ホンデックスの魚群探知機は、コスパに優れ、操作性にも優れていることから、多くのユーザーに人気のあるメーカーです。
しかし、多くの機種があり、どのモデルが自分のフィッシングスタイルに合っているのか分からず、機種選びが難しいと感じることもありますよね。
そこで今回は、安心の日本メーカーであるホンデックスのおすすめ魚群探知機を、用途別に厳選して7機種ご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
また、魚群探知機の選び方についても詳しく解説していますので、合わせて参考にしてください。
ホンデックスの特徴と強み
出典:ホンデックス
ホンデックス(本田電子)は、1956年に世界初のトランジスタ式ポータブル魚群探知機を市場に投入し、以来、魚探の開発を行っている日本のメーカーです。
ホンデックスは、振動子に使われるセラミック素材から本体まで、すべての製品を自社で企画・製造している唯一の魚群探知機メーカーで、マリンレジャーから本職の漁師まで多くのユーザーに使用されています。
また、日本製品ということで性能面はもちろん、操作も分かりやすく、海外製品のように英語表記といったこともないので、初心者でも非常に扱いやすいという強みがあります。
魚探は用途に合わせて選ぶことが重要!
魚探は、用途に合った機種を選ぶことで釣果につながるので、魚探の特徴をしっかりと理解して選ぶようにしましょう。
水深を考えて選ぶ
魚探を選ぶときに重要なのは、「水深」に合った機種を選ぶことです。
魚探の仕組みは、超音波を水中に発射し、その反射波を捉えることで、魚群の存在、水深、分布状況、さらには海底の状態などを把握することができるものです。
発せられる超音波には50Hz(低周波)と200Hz(高周波)があり、それぞれ特徴が異なります。
- 50Hz=広範囲に広がり、超音波が深くまで届くが、精密性に欠ける。
- 200Hz=細かい情報を拾いやすいが、照射範囲が狭く(約15度)、深い場所に届きにくい。
そのため、水深のある海での使用を考えているのであれば、深い場所まで届く低周波が備わっている機種を選ぶ必要があります。
魚種や場所に合った専用モデルで選ぶ!
魚探を選ぶときには、「狙う魚種や場所」に最適な機種を選ぶ必要があります。
魚探が必要になる場面は、海上での釣り、湖や川でのバスフィッシング、湖でのワカサギ釣りなどですが、ホンデックスからは最適な専用モデルが販売されています。
例えば、水深の深い場所で釣りをする場合には、「ディープモード」搭載機種を。
バスフィッシングなら、魚群を発見するよりもストラクチャーが判別できる「ワイド・サイドスキャン」搭載機種を。
ワカサギ釣りであれば、「ワカサギ専用振動子」搭載機種を。
- 水深のある場所=ディープモード搭載機種
- バスフィッシング=ワイド・サイドスキャン搭載機種
- ワカサギ釣り=ワカサギ専用振動子搭載機種
このように、狙う魚種や使用する場所に応じた機種を選ぶことで、性能を最大限発揮できるので、機種選びに迷ったら「専用モデル」で選びましょう。
レンタルボート用ならポータブル性能必須
レンタルボートや2馬力ボート、小型ボートなどでの使用を検討しているのであれば、「ポータブル性能」のある魚探を選びましょう。
なぜなら、レンタルボートやゴムボートでは、釣行のたびに取り外す必要があり、折りたたんで輸送するゴムボートでは、取り付けたままだと邪魔になってしまうからです。
私自身、ゴムボートとFRP製ボートの両方を所有していますが、どちらでも使用できるようにポータブル性能のある魚探を使用しています。
また、釣りイカダなどでも使用できるので、非常に汎用性が高く、一台あれば多くの場面に対応できるのがポータブル性能のある魚探の強みです。
そのため、レンタルボートやゴムボート、小型ボートでの使用であれば、「ポータブル性能」で選ぶと間違いありません。
- ポータブル魚探=汎用性が高いことが強み
- 取り付け、取り外しが簡単
ホンデックスのおすすめ魚群探知機7選
ここでは、ホンデックスのおすすめ魚群探知機を厳選して7機種ご紹介していきますので、ご自身の用途に合わせて選んでみてください。
おすすめ1 611CNシリーズ
- 周波数:50Hz~200㎐
- 出力:100w
- 水深表示範囲:0-500m(DM時)
PS‐611CNシリーズは、ポータブル性能に特化した「魚探入門」におすすめの機種です。
シリーズ最大の特徴はポータブル魚探として、持ち運びしやすく電池ボックス一体型のバッテリーで使用する場所を選びません。
魚探入門におすすめの機種ですが、性能は上位機種と比べても十分なスペックを有しています。
こんな方におすすめ!
