ライトジギングで使用するジグは非常に多くの種類があり、何を基準にどう選べばよいのかよくわからないことも多いですよね。
しかし、釣果の出ているジグが分かれば、選ぶための参考になります。
そこでこの記事では、マイボートや遊漁船でライトジギングを15年以上行ってきた経験から、実釣で釣果の良かったメタルジグを厳選してご紹介していきます。
また、釣れない時の対処法やタックルとの相性についても解説していますので、参考にしてください。
ライトジギング向けジグの5つの選び方

グラム数で選ぶ
水深 | 推奨ジグ重量 |
---|---|
浅場(〜30m) | 20g〜60g |
中層(30m〜60m) | 60g〜120g |
深場(60m〜100m) | 120g〜200g |
超深場(100m〜) | 200g以上 |
ライトジギングで使用するジグの重さは、「水深×2+α」で選ぶことが基本となりますが、できるだけ多くの状況に対応できるよう、20g刻みで所持しておくとよいでしょう。
上記の表は、水深に対して必要になるジグの重さを示しています。適切な重さのジグを選ぶことで、自然な動きを演出できます。
軽すぎず、重すぎない適切な重さのジグをしっかりと選びましょう。
ウェイトバランスで選ぶ
タイプ | 特徴 | 効果 |
---|---|---|
センターバランス | 重心が中央でバランス良好 | 水平近いフォール、多魚種対応 |
リアバランス | 重心が後ろで飛距離が出やすい | 遠投や広範囲探りに効果的 |
フロントバランス | 重心が前で頭を下げる動き | 底を狙うアクションに効果的 |
ライトジギング用のジグを選ぶときは、「ウエイトバランス」で選ぶことも重要です。
例えば、センターバランスのジグは、重心が中央にありバランスがよく、水平に近い形でフォールするため、多くの魚種に対応しているのが特徴です。
リアバランスのジグは、重心が後方にあり、広範囲を探りたいときや、ちょい投げをするときなどにおすすめです。
フロントバランスのジグは、重心が前にあり、頭を下げてフォールするのが特徴で、底物を狙うときなどにアクションをつけやすくなっています。
このように、ウエイトバランスによって得意な動きやターゲットに対する効果が変わるため、狙う魚種や釣り方に合わせて最適なものを選びましょう。
カラーで選ぶ
項目 | 条件 | 推奨カラー |
---|---|---|
水の透明度 | 水が濁っている場合 | 明るく目立つカラー |
水が澄んでいる場合 | シルバー、ブルーなど | |
天候 | 晴れた日 | 反射するシルバー、ゴールド |
曇りや雨の日 | ホワイト、チャートリュース | |
時間帯 | 朝夕のマズメ時 | 蛍光色、ホログラム |
ライトジギングにおいて、ジグのカラー選びは非常に重要で、釣果に直結します。
上記のカラー選択ガイド比較表はあくまでも一例ですが、まず、必ず持っておきたいカラーとして、ナチュラルカラーであるシルバーやブルーをそろえましょう。
これらのカラーは、魚のうろこに似た反射光を再現しやすく、自然の餌に近い見た目を持っており、余計な警戒心を与えにくいメリットがあるため、バイトしてくる確率が高くなります。
このほかにも、さまざまな状況に対応するため、できるだけ多くのカラーを所持しておくことをおすすめします。
形状で選ぶ
タイプ | 特徴 | 効果 |
---|---|---|
スリムタイプ | 細長く、速く沈む | 深場や速潮で効果的 |
ワイドタイプ | 幅広く、ゆっくり沈む | 浅場や緩やかな潮流に適す |
左右非対称タイプ | 不規則な動き | アピール力、多様なアクション |
ライトジギングで使用するジグを選ぶときは、「形状」にも注目してみましょう。
ジグには、スリムタイプやワイドタイプ、左右非対称タイプなどがあり、それぞれ特徴や効果が異なるため、適切に使い分けることが重要です。
スリムタイプは細長い形状で、沈下スピードが速く、深場での使用や潮の流れが速い場所で活躍します。ワイドタイプは幅広い形状でゆっくり沈むため、浅場や潮の流れが緩い場所での使用に適しています。
左右非対称タイプは、魚の活性が低く、通常のジグでは反応しない場合でも、不規則な動きが魚の興味を引き、反応を促すことがあります。
このように、ジグの形状によって特徴や効果が異なるため、それぞれ一本ずつ所持しておくことをおすすめします。
材質で選ぶ
素材 | メリット | デメリット |
---|---|---|
鉛(一般的) | 安価で種類が豊富 | 環境負荷があり傷つきやすい |
タングステン | 高比重で沈下が速い | コストが高い |
鉄(スチール) | 環境に優しく低コスト | 沈下が遅く魚に警戒されやすい |
