙うなら、スロージギング対応の高反発なロッドを使い、ロッドの反発力を活かしてジグをしっかりと動かせる、専用ロッドを選ぶことが重要なポイントとなります。
オフショアヒラメジギングに最適なスロージギングについてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
【オフショア】船ヒラメジギング!スローで狙う基本タックルと釣り方のコツを紹介!
ヒラメジギング用ロッドの4つの選び方
選び方の項目 | 理由・効果 |
---|---|
ベイトスタイルが有利 | 底取りやフォール操作に優れ、アタリ感度とフッキング力が高い |
高い反発力で選ぶ | ジグの動きを生かし、自然なフォールでヒラメのバイトを誘える |
柔軟性のあるティップを選ぶ | 違和感を与えず食い込ませやすい。自然なフォール演出が可能 |
適切な長さ(6~7フィート程度) | 操作性・感度に優れ、自然なフォールと取り回しやすさを両立できる |
ここでは、オフショアヒラメジギングに適したロッドの選び方について解説していきます。
ベイトスタイルが有利!
底を取ってリフト&フォールを丁寧に繰り返すヒラメジギングには、ベイトタックルがベストマッチです。
ヒラメジギングにベイトスタイルが合う理由は、以下の四つです。
- 底取りのしやすさ
- 繊細なリフト&フォール操作
- フォール中のアタリが分かりやすい
- フッキング率の高さ
まず、ヒラメは基本的に海底ベッタリにいる魚なので、着底の瞬間を正確に感じ取れるベイトリールの「ダイレクト感」は重要です。また、ゆっくりしたフォールで誘うのが鉄則であるヒラメジギングでは、繊細なリフト&フォール操作が求められます。
その点、ベイトタックルならフォールの速度やテンションを細かく調整でき、食わせの「間」を自然に作れるため、非常に有利です。
また、ベイトリールの構造上、フォール中のアタリの分かりやすさや、硬いヒラメの口にもしっかりとフッキングできる巻き上げトルクの強さで、フッキング率も高まります。
もちろん、浅場や軽量ジグを使う場合はスピニングも有効なので、状況に応じて使い分けるのが理想です。ただし、基本的にはベイトスタイルでヒラメジギングにチャレンジするのがおすすめです。
高い反発力で選ぶ!
スロージギングではジグのフォール(沈下)を活かした釣り方が重要なので、ロッドの反発力を利用してジグをしっかりと動かせることが重要になります。
ロッドに高い反発力があれば、しゃくったあとの復元が素早く、ジグに「一瞬の緩み」を与えて自然なフォールを生み出しヒラメのバイトを誘うことができます。
また、しゃくる際にロッド自体がしなり、その反発を利用して軽い力でも重たいジグを跳ね上げることができるため体力の消耗を抑え、長時間の釣行でも疲れにくくなるメリットもあるため、ヒラメジギングロッドは高反発の特徴を持つロッドを選びましょう。
柔軟性のあるティップを選ぶ!
ヒラメ狙いのスロージギングにおいて、柔軟性のあるティップ(ロッド先端部)が必要な理由は、アタリの出方とヒラメの特性に深く関係しています。
ヒラメは「ヒラメ40」といわれる言葉がある通り、飲み込むまでに時間がかかる魚種であり、ティップが硬すぎるとアタリを弾いてしまい、フッキングのチャンスを逃しやすくなります。
そのため、ヒラメジギングでは、柔軟なティップの方がヒラメに違和感を与えにくく、自然に食い込ませられるメリットがあり、フッキングのタイミングを逃しにくくなります。
また、フォールの動きが特に重要になるヒラメジギングでは、柔軟なティップによってジグの落ち方が滑らかになり、より自然な動きを演出できます。これにより、ヒラメが違和感なくジグを追いやすくなるため、柔軟なティップのロッドを基準に選ぶとよいでしょう。
適切な長さ(6~7フィート程度)
ヒラメ狙いのスロージギングには、「6〜7フィート」のロッドが最もおすすめです。
6〜7フィートのロッドの長さが最適な理由は、操作の反応が速く、繊細なフォール演出がしやすい長さであり、アタリが分かりやすいためです。
ロッドが長すぎると、ラインの遊びや曲がりが大きくなり、繊細なロッド操作がしにくくなって反応も鈍くなり、ヒラメに有効な自然なフォールを生かしきれません。
また、ヒラメジギングだけでなく、オフショアジギング全般においても、長すぎるロッドは扱いづらく、短すぎるとアクションの幅が制限されます。
そのため、ボート上で快適に操作できるバランスのよい長さである「6〜7フィート」を選ぶと、使いやすいでしょう。
オフショアヒラメジギングにおすすめのロッド11選!