- 初めての魚群探知機
- 2馬力ボートなどの小型ボート
- レンタルボート
※PS‐611CNシリーズは4機種ありますが、違いがよく分からないといった方は、下記記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
【コスパ最強】ホンデックスのPS-611CN2シリーズの違いとは?おすすめ機種ランキングをご紹介!
おすすめ2 HE-601GP III
- 周波数:200kHz
- 出力:300W
- 水深表示範囲:(最大)0-300m、(最小)0-2m
- その他魚探機能:自動深度・自動感度、魚探拡大
分かりやすい操作で迷わず使いこなせるカンタンナビ搭載で、分かりやすい日本語表記とすっきりした配置の操作部で、はじめての方でもかんたん・快適に操作できます。
出力が単一周波数で200kHzと深場の使用には向きませんが、水深50mまでの使用であればコスパの高い機種となっています。
こんな方におすすめ!
- 浅場(水深50m前後)まででの使用
- 2馬力ボートでの使用
- レンタルボートでの使用
おすすめ3 HE-90S
- 周波数:50/200kHz
- 出力:600W
- 水深表示範囲最大:0~1000m
魚探の深度情報とGPSの位置情報を利用して、画面の地図の上に海底地形を描写する「デプスマッピング」機能搭載のハイモデル。
標準の地図では表現されない海底起伏や漁礁などが可視化されるため、絶好の釣りポイントがより分かりやすくなります。
コストは少しかかりますが、個人で所有するのであれば十分すぎる機能がそなわった、おすすめの一台。
こんな方におすすめ!
- 小型ボートでの使用
- 高性能モデルが欲しい方
おすすめ4 PS-610C2 ワカサギパック
- 周波数:150khz~300khz
- 出力:100w
- 水深表示範囲最大:0~150m
ワカサギモード搭載のワカサギ釣りに適した機種。
ワカサギモードは周波数を25hHz単位で7段階で調整することができるため、状況に合わせて使い分けが可能。
また、高い周波数は指向角が狭くなるので、混線も少なくなり正確な情報を得ることができます。
ワカサギ釣りでは、邪魔になる外部バッテリーよりも、電池ボックス一体型バッテリーの方が荷物が少なくなり、移動が楽になります。
こんな方におすすめ!
- ワカサギ釣りでの使用
おすすめ5 HE-9000
- 周波数:200khz+400kHz
- 出力:200w
- 水深表示範囲(最深):0~150m
バスフィッシングモデルであるHE-9000は、周波数200khz+400kHzと浅場に強い機種であり、サイドスキャン/ワイドスキャン搭載で、湖底の様子が詳細に分かるようになっています。
また、魚探の深度情報とGPSの位置情報を利用して、画面の地図の上に海底地形を描写するデプスマッピング機能により、標準の地図では表現されない海底起伏や漁礁などが可視化されるため、絶好の釣りポイントがより分かりやすくなります。
こんな方におすすめ!
- バスフィッシングでの使用
- 水深50m前後での使用目的
おすすめ6 HE-8000
- 周波数:107k㎐+400k㎐
- 出力:200w
- 水深表示範囲(最深):0~200m
バスフィッシングモデルであるHE-8000は、ワイドビーム107kHzとスポットビーム400kHzの組み合わせにより、ビッグレイクでのストラクチャー、ベイトフィッシュの広域探索や、ハードボトム判別などが強み。
画面が8.4型なので視認性に優れ、正確な情報を得ることができます。
こんな方におすすめ!
- バスフィッシングでの使用
おすすめ7 PS-100GP-Di
- 周波数:50/200kHz
- 出力:600w
- 水深表示範囲(最深):0~1000m
PSシリーズはリーズナブルな価格、さらに使いやすい操作で、魚探がはじめての方でも安心して使うことができるシリーズで、その中でも最高峰の性能を誇るのが「PS-100GP-Di」
個人での使用として必要な性能はすべて持ち合わせており、画面も大きく見やすいのがおすすめの理由。
こんな方におすすめ!
