【完全ガイド】スーパーライトジギングとは?釣り方・おすすめタックル・狙える魚まで徹底解説!

ジギング
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SLJ(スーパーライトジギング)は、軽量なタックルで多彩な魚種を手軽に狙える、近年注目の釣りスタイルです。

ライトジギングよりもさらに軽いジグを使うため、初心者や女性でも扱いやすく、体力に自信がなくても楽しめるのが魅力。堤防からの延長のような感覚で始められるため、船釣りデビューにも最適です。

本記事では、マイボートや遊漁船で15年以上SLJを楽しんできた筆者の実体験をもとに、SLJの特徴や釣れる魚種、必要なタックル、釣り方のコツを初心者向けにわかりやすく解説します。

また、初めての方におすすめのリールやロッドの組み合わせも紹介していますので、ぜひ釣行の参考にしてください。

そいた

・釣り歴=30年以上
・2馬力ボート歴=15年以上
・得意な釣り=ジギング
       泳がせ釣り
・使用艇=DSー110L3
・運搬方法=軽トレーラー

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【SLJ】スーパーライトジギングとは?

SLJ(スーパーライトジギング)は、誰でも気軽に楽しめるライトな船釣りスタイルのジギングのことです。

一般的なジギングに比べて、使用するロッド・リール・ジグ・ラインすべてが軽量で、操作に体力をあまり必要としないのが大きな特徴です。特にジグは30〜80g前後と軽く、女性や初心者でも1日中ストレスなくしゃくり続けられます。

軽いタックルゆえにアタリの感覚も明確で、魚とのやり取りもスリリング。リールの番手も小さく、ロッドも細身なので取り回しがとても良く、船釣りが初めての方でも扱いやすいのが魅力です。

つまりSLJ(スーパーライトジギング)は、疲れにくく扱いやすいことから、初心者が最初に選ぶジギングスタイルとして最適な釣り方です。

ライトジギングとの違い

SLJ(スーパーライトジギング)が30〜80グラム前後のジグを使用するのに対し、ライトジギングでは30〜150グラム程度のジグを使用することが多くなります。

そのため、スーパーライトジギングと比較すると、ロッドやリールにはある程度のパワーが必要となり、タックル全体としてやや重くなって多少の体力も必要になります。

しかし、ブリ(ワラサ)・サワラ・マダイ・タチウオなどを狙うことができ、魚のサイズは40〜80センチ、重さは5キロ程度とサイズが大型化し、時には10キロ近い青物がかかることもある魅力的な釣法といえます。

ライトジギングについては、下記の記事でさらに詳しく解説していますので参考にしてください。

ライトジギングとは?基本タックルと釣り方のコツを紹介!

SLJで釣れる魚種とおすすめのシーズンは?

ここでは、SLJで釣れる魚種とおすすめのシーズンについて解説していきます。

SLJで釣れる魚種

SLJ(スーパーライトジギング)では、アジ・イサキ・カサゴ・ハタ類・小型の青物(イナダ・ツバス)・小型真鯛など、幅広い魚種を狙うことができます

サイズは20〜50cm前後が中心で、重さは0.3〜1.5kgほどが多く、使用する軽量タックルでも十分にやり取りを楽しめます。

魚種が豊富で数釣りもしやすいため、初心者でも釣果が出やすく、手軽に楽しめるのがSLJの大きな魅力です。

おすすめのシーズン

SLJ(スーパーライトジギング)のおすすめシーズンは、地域や狙う魚種によって異なりますが、一般的には春から秋にかけてが最も適しています

特に水温が安定し、魚の活性が高まる初夏(5〜6月)と秋口(9〜10月)は釣果も期待しやすい時期です。

冬場は魚の動きが鈍くなる傾向がありますが、水温の高いエリアでは通年楽しめる場合もあります。釣行エリアの旬に合わせて計画を立てると良いでしょう。

SLJに必要なタックルの基準

タックル項目基準スペック選び方のポイント
ロッド長さ6〜7フィート、ジグウェイト30〜80グラム操作性と感度重視。スピニングは初心者向け。
リールスピニング:2500〜3000番ベイト:小型両軸軽量・滑らかなドラグ性能が重要。
ライン(メイン)PEライン0.6〜1号感度と操作性に優れ、細めが基本。
リーダーフロロ12〜20lb(約3〜5号)長さ1.5〜2m根ズレ・歯対策に必須。高強度ノット推奨。
SLJに必要なタックルの基準早見表