メタルジグに使用されている素材には、鉛、タングステン、鉄ジグなどの種類がありますが、最も一般的な鉛ジグをメインにそろえましょう。
理由としては、コストが低く、種類が豊富で、さまざまな魚種に対応した商品が多いためです。また、重さやカラーなどのラインナップも充実しています。
タングステン製のジグは、高比重で速く沈むため、深場や潮流が速い場所での釣りに最適です。さらに、シルエットが小さく、警戒心を与えにくいメリットがあります。
鉄ジグは低コストで、沈下速度が遅いため、浅場や緩やかな潮流での使用に適しており、ターゲットに対して自然なアプローチができるのが魅力です。
このように、ジグの素材にはそれぞれメリットやデメリットがあるため、用途に応じて選ぶことが重要です。
ライトジギングで釣果の良かったジグ11選

ここでは、マイボートライトジギングや遊漁船でのジギングで釣果の良かったジグを紹介していきます。
【シマノ】スティンガーバタフライ サーディンウェーバー
青物、根魚広いターゲットに有効
シマノの「スティンガーバタフライ サーディンウェーバー」は、素早いフォールと自然な泳ぎが特徴のジグです。青物狙いに適しており、初心者から上級者まで扱いやすいモデルです。
カラーバリエーションはキョウリンシルバー、フルグロー、キャンディベイト、Aブラック、フルシルバーなど。重さは100gから350gまで幅広く展開され、さまざまな水深や状況に対応できます。
釣果の良かったカラー | 揃えたい重さ |
シルバー、グロー系 | 100gを中心に |
【シマノ】スティンガーバタフライ ぺブルスティック
スリムで素早いフォール
シマノの「スティンガーバタフライ ぺブルスティック」は、素早いフォールと自然なスイムアクションが特徴のジグです。
軽いジャークで横を向くスライドと、その後の静止状態が魚に強くアピールします。カラーはシルバーミラーやSイワシ、Sブルピン、Sゼブラグローなど豊富。重さは80gから350gまで幅広く、様々な水深やターゲットに対応できる設計です。
釣果の良かったカラー | おすすめの重さ |
ブルピン、グロー系 | 100gから150g |
【シマノ】ウィングフォール
青物、根魚の釣果良好
シマノの「ウィングフォール」は、ティアドロップ形状とフラットサイドボディを採用し、フォール時に水平姿勢を維持しながら大きく揺れるロールアクションが魅力です。
軽い引き抵抗と素早い着底で、青物や根魚狙いに適しています。カラーバリエーションはゼブラグロー、フルシルバー、キョウリンアカキンなど豊富。重さは80gから500gまで幅広く、様々な状況に対応できるジグです。
釣果の良かったカラー | おすすめの重さ |
フルシルバー、グロー系 | 80gから150g |
【ダイワ】TGベイト
ちょい投げ、横引き
ダイワの「TGベイト」は、高比重のタングステン素材を使用したコンパクトなキャスティングジグです。小型ながら重量があり、ナブラやボイルの青物狙いに最適。
リトリーブ時は安定したスイミングアクション、フォール時は水平に近いスライドで弱ったベイトを演出します。カラーはPHピンクやPHブルピンなど豊富で、重さは30gから180gまで幅広くラインナップ。さまざまなフィールドで活躍する万能ジグです。
釣果の良かったカラー | おすすめの重さ |
カタクチ、ブルピン | 60gから150g |
【ダイワ】ソルティガ FKジグ
ダイワの「ソルティガ FKジグ」は、緩めのワンピッチジャークやスローピッチジャークに適した多彩なアクションが魅力のジグです。
フロントツイン&リアショートのフックバランスにより、スムーズな泳ぎと高いフッキング性能を実現。カラーはMGブルピングローヘッドやMGグリーンゴールドグローヘッドなどがあり、重さは110gから180gまでラインナップ。青物や底物狙いに幅広く対応できる万能ジグです。
釣果の良かったカラー | おすすめの重さ |
ブルピングロー、グリーンゴールドグロー | 110gから150g |
【メジャークラフト】ジグパラ ショート
圧倒的カラーの多さ
メジャークラフトの「ジグパラ ショート」は、ライトショアジギングに適した万能ジグです。センターバランス設計と左右非対称ボディにより、多彩なアクションに対応。
コンパクトなシルエットで飛距離を稼ぎ、軽いジャークで扱いやすいのが特徴です。カラーは45種類と豊富で、重さは20g、30g、40g、50g、60gをラインナップ。初心者から上級者まで幅広く活用できる実績のあるジグです。
釣果の良かったカラー | おすすめの重さ |
シルバー、レッドゴールド | 50~60g |
【メジャークラフト】ジグパラバーチカルライブベイトカラー
リアルな外観が特徴!
