オフショアジギングでは、大型の青物や根魚など引きの強いターゲットを狙うため、リール選びが非常に重要です。
しかし、使用できるリールは種類が多く、どのリールを選べばよいか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで本記事では、マイボートや遊漁船でオフショアジギングを楽しんできた経験をもとに、オフショアジギング用リールの選び方やおすすめモデルを厳選してご紹介します。
また、「リール×ロッド」の重要性についても合わせて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
オフショアジギングで求められるリール性能

オフショアジギングでは、水深100m前後や強い潮流の中でメタルジグを操作し、大型の青物や根魚をターゲットにします。
そのため、高負荷に耐えられるリールは必須です。一般的なリールを使用すると、ギアヤドラグノ摩耗などのトラブルが発生し、せっかくの大物を逃すリスクが高まります。
実際、私が初めてオフショアジギングで使用したシマノのエアノス2500番は、青物が掛かり引き回された際にメインシャフトが曲がり、巻けなくなるというトラブルを経験しました。
この経験からもわかるように、オフショアジギングでは強靭なボディ剛性を持ち、高負荷に耐えられるリールが理想です。安定した釣果やターゲットとのやり取りのために、リール選びは「高負荷に耐えられること」を最優先に考えましょう。
オフショアジギング用リールの【後悔しない7つ】の選び方
選び方 | ポイント |
---|---|
▶ スピニングとベイトの使い分け | 広範囲はスピニング、ディープ・バーチカルはベイト |
▶ 番手と糸巻量で決める | 基本8000番、マグロは10000番以上 |
▶ ギア比で選ぶ | ハイギアは早巻き、ノーマルはパワー重視 |
▶ ドラグ性能で選ぶ | スムーズでバレにくいドラグ |
▶ 防水・耐久性で選ぶ | 塩水に強く長持ちする |
▶ コストで選ぶ | 初心者は安価、中級以上は高耐久 |
▶ 大手メーカーで選ぶ | 信頼性・サポート重視 |
ここでは、オフショアジギング用リールを選ぶ際の【後悔しない7つ】の選び方について解説していきます。
スピニングとベイトの使い分け
オフショアジギングでは、スピニングとベイトを状況で使い分けることが重要です。
スピニングリールは遠投性能が高く、ナブラ撃ちや広範囲の探索に有利です。一方ベイトリールは巻き上げ力とフォールの操作性に優れ、ディープエリアやバーチカルジギングに最適です。
狙う魚や釣り方に合わせて選ぶことで、快適さと釣果につながりやすくなります。
番手と糸巻量で決める
オフショアジギングでは、狙うポイントやターゲットによってリールの番手や糸巻量を選ぶ必要があります。
近海ならPE2~3号を300m巻けるシマノ5000~6000番、ダイワ5000~6000番が適しています。外洋ではPE3~4号を300m巻けるシマノ8000番やダイワ8000番が使いやすく、大型魚を狙う際は10000番以上のリールが必須です。
釣り場や対象魚に合わせて最適な番手を選ぶことが釣果につながります。
ギア比で選ぶ
オフショアジギングでは、リールのギア比によって操作性や釣りのスタイルが大きく変わります。
ハイギアは素早い回収や手返しが求められる場面に適しており、フォール後のジグの動きを素早く作り出せます。一方、パワーギアは巻き上げトルクが強く、大型魚とのファイトや深場攻略に有利です。
狙う魚種や水深、ジグ操作のリズムに合わせて、ギア比を選ぶことが釣果アップにつながります。
ドラグ性能で選ぶ
オフショアジギングでは、ドラグ性能が釣果に直結します。
スムーズで立ち上がりの良いドラグは、大型魚の突進や強い引きに対応し、ライン切れやバラシを防ぐために不可欠です。例えば、12~15kgクラスの青物やカンパチを狙う場合、急激な負荷でも一定のテンションを保てるドラグがあると安心です。
また、ドラグ性能が安定していれば、魚が引いた瞬間もラインが適切に滑り、リール操作の負担も軽減されるので、ドラグ性能がしっかりしているリールを選びましょう。
防水・耐久性で選ぶ
オフショアジギングでは、リールの防水性と耐久性が長く快適に使用するための重要なポイントです。
塩水や潮しぶきに強いシール構造や防錆加工が施されているリールは、ギアやベアリングの摩耗を抑え、長期間安定した性能を維持できます。
特に外洋での釣行や深場でのジギングでは、海水による劣化が避けられないため、防水・耐久性の高いリールを選ぶことが重要です。
コストで選ぶ
