【体験談】2馬力ボートの危険性と安全な楽しみ方!

2馬力ボート
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2馬力ボートはよく危険だといわれることがありますが、これから所有してみたいと考えている方にとっては気になるポイントですよね。

そこで今回は、2馬力ボートの危険性を2馬力ボートを所有している観点からご紹介し、危険を回避するために必要なことや安全対策まで合わせてご紹介していきたいと思います。

そいた

・釣り歴=30年以上
・2馬力ボート歴=15年以上
・得意な釣り=ジギング
       泳がせ釣り
・使用艇=DSー110L3
・運搬方法=軽トレーラー

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体験して分かった2馬力ボートの危険性

ここでは、2馬力ボートで釣りを楽しむようになってから、実際に「危険だな、危なかった」と感じた事について解説していきたいと思います。

他船から認識されにくい

2馬力ボートで釣りをするようになって、これが一番危険で危ないと感じたことなのですが、シルエットの小さな2馬力ボートは、他船から認識されにくく衝突の危険があると感じました。

実際に海上で他船が、釣りをしている筆者のボートに向かってきたのですが、直前まで気づかれずニアミスするという事がありました。

その時には、相手に気付いてもらえたので接触事故にはなりませんでしたが、一歩間違えば大惨事になっていたかもしれません。

認識されにくい理由として「シルエットが小さく波間に入ると見えなくなる」「大型の船舶は走行中に船首側が持ち上がり前方が見えにくくなる」などの理由があります。

海上までが異常に近い

2馬力ボートに乗船してまず初めに感じたことが「海上までの距離が異常に近い」ということでした。

今まで遊漁船などでも釣りに出かけて慣れているつもりだったのですが、実際に乗船してみると海上までの距離感は全く違う別物でした。

海上までの距離が近いと、少しの波でも船内に入ってくることもあり危険だと感じることがあります。

安定性が低く転覆しそうになる

2馬力ボートは最大でも3,33mしかなく遊漁船などと比べると安定性がなく、少しの体重移動でも傾き落水しそうになることがあります。

特に同船者がいた場合には、右舷側、左舷側どちらかに集まってしまうと海水が浸水するほど傾き、非常に危険です。

また、べた凪でない限り立った状態での釣りは難しく、仮にべた凪であったとしても少しの体重移動で大きく傾くので、基本は座ったままの状態での釣りになります。

ボートの安定性を向上させるためにはサイドフロート装着が必須で、転覆防止に役立ちます。

2馬力ボートにおすすめのサイドフロート5選!自作サイドフロートの実用性は?

風や潮流に大きな影響を受ける

2馬力ボートの航行速度は時速5㎞~9㎞程度しか出すことが出来ず、強い風や激しい潮流には全く抗えません。

実際に強風が吹く中では白波が立ち思うように進まず、帰港出来ないのではないかと身の危険を感じたこともあります。

この時には風が収まるまで山陰に隠れ、波が穏やかになるまで待機してから帰港しましたが、非常に怖かったことを覚えています。

また、潮流の早い場所では思ったように前に進むことが出来ず、帰港する前に燃料がなくなってしまうのではないかと不安に感じたこともあります。

2馬力ボートでの危険回避方法は?

2馬力ボートを最大限に楽しむのであれば、危険な目に合わないための対策をしておくべきでしょう。

ここでは、2馬力ボートでの危険回避方法について解説していきますので、参考にしてみてください。

認証旗を取り付け他船にアピール

2馬力ボートはシルエットが小さく他船から認識されにくいため「認証旗」を取り付け、相手に気付いてもらえる努力が必要です。

海上には波があり波間にボートが入ってしまうと、認証旗なしで発見することは非常に困難で、接触事故の原因となり非常に危険です。

このような状況を避けるためにも、認証旗は必ず設置し自身でも「認識されていないかも、見えていないかも」と常に意識しておくことが危険回避につながるでしょう。

常に周りの状況を気にしておく

2馬力ボートでの危険を回避するためには、「常に周りの状況を把握しておく」必要があります。

水上の状況は変わりやすく今まで穏やかだったのに、あっという間に走行できないような状況に陥ることもあります。

2馬力ボートは風や潮流の影響を受けやすく、状況が悪くなればなるほど転覆や落水などの危険が高まり、非常に危険です。

そのような状況を避けるためにも、常に周りの状況を確認し沖の方で白波が立つようなことがあれば、すぐにでも移動し影響を受けないような行動をとることが重要になります。

急旋回はしない

当たり前のことですが落水などの危険を回避するために「急旋回」は避けるべきです。

2馬力ボートはスピードがでないから急旋回してもあまり影響がないと考えるかもしれませんが、旋回時に波が来ていてボートが傾き、タックルボックスやクーラーボックスが旋回した側に移動してしまうと、ボート上でバランスをとることが難しくなるほど傾きます。