メジャークラフトの「ジグパラバーチカルライブ」は、オフショアジギング向けのメタルジグです。リアルな魚の鱗模様を再現したライブベイトカラーが特徴で、捕食スイッチを刺激しやすい設計。
カラーはライブイワシやライブキビナゴ、ダメージイワシなど豊富に揃い、重さは80gから180gまで幅広く展開。リアルな外観と優れたアクションで、多様な魚種に対応できる実績のあるジグです。
釣果の良かったカラー | おすすめの重さ |
ライブイワシ、ライブ腹グローキビナゴ | 80gから150g |
【メジャークラフト】ファーストジグ
コスパに優れた万能タイプ
メジャークラフトの「ファーストジグ」は、初心者から上級者まで使いやすい万能メタルジグです。シャープな形状により軽いジャークでも動きやすく、非対称ボディが安定した水平フォールを実現。
カラーはイワシ、レッドゴールド、ブルーピンク、ゼブラグローなど8種類。重さは100gから200gまで展開され、さまざまな水深やターゲットに対応。扱いやすさと性能を兼ね備えた実績のあるジグです。
釣果の良かったカラー | おすすめの重さ |
イワシ、グロー系 | 100gから150g |
【ジャッカル】バンブルズジグ セミロング
安くて釣れる
ジャッカルの「バンブルズジグ セミロング」は、左右非対称ボディで素早いアクションレスポンスを実現するジグです。軽いしゃくりでクイックなダートを生み出し、潮が速い状況でも優れた操作性を発揮します。
カラーはUVレーザーピンク、イカナゴショルダーグロー、イワシショルダーグローなど。重さは100gから250gまで幅広く揃い、多様なフィールドやターゲットに対応できる万能ジグです。
おすすめカラー | 重さ |
シルバー、グロー系 | 100gから150g |
【メロン屋工房】 ウィークベイトショート
センターバランス左右非対称設計
メロン屋工房の「ウィークベイトショート」は、フォールアクションを重視したセンターバランス設計のジグです。投入後から着底までのフォールやジャーク後の喰わせのフォールでターゲットを誘います。
カラーはホロピンクやホロイワシ、ホログリーンゴールドなどがあり、重さは80gから160gまで対応。多彩なカラーと安定したアクションで、幅広いシチュエーションに適応します。
釣果の良かったカラー | おすすめの重さ |
シルバー系、グロー系 | 100g |
【剣屋】 頑鉄刃ジグ 110g
高速巻きとフォール
剣屋の「頑鉄刃ジグ 110g」は、日本刀のような鋭いデザインが特徴のジグです。高速巻きやフォールを意識したジャークが可能で、ブリや青物の捕食本能を引き出します。
カラーは赤腹鰯、ピンクグロー、赤金、緑金、銀月などがあり、重さは110g、130g、165g、190g、240gまで揃っています。
おすすめカラー | 重さ |
赤金 | 110g |
ジグとタックルの相性も重要

ライトジギングのジグ選びでは、「タックルとの相性」も考えて選ぶ必要があります。
理由としては、適切なタックルを選ぶことで、ジグの操作性や感度が向上し、釣果アップにつなげることができるためです。
例えば、スロージギングでは専用のジグがあり、相性のよい専用ロッドを使用することでジグの動きをサポートし、ターゲットにしっかりアピールできます。しかし、相性の悪いロッドではスロージギング用のジグは扱いにくくなります。
また、スロージギングでは感度が重要となるため、ラインからダイレクトにアタリが伝わるベイトリールの方が向いています。スピニングリールでは、スロージギング用のジグの操作が難しくなるでしょう。
このように、ジグの種類によっては使用しづらいタックルもあるため、相性をしっかり考えて選ぶことが大切です。
ライトジギングで釣れない時の効果的な対処法

釣れた人に合わせる
ライトジギングで釣れないときに最も簡単で効果的な方法は、「釣れた人に合わせる」ことです。