ここでは、オフショアヒラメジギングにおすすめのロッドを厳選して11本ご紹介していきます。
【シマノ】オシアジガー インフィニティ B63-4
全長(m) | 適合ジグ(g) | 適合ライン(PE) | 自重(g) |
1.91 | 180~350 | 最大2.5号 | 147 |
スロージギング特化!
シマノ【オシアジガー インフィニティ B63-4】はスロージギング専用のベイトロッドで、オフショアでのヒラメジギングにも適しています。
ロッドが手元にかけてスムーズに曲がり、負荷を軽減しながら理想的な反発力を発揮するスローテーパー設計で、様々なジャークパターンに対応し、ヒラメの捕食行動を引き出します。
【シマノ】グラップラー BB タイプ スロー J B66‐3
全長(m) | 適合ジグ(g) | 適合ライン(PE) | 自重(g) |
1.98 | 最大260g | 最大2.5号 | 125 |
初心者から上級者まで!
シマノの【グラップラー BB タイプ スロー J B66‐3】は、スロージギングに特化したロッドで、ヒラメジギングにも適しています。
ロッドの反発力を活かしてジグの自然なフォールアクションを演出し、高い柔軟性でバイトの瞬間の衝撃を吸収し、ヒラメに余計な違和感を与えにくいことがおすすめの理由。
【シマノ】
ゲーム タイプ スロー J B66-2
全長(m) | 適合ジグ(g) | 適合ライン(PE) | 自重(g) |
1.98 | 60~200 | 1.5~3.0 | 125 |
ジャーク操作が魅力!
シマノの【ゲーム タイプ スロー J B66-2】は、スロージギングに特化したベイトロッドで、特にジャーク操作を追求した設計が特徴です。
ジャーク操作性の向上により、ジグの泳ぎを簡単に演出できる構造で、初心者にも扱いやすい設計。
高感度なティップで、ヒラメが違和感なく食いつく動きを演出できることがおすすめの理由。
【シマノ】ゲーム タイプ スロー J B66-4
全長(m) | 適合ジグ(g) | 適合ライン(PE) | 自重(g) |
1.98 | 100~330 | 最大3号 | 139 |
多彩な誘い対応!
シマノ【ゲーム タイプ スロー J B66-4】は、スロージギングのジャーク操作性を高めた優れたベイトロッドです。
高い反発力でロッド全体がスムーズに曲がり疲労を軽減し、遅い誘いから速い誘いまで幅広いジグアクションに対応できるおすすめのスロージギングロッド。
【ダイワ】ソルティガ SJ 61B-0
全長(m) | 適合ジグ(g) | 適合ライン(PE) | 自重(g) |
1.85 | 100~180 | 最大1.5号 | 103 |
バランスの良いスペック!
ダイワの【ソルティガ SJ 61B-0】は、ライトスロージギングに特化したモデルで、特にシャローエリアや軽量ジグを使ったヒラメ狙いのスロージギングに適しています。
しなやかなブランクが自然なジグアクションを可能にし、軽量ジグの操作性に優れており、操作性と感度が抜群で、初心者から上級者まで幅広く活用できることがおすすめの理由。
【ダイワ】アウトレイジ SJ 61B‐2
全長(m) | 適合ジグ(g) | 適合ライン(PE) | 自重(g) |
1.85 | 150~250 | 最大2号 | 112 |
オールラウンドモデル!
ダイワの【アウトレイジ SJ 61B-2】は、スロージギング向けのハイスタンダードなロッドで、多用途に使いやすいモデル。
軽量ながらも強靭なブランク素材「HVFナノプラス」を採用し、ジグの動きを自然に演出できるため、近海で幅広いターゲットに対応しやすく、多彩な釣法が可能なことがおすすめの理由。
【ダイワ】ヴァデル SJ 63B‐2
全長(m) | 適合ジグ(g) | 適合ライン(PE) | 自重(g) |
1.91 | 120~200g | 0.8~2.0 | 110 |
スロージギングのエントリーモデル!