ここでは、SLJ(スーパーライトジギング)に必要なタックルの基準について解説していきます。

SLJに必要なロッドの基準

SLJ(スーパーライトジギング)用ロッドは、ジグウェイト30〜80グラム前後に対応し、操作性と感度に優れたモデルがベストで、100グラムまで対応していると汎用性が高まります

長さは6〜7フィート程度が一般的で、取り回しが良く初心者でも扱いやすいのが特徴です。

ティップは柔らかく繊細なアタリを捉えやすい一方で、バット部には魚をしっかり浮かせるパワーが求められ、スピニング・ベイトの両タイプがありますが、初心者には扱いやすいスピニングタイプがおすすめです。

SLJに必要なリールの基準

SLJ(スーパーライトジギング)に適したリールは、小型で軽量かつ滑らかなドラグ性能を備えたモデルが理想です。

スピニングなら2500〜3000番、ベイトなら小型両軸タイプが主流で、PEライン0.6〜1号を150m以上巻けるスプール容量が必要です。

1日中しゃくっても疲れにくい軽さと、魚の引きに対応できるパワーのバランスが重要で、初心者にはトラブルの少ないスピニングリールが扱いやすく、おすすめです。

SLJに必要なラインシステムの基準

SLJ(スーパーライトジギング)に必要なラインシステムは、軽量タックルを生かすためPEラインは0.6〜1号程度が基準で、軽量ジグを操作しやすく、潮馴染みの良いラインが必須です。

リーダーはフロロカーボンの12〜20lbPEラインの号数×4倍)が一般的で、根ズレや歯のある魚への対策としてしっかりと結束します。

リーダーの長さは1.5〜2m程度が目安で、結束はFGノットなど高強度なノットがおすすめです。細くても高感度と十分な強度を備えたラインをしっかりと選びましょう。

SLJに最適なジグの選び方とフックの使用方法

ここでは、SLJ(スーパーライトジギング)で重要になる最適なジグの選び方と、釣果に直結するフックの使用方法について解説していきます。

ジグの形状と重さの選び方

選定項目基準・目安解説ポイント
重さ30〜80g潮の速さ・水深に合わせて選ぶ。
形状センターバランス最も汎用性が高い。
リアバランス速いしゃくりに対応
フロントバランスフォール主体の誘い
素材鉛・タングステンシルエット小さくSLJで効果的
ジグの形状と重さの選び方一覧

SLJ(スーパーライトジギング)では、水深や潮の速さに合わせてジグの重さと形状を選ぶことが重要です。

一般的には30〜80グラムのジグを使用し、潮が緩やかな場合は軽め、深場や潮流が速いときは重めを選びます。形状はセンターバランスが最も汎用性が高く、フォールとしゃくりのバランスが良好です。

リアバランスは早めの誘いに、フロントバランスはフォール重視の釣りに向いています。状況に応じて使い分けが必要ですが、どれを選ぶべきか判断できないときには、最も汎用性の高いセンターバランスからそろえていくとよいでしょう。

フックの使用方法

魚種・対象捕食スタイル推奨フックセッティング理由・解説
青物(ブリ・カンパチ等)吸い込み型(頭から一気に)フロントフックのみテーリング・根掛かりを防ぎ、速いジャークでも絡みにくい
マダイ弱い吸い込み+ついばみフロント+リアフック併用弱いバイトでも掛かりやすくなる。
イサキ弱い吸い込み+かみつきフロント+リアフック併用複数の掛けポイントがある方がフッキング率向上
根魚(カサゴ・ハタ類)吸い込み中心だが根が荒いフロントフック中心(必要に応じリアも)根掛かりが多い場所ではフロント中心。
SLJにおけるフックセッティング早見表

SLJ(スーパーライトジギング)におけるフックの使い方は、狙う魚種やポイントの環境によって使い分けることで釣果に大きな差が出ます。

例えば、青物のように獲物を頭から一気に吸い込んで捕食する魚には、フロントフックのみのシンプルなセッティングが効果的です。

速いテンポのジャークでリアクションバイトを誘発できますし、リアフックを省くことでラインに絡むテーリングや根掛かりのリスクも軽減できます。

一方、マダイ・イサキ・アマダイのように、弱くかみつくような捕食をする魚種には、フロントとリア両方にフックを付けるセッティングが有効で、複数のフックポイントがあることでフッキング率が向上し、結果として釣果にも直結します。

