2馬力ボートを出船させるときにあると便利なアイテムがトランサムドーリーですが、何を基準に選ぶべきなのか、どれを選べばいいのかよくわからないという方も多いようです。
そこでこの記事では、トランサムドーリーの「役割・種類・選び方」そしておすすめのトランサムドーリーまで詳しく解説していきたいと思います。
ドーリーの役割と種類について

バウドーリー
バウドーリーとはボートの船首側に取り付けて使用するドーリーのことで、トランサムドーリーとの併用でボートを持ち上げて楽に輸送することが可能になります。
2馬力ボートの出船場所は、砂浜や港にあるスロープなどになりますが、そのどちらでもあると非常に運搬が楽になるアイテムで、一人でも楽に移動させることが出来ます。
港内のスロープ利用には許可が必要になることが多いので無断使用せず、ちゃんと許可を取ってから利用しましょう。
【重要】2馬力ボートの出航場所は?港内スロープの無断利用はトラブルにつながる可能性も!
トランサムドーリー

トランサムドーリーは船尾側に取り付けるドーリーのことで、バウドーリーと併用しなくても使用可能です。
役割としてはボート移動を楽に行えること、そして現地でボートを組み立て船外機を取り付けるときにドーリーで支えて船体を持ち上げておくことで、取り付けを楽に行えるようになります。
その為、バウドーリーと違い移動だけではなくボートの組み立てにも使える便利なアイテムとなっています。
2馬力ボート用ドーリーの選び方
2馬力ボートドーリーの選び方について解説していきますので、参考にしてみてください。
タイヤサイズとノーパンク
まず、ドーリー選びで重要なポイントがタイヤサイズになります。
基本的にタイヤサイズが大きなものが砂地などの荒れ地での利用がおすすめで、タイヤサイズが小さなほうがコンクリートスロープでの利用に向いていますが、使用するタイヤはノーパンク一択で、空気を入れるタイプのタイヤではすぐにサビてエアー漏れしてしまい、すぐに使用できなくなります。
大きなタイヤサイズを基本に選び、ノーパンクタイヤを選ぶことがですが、一つだけ大きなタイヤサイズのドーリーを選ぶときに、注意しておかなければならないことがあります。
それはインフレータブルボートなどであれば大きなタイヤサイズのドーリーは、チューブ部分に干渉し取り付けできないことがあるので、取り付けるボートの寸法をしっかりと計測して、合うものを選ぶ必要があるので注意しておきましょう。
耐荷重
トランサムドーリーにはそれぞれ耐荷重が定められているので、自分のボート重量に合ったトランサムドーリー選びが重要ですが、ここでも一つ注意点があります。
それはボート重量よりも余裕の耐荷重を持ったトランサムドーリーを選ぶということです。
インフレータブル2馬力ボートの場合の重量はおよそ30㎏~となっており、これに船外機の重量14㎏程度が合わさったものが総重量となります。
この場合、50㎏程度の耐荷重があれば十分と感じるかもしれませんが、実際にはこれにクーラーボックスやタックルボックスなどの重量、魚探のバッテリーなど思っている以上に総重量は嵩張ります。
その為、トランサムドーリーを選ぶ基準として、ボート重量+船外機重量+その他(20㎏~30㎏)を目安に選ぶと失敗しにくいでしょう。
2馬力ボートにおすすめのトランサムドーリー5選
ここでは2馬力ボートにおすすめのトランサムドーリーをご紹介していきますので、参考にしてみてください。
おすすめ1
●タイヤタイプ:8インチ
●全長(mm):810
●重さ(片側)(kg):3.8
●タイヤ耐荷重(片側)(kg):120
●シャフト材質:アルミ(アルマイト処理)
ビーエムオージャパンのボートドーリーの特徴は、シャフト部分に取り付けられている取っ手をひくことで簡単に角度調整ができることで、乗船した状態でも楽に引き上げることが出来ます。
片輪で120㎏と十分な耐荷重があり、船体の重量に加えクーラーボックスやタックルボックスを乗せたままの状態でも輸送が可能なおすすめのドーリー。
おすすめ2
●タイヤタイプ:6インチ
●全長(mm):775㎜
●重さ(片側)(kg):3.2
●タイヤ耐荷重(片側)(kg):150㎏
●シャフト材質:アルミ(アルマイト処理)
上記でご紹介したサイズ違いの6インチドーリー
6インチサイズも8インチと同じくシャフト部分に取り付けられている取っ手をひくことで簡単に角度調整ができることで、乗船した状態でも楽に引き上げることが出来ます。
出船場所の路面状態が平らでなめらかであれば、サイズの小さいこちらのドーリーーのほうが邪魔にならずおすすめです。
おすすめ3
●タイヤタイプ:ノーパンク 245mm × W82mm
●全長(mm):565㎜
●重さ(片側)(kg):4.3㎏
●タイヤ耐荷重(片側)(kg):150㎏
●シャフト材質:ステンレス製
全長565㎜と小型ボートに最適なドーリーで、高さが低めのボートに向いているドーリー。
センターピンとロックピンを抜けば取付ベースから支柱とホイールを外すことができるので、ゴムボートなど片付ける時にも邪魔になりません。
またステンレス製フレームとポリウレタン製ノーパンクタイヤなので錆やパンクに非常に強く海での使用も問題ありません。
おすすめ4
●タイヤタイプ:ノーパンク 径260㎜×幅85
●全長(mm):450㎜
●重さ(片側)(kg):4.5㎏
●タイヤ耐荷重(片側)(kg):インフレータブルボート90㎏ FRP製ボート80㎏
●シャフト材質:ステンレス製
跳ね上げ時の角度が0°20°40°で固定が可能なので、エンジンとの干渉を考えた角度に調整が可能。
収納時にはほとんどのパーツを取り外すことが出来るので、ボートをたたむ時やボートを洗う時にも邪魔になりません。
おすすめ5
●タイヤタイプ:ノーパンク 径200mm 幅64mm
●全長(mm):400㎜
●重さ(片側)(kg):4.3㎏
●タイヤ耐荷重:110㎏
●シャフト材質:ステンレス製
跳ね上げ時に車輪の位置を回転させることが出来る画期的なミニボート用ドーリーで、跳ね上げ時に90度回して固定することが出来るので、船外機に干渉することなく操作の邪魔になりません。
また、ステンレス製フレームとポリウレタン製ノーパンクタイヤなので錆やパンクに強く、海での使用も問題ありません。
バウドーリーは必要なのか
2馬力ボートはトランサムドーリーが付いていれば、出船や移動に支障をきたすことはありませんが、あると便利なアイテムであることは間違いありません。
特に陸上で組み立てて、ボートにクーラーボックスやタックルボックスを乗せてから出船するときなどは、非常に重くなるためバウドーリーがあると楽になります。
また出船時に港などのスロープ、勾配のある場所からの出船時には、勾配のおかげで苦になりませんが、帰港時に引き上げるときには勾配が逆なので非常に重くなり、苦労することがあります。
その為、必要であるかないかでいえば無くても出船は出来るが、バウドーリーがあることで船上にある荷物を下ろすことなく引き上げることが出来るので、あって損はないアイテムだといえるでしょう。
トランサムドーリーの取り付け位置について

