2馬力ボートにはゴムボートやFRP製ボートなど種類が多くあり、どのボートを選べばいいのか迷ってしまう方は多いですよね。
選び方がよくわからないまま購入してしまうと、自分のフィッシングスタイルに合わず、のちに後悔することにもなりかねません。
そこでこの記事では、2馬力ボートの選び方を解説した後に、2馬力ボートのおすすめをランキング形式でご紹介していきますので、2馬力ボート購入の参考に役立ててください。
また、2馬力ボートオーナーに必要な航行ルールやマナー、安全航行に必要な装備についても合わせてご紹介していきますので、合わせて読んでみてください。
- 2馬力ボートの後悔しない選び方
- おすすめ2馬力ボートランキング
- 航行ルール・マナー
- 安全対策装備
2馬力ボートの後悔しない選び方
ここでは、2馬力ボートの後悔しない選び方として
- 定員数
- ゴム・FRPの素材
- 海向き淡水向き
の3つについて理由を詳しく解説していきますので、2馬力ボート購入の参考にしてみてください。
【定員数】で選ぶ
2馬力ボートを選ぶ基準として「定員数」があり、2人~4人が2馬力ボートで最も一般的な定員数となっていますが、定員数で注意しておきたいこととして「定員数=釣りをできる人数ではない」ということです。
そして、2馬力ボートで快適に釣りを楽しみたいのであれば、定員数にかかわらず「2人での使用」がおすすめです。
免許不要で操船できる2馬力ボートの最大サイズは3.33m(11ft)となっており、定員数が4人であってもこの規定は変わることがありません。
上記画像はジョイクラフトのレッドキャップ310(JRC-310)というボートになりますが、サイズを見てみると
- 定員数=4人
- 全長310/船内長230
- 全幅150/船内幅74
となっています。
つまり、乗船スペースとして利用できるのは内寸230㎝×74㎝となり、とても大人4人で釣りを楽しむスペースは確保できていません。
このように定員数はあくまでも乗船できる人数であり、釣りを楽しめる人数ではないことを理解しておきましょう。
- 定員数=釣りをできる人数ではない
- 快適に釣りをするには2人が限度
【ゴム・FRP】素材で選ぶ
2馬力ボートの素材選びは保管場所や運搬方法によって決める必要があり、それぞれのメリットやデメリットを考慮して選ぶ必要があります。
ゴムボートのメリットとデメリット
- 保管場所のスペース確保が簡単
- 運搬が容易
- 破けることがある
- 船内スペースがせまい
FRPボートのメリットとデメリット
- 組み立てる必要がない
- 破れない
- 船内スペースが広い
- 保管場所のスペースが必要
- 運搬が困難
などがあり、自身のフィッシングスタイルに合った素材を選ぶ必要があります。
- 保管場所がない
- 運搬方法が車内
- 1人での釣行が多い
- 保管スペースがある
- カートップやトレーラーでの輸送ができる
- 2人での釣行が多い
- 片付けで楽したい
- 速く出船したい
▼ボート選びについてもっと詳しく知りたい方はこちら▼
【重要】2馬力ボート購入後に後悔しないために抑えておきたい3つのポイントとは?
【海向き淡水向き】で選ぶ
2馬力ボートは海で使用するのか、淡水で使用するのかによって選び方が変わります。
FRP製のボートは海水・淡水どちらの使用でも基本的に違いはないので、安定性能を考え2馬力ボート最大サイズの3.33mのボートを選び、サイドフロートを取り付けることで問題なく使用できます。
しかし、ゴムボートでは海釣りに向き不向きがあり、特徴を理解して選ばないと「使いにくい」と感じることもあります。
- 波に対応できる安定性能
- 潮の流れに負けない剛性と走行性
が必要になります。
安定性は船体の重さが重くなればなるほど向上し、船体のサイズが大きくなるほど安定性能が向上します。
また、剛性と走行性はボートのフロア材によって決まり「ウッドフロア・アルミフロア」が走行性能に優れた構造となります。
そのため、海釣りで使用するボートには「安定性・走行性・剛性」の3つをバランスよく得ることができるよう「ボートサイズ・フロア材」の選択が重要になります。
- 安定性=重量があり最大サイズのボート
- 走行性=ウッドフロア・アルミフロア
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【2馬力】FRPボートとゴムボートはどちらを選ぶべき?2馬力ボートにはどちらがおすすめ?