オフショアジギング用リールは、価格帯によって性能や耐久性に差があります。
例えば、5万円前後のコスパ重視モデルはオフショアジギング全般で使いやすく、中型青物~大型青物まで対応しているリールもあります。10万円以上の高級モデルは防水・耐久性・巻き心地が優れ、大型魚や深場の釣行でも安心です。
自身の釣りスタイルやターゲットに応じて適切な価格帯のリールを選ぶことで、無駄な出費を抑えつつ最適なパフォーマンスを発揮できます。
大手メーカーで選ぶ
オフショアジギング用リール選びで迷ったら、大手メーカー製を選ぶことも後悔しないためのポイントです。
理由としては、信頼性やサポート面で安心感があり、シマノやダイワ、スタジオオーシャンマークなどの実績あるブランドは、防水・耐久性・巻き心地などの性能が高く、長期使用でも安定しているからです。
さらに、パーツ供給やメンテナンス体制も整っているため、万が一の故障時でも対応しやすいのが特徴です。
そのため、オフショアジギング用リールを選ぶのであれば、大手メーカーで選ぶといいでしょう。
オフショアジギングにおすすめの厳選リール11選!

ここでは、オフショアジギングにおすすめのリールを厳選して11機種ご紹介していきます。
厳選スピニングリール6機種
【シマノ】ストラディックSW 8000HG
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重 |
5.6 | 16 | 665 |
糸巻量(号‐PE) | 最大巻上長(cm) | ハンドル長さ(㎜) |
3-410, 4-300, 5-250 | 107 | 75 |
「耐久・防水・パワーすべてが実戦仕様」
【シマノ ストラディックSW 8000HG】は、耐久性とパワーを兼ね備えた実戦型スピニングリールです。
最大ドラグ16キロの「X-タフドラグ」と「インフィニティドライブ」を搭載し、大型青物とのファイトでも主導権を握れます。さらに「X-プロテクト」による防水構造で塩害に強く、外洋ジギングでも安心して使用可能。
ステラSWに迫る性能を持ちながら価格を抑えたコストパフォーマンスも魅力で、ヒラマサ、ブリ、カンパチ狙いに最適な1台です。
【シマノ】21ツインパワーSW 8000HG
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重 |
5.6 | 25 | 615 |
糸巻量(号‐PE) | 最大巻上長(cm) | ハンドル長さ(㎜) |
3-410, 4-300, 5-250 | 107 | 75 |
「ステラSW譲りのパワー」
【シマノ ツインパワーSW 8000HG】は、耐久性・巻き上げ力・防水性能すべてをグレードアップしたワンランク上の大型スピニングリールです。
「インフィニティドライブ」によって高負荷時でも巻き上げの重さが軽減され、ヒートシンクドラグと断熱シートによってドラグの熱ダレを抑制。ラインローラーとストッパーベアリングに「Xプロテクト」を装備し、防水性能と耐久性を向上させています。
PEライン3~5号を扱う大型青物やマグロゲームに対応する、信頼できる実戦機です。
【シマノ】25ステラ SW 8000HG
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重 |
5.6 | 25 | 630 |
糸巻量(号‐PE) | 最大巻上長(cm) | ハンドル長さ(㎜) |
3-410, 4-300, 5-250 | 107 | 75 |
「防水・耐久・パワーの頂点」
【シマノ ステラ SW 8000HG】は、オフショアジギングの過酷な海域でも安心な最上級スピニングリールです。
新たに搭載された「XXタフドラグ」により、ドラグ性能が進化し、熱ダレによる力の低下を約30%低減。さらに「インフィニティループ」によりライン放出性能が向上し、キャストフィールやドラグのスムーズさが格段にアップしました。
PEライン3~5号を巻ける8000HGモデルは、ヒラマサ、ブリ、カンパチなどの大型青物狙いに最適な一台です。
【ダイワ】カルディアSW 8000-H
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重 |
5.7 | 15 | 630 |
糸巻量(号‐PE) | 最大巻上長(cm) | ハンドル長さ(㎜) |
4-300 | 110 | 75 |
「コストを超える性能」
【ダイワ カルディア SW 8000-H】は、ダイワの中堅モデルながら、オフショアジギングーゲームに必要な性能をしっかり備えたスピニングリールです。