2馬力ボートにトランサムドーリーを取り付けるときには、
●船外機のプロペラよりもタイヤは低い位置に
●船外機のハンドルに干渉しないように取り付け寸法を決める
上記のポイントに注意して取り付け位置を決めると、問題なく使用できます。
まず、トランサムドーリーを使用するときに、船外機のプロペラよりも高い位置にタイヤがあると、ドーリーとしての役割を担うことはできません。
そのため、取り付ける位置を決めるときにはボートに船外機をセットした状態で、タイヤの位置がプロペラよりも低い位置に来るように調整します。
そして、トランサムドーリーを使用しない航行中には、跳ね上げた状態でドーリーを固定するため、船外機のハンドルを右に回しても左に回しても、干渉しない位置に取り付ける必要があります。
トランサムドーリーの取り付け位置を決める際には、上記の2つのポイントを押さえておくとうまく取り付けられるので、意識しておくといいでしょう。
【重要】トランサムドーリーの取り付け位置の決め方!間違うと取り返しのつかないことも!
使用後のメンテナンスは必ずしておこう!

ボートドーリーに使用されている素材の大部分は、ステンレスやプラスチックなどのサビに強いものが使用されていますが、何もせずにいると不具合が起こる可能性があります。
特にタイヤのベアリング部分や可動部分など負荷がかかる部分は、不具合が起きやすいので使用後にメンテナンスを心掛けることで、使用寿命を延ばすことが出来ます。
特に海水での使用であれば適切にメンテナンスをしておかないと、塩害によりベアリングの固着などの不具合が起こりやすくなるので、簡単な水洗い程度でもいいので使用後に流すようにしておきましょう。
まとめ
ここまでドーリーの役割や種類、おすすめのドーリーについてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
ボートドーリーを選ぶ際には、タイヤサイズや耐荷重を意識して選んでみてください。
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