このように、フックの装着方法は魚の捕食スタイルやポイントの根の荒さに応じて柔軟に使い分けることが重要です。

初めてならエントリーモデルがおすすめ

SLJ(スーパーライトジギング)を始めるなら、まずは価格と性能のバランスが取れた「エントリーモデルのタックル」がおすすめです。

最近では1万円台〜2万円台で十分実用的なロッドやリールが揃っており、初心者でも安心して使えます。ロッドは柔軟で操作しやすいスピニングモデル、リールはドラグ性能がしっかりした2500〜3000番クラスが最適です。

ジグも最初は汎用性の高いセンターバランスタイプを数本用意するだけでOKです。まずはコストを抑えて基本を覚え、自分のスタイルや釣り場に合わせて徐々にステップアップしていくのが失敗しない始め方です。

初めてのSLJにおすすめのエントリーモデル3選!

ここでは、初めての方に向けてSLJにおすすめのエントリーモデルを、ロッドとリールのセットで紹介していきます。

クロスミッション BB S66ML-S×シマノ ナスキー C3000HG

万能入門SLJセット!

シマノのマルチターゲット対応ロッドで、SLJにも適したモデル。ソリッドティップ採用で繊細なアタリも明確に伝え、軽量ジグの操作性も良好

タイラバやイカメタルなどとの兼用にも対応し、汎用性を重視する初心者におすすめの1本です。

組み合わせたいリールは「シマノ ナスキー C3000HG」。

軽量かつ耐久性があり、C3000HGはPE0.6〜1号に最適なサイズ感。巻き取りが早く、手返しの良さを活かせるハイギアモデルで、タイラバやイカメタル兼用にも使えるマルチリールです。

コスパも高く、クロスミッションBBとのバランスも良好。

グラップラー BB タイプ LJ S66‐0×シマノ アルテグラ C3000XG

本格派対応の中級セット!

ライトジギング向けのロッドだが、 S66‐0のスペックは初心者向けのSLJ入門モデルに最適

上位機種の設計思想を受け継ぎつつ、コストパフォーマンスに優れた1本で、扱いやすく、オールラウンドに使える万能機で初めての1本にもおすすめです。

組み合わせたいリールは「シマノ アルテグラ C3000XG」。

アルテグラは中堅クラスのリールで滑らかな巻き心地と高い剛性が特長。C3000XGはSLJでの速めのジャークや回収にも適し、軽量ジグでも操作感が明瞭。

グラップラーBBとの価格・性能バランスに優れ、初級~中級者にぴったりです。

アウトレイジ BR SLJ 63MLS-S×ダイワ レガリス LT3000-CXH

高感度対応の実戦モデル!

アウトレイジBR SLJ 63MLS-S」はダイワのブランク強化仕様モデルで、感度・操作性ともに優れた中堅クラス。

軽量ジグの操作や食い渋りへの対応力が高く、始めたばかりの方にもおすすめのロッド。

レガリスはLT(軽量&強靭)コンセプトで設計されたSLJ向けエントリーモデル。CXH(エクストラハイギア)はシャクリのキレや回収速度をサポート。

価格も手頃で、「アウトレイジ BR SLJ」との組み合わせで快適なSLJ入門が可能です。

SLJの釣り方とコツ

ここでは、SLJの釣り方の基本と釣果をだすためのコツについて解説していきます。

SLJの釣り方

ジギングにはさまざまな「ジャーキング(シャクリ)」の方法があり、SLJ(スーパーライトジギング)でもその使い分けが釣果を左右します。

基本となるのは「ワンピッチジャーク」。リールを1回転巻くごとにロッドを1回しゃくる動作で、ジグを自然に左右へスライドさせて誘います。初心者でも再現しやすく、SLJの基本です。

次に「ハイピッチジャーク」は、巻き取りとロッド操作を素早く繰り返す誘い方。青物など活性の高い魚に効果的で、反射的なバイトを狙います。

一方、「スロージャーク」はロッドをゆっくり大きく煽ってジグをゆっくり落とす動きが特徴。根魚や低活性時に有効で、SLJでも水温が低い時期や潮が緩い時などに使います。