「ZAIONボディ」により軽量化と高剛性を実現し、「ATD」による滑らかなドラグ性能で、ヒラマサやブリなどの大型青物とのファイトをサポートします。さらに、耐久性を高めるMAGSEALED」構造を採用し、長期間の使用でも安定した性能を発揮します。
PEライン4号を約300m巻ける容量を持ち、コストパフォーマンスに優れた1台です。
【ダイワ】セルテートSW 8000-P
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重 |
4.8 | 25 | 615 |
糸巻量(号‐PE) | 最大巻上長(cm) | ハンドル長さ(㎜) |
4-300 | 92 | 75 |
「近海青物ゲームに最適」
【ダイワ セルテートSW 8000-P】はPE3号~4号を標準とした近海ジギングや最適なモデルです。
ワンピッチやコンビネーションなど、さまざまなジャーキングテクニックに幅広く対応でき、軽量ZAIONエアローター搭載により、ジギング時の巻き感度が非常に高く、回転の立ち上がりもスムーズです。
これにより、アタリの取りやすさや操作性の向上を実感でき、初心者から上級者まで快適に使用できるリールとなっています。
【ダイワ】ソルティガ 10000-H
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重 |
5.6 | 25 | 685 |
糸巻量(号‐PE) | 最大巻上長(cm) | ハンドル長さ(㎜) |
4-380, 5-300 | 117 | 85 |
「防水・耐久・パワーの頂点、ソルティガ 10000-H」
【ダイワ ソルティガ 10000-H】は、ダイワの最上級スピニングリール「ソルティガ」シリーズの一つで、特に大型青物や深海ジギングに最適なモデルです。
「アルミ製フルメタルモノコックボディ」により高剛性と耐久性を実現し、「マグシールド」や「MAGSEALED」構造で防水・防塵性能を強化しています。また、「DRD(ドラグリムーバブルドラグ)」機構を搭載し、ドラグ性能の向上とメンテナンス性の向上を図っています。
PEライン4号を約380メートル巻ける容量を持ち、強力なドラグ力で大型魚とのファイトを支えます。
厳選ベイトリール5機種
【シマノ】グラップラー 300HG
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重 |
6.2 | 7 | 325 |
糸巻量(号‐PE) | 最大巻上長(cm) | ハンドル長さ(㎜) |
2-380, 3-250, 4-190 | 84 | 70 |
「小さくても力強い、グラップラー 300HG」
【シマノ グラップラー 300HG】は、小型ベイト両軸リールながら高剛性と軽快な巻き心地を併せ持つモデルです。
HAGANEボディにX-SHIPやマイクロモジュールギアを搭載し、ギアノイズを抑えて滑らかな巻き上げを実現。ハンドル回転ひとつひとつが確かな手応えを伝えます。最大ドラグ力は約7キロ、自重325グラム。
PE3号を250メートル巻ける容量で、ライトジギング寄りのジギング、鯛ラバまで対応可能。幅広い釣り方に応える実用性の高い1台です。
【グラップラー 300HG】については下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
シマノ【17グラップラー300HG】の向いている釣りと対象魚は?最適ロッドの組み合わせを紹介!
【シマノ】オシアジガー Fカスタム 1500HG
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重 |
6.4 | 7 | 430 |
糸巻量(号‐PE) | 最大巻上長(cm) | ハンドル長さ(㎜) |
2-500, 2.5-400, 3-320 | 98 | 73/85 |
「操作感と対応力のF カスタム」
【シマノ オシアジガー F カスタム 1500HG】は、フォールレバーを搭載し、さらに機能性を強化した本格派ベイトリールです。
フォールレバーにより親指一本でフォールスピードやジグの水中姿勢を自在にコントロールでき、中深海・根魚・タチウオ・マダイなど多様な釣りに対応。滑らかな巻き上げを実現し、剛性・耐久性も高く設計されています。
高負荷のジギングでも信頼できる1台です。
【シマノ オシアジガー Fカスタム 1500HG】については、下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
【徹底解説】オシアジガーFカスタムの釣りスタイルと狙える魚種!おすすめロッドの組み合わせも紹介!