なぜ釣れた人に合わせるのかというと、その日の「当たり」である可能性が高いからです。
ライトジギングでターゲットとなる魚は、その日の天候や気温、水温などによって食い気が変わり、反応も変化することが多く、釣れていないタックル設定(ライン、ジグのカラーやグラム、形状など)をいくら続けても釣果にはつながりません。
その点、釣れている人はタックル設定がその日の状況にマッチし、魚からの反応が良い「当たり」となっているため、釣れる確率は格段に高くなります。
そのため、自分だけ釣れないといった状況であれば、釣れている人にタックル設定を合わせることが非常に効果的です。
- 釣れた人のタックルを参考に
- 当日の状況に合わせる
メタルジグのサイズとカラーを変更する
ライトジギングで釣れないときには、「メタルジグのサイズとカラーを変更する」ことも効果的です。
仮に、自分も釣れず、同船者も釣れていない状況であれば、その日の「当たり」が誰にも分からない状態なので、当たりジグを見つける必要があります。
当たりジグを見つけるためには、ジグのカラー、重さ、形状などをこまめに変更し、反応があるかどうかを地道に探っていくしかありません。
上記の表はジグカラー選択の一例ですが、当たりジグが判明するまでは、同船者と同じカラーを選択せずに違うカラーを選択した方が、効率よく当たりカラーを見つけることができるでしょう。
- メタルジグのサイズ/重さの変更
- 同船者と異なるカラーで試す
狙う水深の確認と変更
ライトジギングで釣果が出ない場合は、「狙う水深の確認と変更」が有効です。
ライトジギングでは船長の指示に従い、ターゲットがいると予想される水深にジグを通すのが基本ですが、釣れない原因の一つに水深の把握ミスがあります。
適切な水深でジグを操作するためには、リールの一回転でどの程度ラインが巻き取られるのかを知っておくことが重要です。
例えば、水深50メートルのポイントで魚の反応が20~30メートル付近にある場合、一回転90センチの巻き上げ量のリールなら約22回転巻き上げると、ちょうど反応のある層にジグが届きます。
魚は必ずしもピンポイントでヒットするわけではありませんが、ベイトの周りを回遊しながら捕食のタイミングを狙っています。釣れないと感じたら、水深の確認と調整を意識し、ジグをより反応のある層に通すようにしてみましょう。
- 水深の確認と調整が重要
- リールの巻き上げ量を把握
ジグを多く揃えることが釣果につながる

ジグを使った釣りには「ジギング」「ライトジギング」「スーパーライトジギング」などがありますが、どのスタイルでも、さまざまなジグを用意しておくことが釣果を左右します。
「ライトジギングで釣れないときの対処法」でも触れましたが、ジギングでは魚がどのカラー、形状、重さのジグに反応するか分かりません。そのため、【当たりジグ】を見つけることが重要なポイントとなります。
多くの種類のジグを持っていれば、状況に応じた選択が可能になり、ヒットにつながる確率が高まります。逆に、ジグのバリエーションが少ないと、周囲が釣れ始めたときに当たりジグに合わせられず、自分だけ釣果が伸びないという事態にもなりかねません。
ジグの種類をそろえることは、釣果を安定させるための大きなメリットになります。ロッドやリールと同様に、しっかりと選び、準備を整えておきましょう。
まとめ
ライトジギング向けジグ選びには、以下の5つの基準を理解することが重要です:
- グラム数 – 釣るターゲットや状況に合わせる。
- ウエイトバランス – ジグの動きやフォール速度に影響。
- カラー – 魚の好みに合わせる。
- 形状 – 使いやすさやアクションに影響。
- 材質 – タングステンや鉛で性能が変わる。
ジグの選び方とともに、タックルとの相性も確認し、最適な組み合わせでライトジギングを楽しみましょう。
コメント