SLJではこれらの動きを「軽量ジグ×細いPEライン」で繊細に演出できるため、状況に応じたジャーキングの使い分けが釣果アップのカギになります。

  • ワンピッチジャーク=SLJの基本
  • ハイピッチジャーク=リアクションバイト誘発、青物に効果的
  • スロージャーク=根魚、低活性時に有効

釣るためのコツ

SLJ(スーパーライトジギング)で釣果を伸ばすコツは、「ジグ操作の変化」と「底取りの正確さ」です。

魚の活性や反応に応じて、ジャークの速さやピッチを変えることでアタリを引き出しやすくなり、着底をしっかり確認し、常に船長の指示したタナ(魚のいる層)を意識して探ることも釣果に直結します。

反応がないときはジグのカラーや形状を変えてみるのも効果的で、その状況に応じたジグを所持していることが重要になるため、できるだけ多くの形状やカラー、グラム数をそろえておく必要があります。

このように、SLJ(スーパーライトジギング)では細かい工夫を重ねることで釣果は伸びていくので、いろいろと試していくことも楽しみの一つです。

  • ジグ操作で変化でアピール
  • タナを合わせる意識が重要

よくあるトラブルと対処法

SLJ(スーパーライトジギング)でよくあるトラブルには、「ライントラブル」「根掛かり」「フッキングミス」などがあります。

ライントラブルは、ジグの軽さによって風や潮の影響を受けやすく、ラインがふけてトラブルの原因になります。これを防ぐには、こまめなラインメンテナンスとフォール中のテンション管理が重要です。

根掛かりは、底取りの精度を上げることである程度回避できるため、潮流の変化や底質を意識しましょう。

また、フッキングミスは柔らかめのロッドの使用や、アシストフックの長さや本数を調整することで改善が期待できます。

そのほか、軽量ジグは潮や風に流されやすいため、状況に応じたジグの重さ選びやライン角度の調整も、安定した釣果を得るための重要なポイントです。

  • フォール時のテンション管理でトラブル回避
  • 状況に応じたジグ選びでトラブル回避

多種多様な魚種・大釣果が期待できる!

SLJ(スーパーライトジギング)の大きな魅力は、小型回遊魚から根魚、中型青物まで幅広く対応でき、1日でさまざまな魚に出会えることも珍しくない点です。

特に水深20〜80メートル前後のエリアでは、イサキやカサゴ、アジ、サバ、マダイ、ワカシ、ハタ類などが好ターゲットになります。

軽量タックルだからこそ繊細なアタリも感じやすく、ヒット率も向上。初心者でも手軽に始められ、数釣りや多魚種を楽しみたい人にぴったりの釣り方です。

魚影の濃いエリアやタイミングに当たれば、大漁も夢ではありません。手軽さと奥深さを兼ね備えたSLJは、今後ますます人気が高まる釣法です。

実際にやってみたSLJ釣行レポート【釣果と感想】

実際にSLJをマイボートで行った感想は、「釣れる」が感想です。

上記画像は、夕まずめ狙いで出航し18時頃から20時頃までのナイトジギングの釣果ですが、イナダやネイゴ、カサゴやハガツオ、アカヤガラなど一つのタックルでこれだけの魚種が釣れています。

この多種多様な魚種が釣れることが、SLJ(スーパーライトジギング)の魅力でもあり楽しみでもあります。

一般的なジギングでは、ブリやカンパチなどの大型魚がターゲットとなり、プロであっても一日に数本、タイミングや調子が悪ければ「ボウズ」といったことも珍しくありません。

これは、ジギングでターゲットとなるブリやカンパチが食物連鎖の上位にいるためで、そもそもの数が少なくなっているから当然の結果だといえます。

その点、SLJのターゲットである食物連鎖の下位グループにいるイナダやシオゴ(ネイゴ)などの小型青物は、絶対数が大型魚に比べて非常に多く、釣れる可能性は高くなります。

このように、実際の釣行からも分かるように多種多様な魚種や数が釣れることは間違いありません。これを機会にSLJにぜひ挑戦してみてください。

まとめ

SLJ(スーパーライトジギング)は、軽量なタックルで多彩な魚種を狙える手軽で奥深い釣りです。

ライトジギングよりも小さなジグと柔らかめのロッドを使うため、初心者でも扱いやすく、疲れにくいのが特長です。

操作もシンプルで、基本のジャーキングを覚えれば誰でも楽しめます。釣れる魚も豊富で、アジやイサキからハタ類、青物まで対応。

シーズンや釣り場を選べば、大漁も期待できるため、これからジギングを始めたい方にもおすすめの釣法です。

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