- 小型船舶での使用
- ハイスペック機種が欲しい方
- 水深のある場所での使用
魚探用バッテリーの選び方
バッテリーには「スターターバッテリー」と「ディープサイクルバッテリー」の2タイプがあります。その中でも、魚探に電力を供給するのに適しているのは「ディープサイクルバッテリー」です。
スターターバッテリーは、エンジンを始動する際に一時的に高い電流を供給することを目的に設計されています。自動車などで使用される一般的なバッテリーがこれに該当しますが、魚探の電源として使用するにはあまり向いていません。
ディープサイクルバッテリーは、少ない電流を長時間安定して供給できるうえ、繰り返し充放電を行っても性能が落ちにくい特徴を持っています。このため、魚探用バッテリーとして欠かせない性能を備えているのでおすすめです。
また、魚探に使用するバッテリーを選ぶ際には、「バッテリー容量」にも注意を払うことが重要です。
バッテリー容量は必要となる容量の約1.3~1.4倍を選ぶことが必要になり、理由としては下記の2つ。
- 余裕を確保して安全に使用するため
- バッテリーの寿命を長持ちさせるため
十分な容量を選んでおけば、使用中にバッテリー切れの心配を減らし、安心して魚探を使うことができます。
さらに、バッテリーが完全に放電してしまうと寿命が縮む原因になります。そのため、あらかじめ必要容量の1.3~1.4倍のものを選ぶことが大切です。
魚探用バッテリーの選び方についてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事でおすすめのバッテリーと合わせて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
【2025年最新】魚探用おすすめバッテリー7選!選び方と容量の計算方法を紹介!
振動子は正しい位置に取り付けよう!
出典:ホープボート
魚探の性能をフルに発揮させるためには、「振動子が正しい位置」に適切に取り付けられていることが重要です。
振動子の取り付け方法は、以下の3つです。
- インナーハル取り付け
- トランサム取り付け
- 万能パイプ取り付け
これらの方法には、それぞれ異なる取り付け方法やメリット、デメリットがあり、自身に合った方法で設置することが求められます。
たとえば、ゴムボートやレンタルボートなどでは、取り付けやすく取り外しやすいトランサムへの設置が最も多く採用されています。
しかし、取り付け角度や設置位置を間違えると、正しい情報を得ることはできません。
- 船底角度が10度以上の場合はストライプ部へ取り付け
- 振動子が必ず水中にあるように設置
- 船底と同じ高さに設置
これらの注意点をしっかり理解し、振動子が正確な情報を得られるように適切に設置しましょう。
振動子の取り付けについて詳しく知りたい方は、下記記事も参考にしてください。
魚群探知機の振動子の取り付け方法と注意点!自作できる簡単取り付けの方法とは?
魚探で間違いなく上がる釣果!
ボート釣りやイカダ釣りでは、魚探を設置しているかどうかで、間違いなく釣果に差が出ます。
これは、海でも川でも湖でも同じで、魚探があるのとないのでは、明らかに釣果に違いがあり、ない場合にはボウズといったことも珍しくありません。
ここまで釣果に差が出る最大の要因は「水中の可視化」にあります。
もちろん水中カメラのように明瞭な画像が映し出されるわけではありませんが、水深や魚群、水底の底質、ストラクチャーの判別、水温など、水上からでは知ることのできない情報を得ることができます。
- 水温
- 水深
- 魚群
- 底質
- ストラクチャー判別
知ることのできる情報をもとに、釣り種や仕掛けなど、狙うターゲットに合わせて臨機応変に対処することで、釣果を確実に伸ばすことができるようになるのです。
そのため、釣り種や用途に合った魚探をしっかり選び、釣果につなげてください。
まとめ
ホンデックスの魚探の強みは、国産であり安心安定の性能で初心者でも扱いやすく、操作性が高いことです。
機種を選ぶ時には用途に合った魚探を選び、振動子からの情報を正しく得ることができるよう、取り付け位置は十分考慮し、釣果につなげてください。
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