【シマノ】オシアジガー 2000NRHG
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重 |
6.2 | 10 | 595 |
糸巻量(号‐PE) | 最大巻上長(cm) | ハンドル長さ(㎜) |
3-400, 4-300, 5-220 | 117 | 80/92 |
「高剛性・なめらかな巻き心地」
【シマノ オシアジガー2000NRHG】は、7段階のギア比を備えた幅広いラインナップが特徴で、近海から中深海など幅広いジギングゲームに対応できます。
HAGANEボディで剛性を確保しつつ、Sコンパクトボディ設計でパーミングしやすさも向上。Xプロテクト防水構造とマイクロモジュールギアを採用し、耐久性とフィーリングを高次元で両立させています。
近海〜中深海のジギング・スロージギングで、最適な選択肢を持ちたいアングラーにおすすめのシリーズです。
オシアジガーシリーズについては、下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
オシアジガーの番手・選び方完全ガイド!釣りスタイル別おおすすめモデルとソルティガとの比較!
【ダイワ】ソルティガ 15
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重 |
7.1 | 8 | 485 |
糸巻量(号‐PE) | 最大巻上長(cm) | ハンドル長さ(㎜) |
2-600, 3-400, 4-300 | 115 | 75~85 |
「ジギング専用機」
【ダイワ ソルティガ 15】は、PE1.5号~4号を使用するジギングにおいて最も汎用性の高いスタンダードモデルの一つ。
ワンピッチジャークやジグのスイミングといった脇挟みスタイルに最適な75~85mmアルミ製クランクハンドルを標準装備。強力なドラグとパワフルな巻き上げで近海の青物はもちろん、トンジギやキハダ、カンパチまで幅広く対応します。
さらに15H・15HLはギア比7.1仕様で、ドテラ流しやジグを飛ばすアクションに最適。15S・15SLはギア比6.3のシャロースプールを搭載し、PE1.5号400mやPE2号300mを活かした水深100m以浅でのジギングに抜群の性能を発揮します。
【ダイワ】ソルティガ35
ギア比 | 最大ドラグ力(㎏) | 自重 |
5.1 | 13 | 705 |
糸巻量(号‐PE) | 最大巻上長(cm) | ハンドル長さ(㎜) |
3-600, 4-500, 6-300 | 104 | 100/110 |
「大物狙いに妥協なし、ソルティガ35」
【ダイワ ソルティガ35】は、大型魚との対峙を想定して設計されたジギング用ベイトリールです。
最大ドラグ力13キロを備え、「UTD」ドラグシステムにより粘り強く、負荷に応じて滑らかにラインを放出します。巻き上げ性能はギア比5.1で1回転あたり104センチ、ハイギアモデルでは118センチを実現し、重めのジグや流れの速いシーンでも主導権を握りやすく設計されています。
705グラムの自重と大口径スプールにより、PE3号600メートル/PE4号500メートル巻きで容量も十分。耐久性と操作性を両立した一台で、大型キハダ、ヒラマサ、カンパチを狙うアングラーに最適。
リール×ロッド=釣果

オフショアジギングでは、リールとロッドの相性が釣果に直結します。適切な組み合わせを選ぶことで、操作性や底取り精度が向上し、大型魚とのやり取りも安定します。
どれだけ高性能なリールを使っても、ロッドとのバランスが悪いとジグの操作性が低下し、フォールコントロールが不安定になります。その結果、バラシや根掛かりのリスクが増え、釣果に大きく影響してしまうでしょう。
そのため、リールだけでなく、ロッドの性能や相性も考慮することが重要です。操作性に優れたロッドとの組み合わせは、正確な底取りやジャークを可能にします。
このように、ターゲットやジグに応じた「リール×ロッド」の最適な組み合わせを意識することで、釣りの効率と釣果が大きく向上します。
まとめ
オフショアジギングでは、リール選びが釣果に直結します。
スピニングとベイトの使い分け、番手や糸巻量、ギア比、ドラグ性能、防水・耐久性、コスト、そして大手メーカー選びの7つのポイントを押さえることで、失敗しないリール選びが可能です。
また、リールとロッドの相性も釣果を左右する重要な要素です。ターゲットや釣り場に応じて最適な組み合わせを選ぶことで、操作性が向上し、大型魚とのやり取りも安定します。
この記事を参考に、自分の釣りスタイルに合ったリールを選び、より快適で効率的なオフショアジギングを楽しみましょう。
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