2馬力ボートの3人~4人乗りおすすめランキング
- 海/淡水両用モデル
- 持ち運びのしやすさ
- 価格帯
の3つを選考基準に、ゴムボートとFRP製ボートのどちらも所有した経験を踏まえて、ランキングを解説していきます。
ランキング1位 アキレス LF-297WB ウッドフロア
- 全長:295cm
- 全幅148cm
- 総重量:37.5k
- 内寸:183㎝×75㎝
- 定員:4人
2馬力ボートの入門艇として開発されたのがアキレスボートの「LFシリーズ」で、使い勝手が良くベテランのユーザーも多いことから、非常に人気のあるゴムボート。
艤装アイテムも多く、自分の好みに合った2馬力ボートへと育てることができます。
また、ウッドフロア採用で剛性も高く安定性能も非常に高くなっているので、海/淡水どちらでも利用できます。
- 艤装アイテムが豊富
- 大手メーカーが入門艇として開発
- オプション装備で自分好みにカスタム可能
ランキング2位 アクアマリーナ DELUXE デラックス330 5人乗り
- 全長:330㎝
- 全幅:153㎝
- 重量:32㎏
- フロアタイプ:アルミフロア
- 定員:5人
すべてがそろった入門艇にもっともおすすめの2馬力ボートセット。
アルミフロア採用で海・淡水どちらでも利用可能で安定性能や走行性能も高く、安心して釣りを楽しむことができます。
最大搭載人員が5人となっていますが、内寸216㎝×69㎝とせまいのでタックルを積み込むことを考えると、最大でも2人での利用がおすすめです。
- すぐに釣りに行けるセット
- 海水/淡水どちらもおすすめ
- 安定性の高い最大サイズ
- コスパに優れたゴムボート
ランキング3位 アキレス LF-295WB
- 全長:295cm
- 全幅148cm
- 内寸:207㎝×72㎝
- 総重量:37.5kg
- 定員:4人
安全性を重視した安心設計で市販にはない目立つカラーリングは他船から見えにくいとされる2馬力ボートの視認性を高めます。
ボートドーリーの固定アタッチメントは、購入後に自分で取付する必要がありますが、このモデルは工場で取付しているので、取付の手間や位置決めの不安が一切ないのがおすすめの理由。
届いてすぐに釣りに行くことができるセットなので、入門艇におすすめです。
- 視認性を高めたカラーリング
- お得なオールセット
- 37万円台の価格
ランキング4位 アキレスボート太鼓判セット E-1 ECB-310WB
- 全長:310cm
- 全幅:158cm
- 内寸:225㎝×72㎝
- 自重:57.0kg
- 定員:4人
見た目で分かる船内スペースの広さが魅力のゴムボート。
内寸225㎝×72㎝の広さは2人で釣りを楽しむのに十分なスペースが確保されており、タックルやクーラーボックスを積み込んでも余裕があります。
また、船底中央に設置されたスタビライザーが走行性と旋回性を、ウッドフロア採用で安定性にも優れています。
デメリットは重量が57㎏と重く、コストも40万円台と高額なこと。
ボートドーリーを取り付ける余裕があり、コストが気にならない方であれば「ランキング1位に匹敵する」おすすめ度。
ランキング5位 ジョイクラフト ココナット303
- 全長:300cm
- 全幅:148cm
- 内寸:210cm×68cm
- 総重量:41kg
- 定員:4人
チューブのサイドまで強靭なクロスを2重張りし、岩場や磯、浮遊物の多い災害時などでもダメージを気にせず使えるタフ仕様。
エアーフロアですが、クロス2重張りで海での使用も問題なし。
2馬力エンジンがセットになっていないので、別で購入する必要があります。
ランキング6位 ジョイクラフト グランド315ワイド
- 全長315
- 全幅164
- 内寸232㎝×76㎝
- 総重量:46kg
- 定員:4~5人
内寸232㎝×76㎝の広い船内は、多くの荷物を載せても問題になりません。
高圧エアフロア(スーパーリジッドフレックス)は、大人が載っても折れ曲がらないほど高剛性で、 エアフロアながらウッドパネル並みの走行性能と安定性がおすすめの理由。
広い船内で二人での釣りも余裕をもって行えます。
ランキング7位 ジョイクラフト グランド325
- 全長325
- 全幅158
- 内寸238㎝×70㎝
- 総重量:40kg
- 定員:4人
ランキング6位のグランド315ワイドより少し小型なモデルですが、その分取り回しがよく使い勝手が良いゴムボート。
テーパーデザインが特徴的で、ただ美しいだけでなく走りにも影響を与え、安定感が得られるデザインになっています。
ランキング8位 ジョイクラフト レッドキャップ333
- 全長:333cm
- 全幅:155cm
- 内寸:253cm×74cm
- 総重量:35kg
- 定員:5人
2馬力専用として開発された非常に人気の高いボート。
内寸253cm×74cmと、おすすめランキング中最大のスペース確保が確保されていることがおすすめの理由。
ランキング9位 ジョイクラフト J-キャット 315
- 全長:305cm
- 全幅:158cm
- 内寸:225cm×72cm
- 総重量:32kg
- 定員:4人
トリマランの船底デザインで高速性ナンバーワンの自信作。
軽さと剛性、速さの3つの要素を高度にまとめ上げ、2馬力でも高速で走れます
また、内寸225㎝×72㎝と船内も広く、総重量が32㎏しかないのもおすすめの理由。
ランキング10位 ホープボート PP-280PX2
- 全長:280㎝
- 分割時:143㎝
- 全幅:117㎝
- 重さ:50㎏
- 定員2人
軽ワゴンにすっぽり入るFRP製2分割ボート・PP-280PX2は、FRP製ボートが欲しいけど運搬方法がないという方におすすめ。
軽ワゴンにすっぽり収まるサイズがうれしいFRP製ボート。
サイドフロートをつければ安定性抜群で立ってキャスティングも可能で、最高馬力5馬力までセット可能!