ダイワの「ヴァデル SJ 63B‐2」は、スロージギング入門者に適したエントリーモデルで、携帯性に優れたバットジョイント構造により、持ち運びがしやすく扱いやすいデザインが魅力です。
耐久性の高い設計で、曲げても折れにくい強度があり、安心してファイトできるうえ、復元力の高いブランクによってしなやかなジグの跳ね上げアクションを実現。軽量ジグの操作に優れていることも、おすすめの理由です。
【テイルウォーク】SLOW BUMP TZ C632
全長(m) | 適合ジグ(g) | 適合ライン(PE) | 自重(g) |
1.91 | 最大230 | 最大1.8 | 110 |
中深海のターゲットに最適!
テイルウォークの【SLOW BUMP TZ C632】はスローピッチジャークジギングのエキスパートモデルで、中深海のターゲットに最適な設計になっています。
ヒラメだけではなく根魚や中型青物も狙うことができるスペックで、汎用性の高さが魅力でヒラメ以外も狙っていきたい方におすすめのロッド。
【アブガルシア】ソルティーステージ KR-X SJC-63/150-KR
全長(m) | 適合ジグ(g) | 適合ライン(PE) | 自重(g) |
1.91 | 最大150 | 最大3号 | 154 |
スローピッチとロングフォールに対応!
アブガルシアの【ソルティーステージ KR-X SJC-63/150-KR】はスローピッチジャークに特化したモデルで、扱いやすさと高感度を兼ね備えたロッドです。
高弾性カーボンを使用し、ヒラメの繊細なアタリもしっかりキャッチできることがおすすめの理由。
【ヤマガブランクス】ギャラハド 623B
全長(m) | 適合ジグ(g) | 適合ライン(PE) | 自重(g) |
1.89 | 最大200 | 最大3号 | 188 |
幅広い適応力が魅力!
ヤマガブランクスの【ギャラハド 623B】は、多用途に対応可能なスローピッチジャークロッドで、操作性と感度が高いのが特徴です。
幅広い適応力はスローピッチからハイピッチジャーク、ショートやロングジャークにも対応し、高感度設計により水中の状況変化やアタリを正確にキャッチできることがおすすめの理由。
【ゼスタ】スローエモーション サミットエディション B640
全長(m) | 適合ジグ(g) | 適合ライン(PE) | 自重(g) |
193 | 最大150 | 0.8~1.2 | 131 |
ゼスタの【スローエモーション サミットエディション B640】は、スロージギングのために設計されたライトパワーロッドで、特に近海のヒラメやタチウオ、タイ狙いに最適です。
柔らかいティップがジグの動きを滑らかにし、ヒラメの違和感を減らしてバイトを誘いやすいことがおすすめの理由。
スロージギング対応リールとの組み合わせが重要!

オフショアヒラメジギングで釣果を出したいのであれば、スロージギングに対応するリールを選択する必要があります。
オフショアヒラメジギングに必要なリールの特徴
- 底取りのしやすさ
- 繊細なフォール操作
- アタリ感度の高さ
- フッキング力
上記のポイントにマッチするのがベイトリールであり、オフショアヒラメジギングにおいては釣果にも大きく影響します。
まず、ヒラメは海底に潜んでいることが多いため、着底の瞬間がダイレクトに分かるベイトリールの正確な底取り能力が重要です。
次に、スロージギングでは、ゆっくりと沈むジグの動きがヒラメの捕食本能を刺激しますが、ベイトリールならフォールの速度やテンションを細かく調整できるため、自然な「間」を作りやすくなります。
さらに、ベイトリールはフォール中のアタリを捉えやすく、どんな小さな動きも感知できるうえ、硬い口を持つヒラメには巻き上げトルクが強いベイトリールのフッキング力が有利です。
このように、オフショアヒラメジギングに最適な特徴を備えた「ベイトリール」を選ぶことが非常に重要なため、オフショアヒラメジギング向きのリールをしっかりと選びましょう。
オフショアヒラメジギング向きのリールについてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
【2025年最新】オフショアヒラメジギングにおすすめのリール11選!選び方の基本とは?
まとめ
オフショアヒラメジギングでは、スロージギングが基本的な狙い方となり、ベイトスタイルのほうが効率よくヒラメを狙うことができるでしょう。
ロッドを選ぶ際は、「高い反発力」「柔軟性のあるティップ」「6~7フィートの長さ」といった要素を備えたロッドを選ぶことで、使いやすさを感じやすくなります。
また、スロージギングが基本であるオフショアヒラメジギングでは、スロージギングに適したリールとの組み合わせが釣果を左右するため、ロッドと同様にしっかりと選ぶことが重要です。
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