そのような状況では落水してしまう可能性が高くなり非常に危険です。

その為、急旋回は避けゆっくりとした操船を心掛けましょう。

エンジンは直ぐにかけられるように

2馬力ボートで危険を回避するために「エンジンは直ぐかける事の出来る状態」で、釣りをすることが望ましいです。

理由としては他船に気づいてもらえず自分で回避行動をとる必要があるときや、障害物(漂流物や岩礁など)を緊急で回避する必要があるときなどです。

もし仮に、回避する必要があるときにエンジンがかからないと、他船との接触や座礁などの危険が高まります。

その為、日ごろからエンジン始動に関して問題がないように点検整備を心掛け、必要であればパーツの交換などの対処をしておきましょう。

2馬力ボートを安全に楽しむために

ここでは、2馬力ボートを楽しむために必要なことやルールについて解説していきますので、安全に役立ててください。

最低限の海上ルールは学んでおく

2馬力ボートが危険だと周りによく言われる理由の一つが、ほかの船舶が守って航行している海上ルールを知らないからです。

これは公道のルールを全く知らない自転車が逆走してくるようなもので、相手側からしても避けようがありません。

その為、2馬力ボートを海上で使用しようと考えているのであれば、最低限の海上航行ルールを知っておきましょう。

衝突の恐れがある場面での船舶の航行ルールは、お互いが正面衝突を避けるために、舵を右に切って相手船の左側を通過することが定められています。

また、進路が交差する場合は、相手船を右側に見る船が避けるよう定められています。
このルールは、防波堤や埠頭の突端など、船同士の視界が妨げられる場所での衝突を避けるためにも適用されます。

このルールは、防波堤や埠頭の突端など、船同士の視界が妨げられる場所での衝突を避けるためにも適用されます。

また、2馬力ボートで出船する際に漁港内施設を利用することもあると思いますが、許可が必要になることもあるので事前にしっかりと確認しておきましょう。

【重要】2馬力ボートの海上ルールとマナーについて!免許が不要でも法律は守ろう!

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海上保安庁:海の交通ルール

ライフジャケットは必ず着用

どのような釣りでも同じですが「ライフジャケットは命綱」です。

特に遊漁船などと比べて落選や転覆の可能性がある2馬力ボートでは必須アイテムで、命に直接かかわる重要なアイテムになります。

その為、最優先でそろえておく必要があり、選ぶのであれば「Aタイプ・自動膨張式・肩掛け」が安全のためには一番おすすめです。

2馬力ボートにおすすめのライフジャケット5選!選ぶなら肩掛け自動膨張式一択です!

携帯電話の電波が届く範囲で楽しむ

海上で一番多いトラブルがエンジンに関するもので、今まで好調だったエンジンが急に始動できなくなることがあります。

2馬力ボートには航行制限がなく燃料が続く限りどこまでも行くことは可能ですが、陸地が見えないよな沖まで出ている時にエンジントラブルに合うと、非常に危険です。

自分で対処できるようなエンジントラブルであれば問題になりませんが、解決できない場合には漂流する可能性もあるので、出来る限り携帯電話の電波が届く場所での釣行がおすすめです。

目安としては陸地が見えていれば、電波が届くことが多いのでその範囲で釣りを楽しむようにしましょう。

また、2馬力ボートの安全航行推奨範囲は、陸から1㎞、出航場所から2㎞とされているため、この範囲内での釣りを楽しむことが重要です。

2馬力ボートはどこまで行ける?出船できる波高や風速とは?

絶対に無理はしない

2馬力ボートで無理は絶対に厳禁です。

その他の船舶に比べて航行速度も遅く、安定性も低い2馬力ボートでは遊漁船などでは問題にならない状況でも出船できないことが多いです。

しかし「せっかく海まで来たのだから、少しだけなら」と油断して出船してしまい、落水や転覆などのトラブルに巻き込まれます。

2馬力ボートは楽しむためのものであり、命を懸けてまでするようなものではありません。

その為、2馬力ボートユーザーになるのであれば、海上の状況を冷静に判断できること、諦める決断をしっかりと出来ることが、安全に楽しむための必須能力だといえるでしょう。

危険性を理解し安全対策が出来れば2馬力ボートは神アイテム!

ここまで、2馬力ボートの危険性や危険回避方法、安全に楽しむための方法についてご紹介してきましたが、悪いことばかりで不安になった方も多いと思います。

実際に2馬力ボートで釣りを始めたころには何もわからないため、前から迫ってくる船舶をどう避ければばいいのか全く分からず、他船にも迷惑をかけてしまったこともあります。

ですが、このようなことを事前に知って対策しておくことで危険は少なくなり、安全に楽しむことが出来るようになるのです。

危険を回避し安全対策が整えば、2馬力ボートは釣りを楽しみたい方にとってまさに「神アイテム」で、自分の好きな時に好きなだけ、大好きな釣りを楽しむことが出来るようになります。

その為、2馬力ボートの危険性を知り、危険を回避するために必要なことや安全対策をしっかりと行い、2馬力ボートライフを楽しんでください。

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まとめ

2馬力ボートの危険性として

他船から見えにくい
海上の距離が近く波が入ることも。
安定性が低く転覆の恐れもある
風や潮流に影響されやすい

という事をしっかりと理解して安全対策を行い、ルールを守って2馬力ボートでの釣りを楽しみましょう。

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