2人乗りということでこのランキングですが、実際の内寸はゴムボートよりも広く確保できています。
分割式FRP製ボートについてもっと詳しく知りたい方は下記記事がおすすめです。
ランキング11位 ホープボート DS-110L3
- 全長:332㎝
- 全幅:148㎝
- 重さ:62㎏
- 定員:3人
条件付きでおすすめできるFRP製2馬力ボート。
- カートップ輸送
- 軽トレーラー輸送
- サイドフロート必須
となりますが、出船までの時間が短くゴムボートのように定期的なメンテナンスも必要ありません。
また破けを気にする必要がないので、安心して釣りを楽しむことができます。
2馬力ボートの航行ルールとマナーについて
免許不要で操船できることが2馬力ボート最大の魅力ですが、航行ルールやマナーを守らなくてもいいというわけではありません。
出船前にしっかりと理解して、事故防止やトラブル防止に役立てください。
2馬力ボートの航行ルール
海上での基本ルール
海上衝突予防法は、船舶が衝突を防ぐための法律です。その中でも重要なルールの一つが、「行会い船は右側通航」です。
海上では基本的に右側航行が原則で、向かい合った状態での航行時には、右側に航路をとる必要があります。
海上ルールによれば、自船の進行方向に他船が右側から横切ろうとしている場合、横切る船は右側から近づく船に避ける責任があります。
逆に、他船が左側から横切ろうとしている場合、横切られる船は左側に避ける責任があります。
他船はこの海上ルールに沿って航行しています。
免許が必要のない2馬力ボートにおいても守ることで、接触事故などのトラブルを未然に防ぐことができるので、最低でもこの2つの海上ルールは覚えましょう。
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2馬力ボートの守るべきマナー
2馬力ボートが出航できる場所は砂浜や漁港内のスロープになりますが、どちらにおいても漁業関係者が優先です。
当たり前のことですが漁業関係者は「仕事で」2馬力ボートで釣りをする私たちは「レジャー」です。
もちろん海はみんなのものですが、漁業で生計を立てている人がいる以上、最低限のマナーは守るべきです。
また、漁業内のスロープの使用は許可が必要になることが多く、無断使用は思わぬトラブルにつながる可能性があるので、しっかりと許可を取って利用するようにしましょう。
▼スロープ利用の許可取得に関する情報はこちら▼
漁港内のスロープ利用の許可はどこでもらえるの?許可取得までの流れを解説します!
艤装アイテムで安全対策を!
2馬力ボートは免許不要で操船できる大きなメリットがありますが、その反面いくつかのデメリットがあり安全対策が必須となります。
- 視認性が低い
- 安定性が低い
これらのデメリットを解消するためにはセーフティフラッグの設置や、サイドフロートの取り付けが必須となります。
万が一、転覆するようなことがあれば自力でボートを起こすことは不可能で、周りに気づいてもらえなければ、漂流することになり非常に危険です。
そのため、自身の命に関わる艤装アイテムを最優先にそろえ、安全航行に努めましょう。
▼2馬力ボートの艤装アイテム▼
【重要】海釣り向け2馬力ボートの艤装アイテムは?安全に必要なアイテムからそろえよう!
まとめ
2馬力ボートを選ぶときには
- 定員数で選ぶ
- 素材で選ぶ
- 海/淡水向きで選ぶ
の3つを基準に自分のフィッシングスタイルにあったボートを選びましょう。
また、航行ルールとマナーを守り、しっかりと安全対策をして2馬力ボートライフを楽しんで下さい。
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