【重要】2馬力ボートはどこまで行ける?出船できる波高や風速とは?

2馬力ボート
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近年、人気が高まりつつある2馬力ボートですが行動可能範囲はどれほどで、どこまで行くことができるのでしょうか。

また、どの程度の波の高さや風速まで出船できるのか、できない時の判断は

何を基準にするべきなのか気になりますよね。

そこで今回は、実際に2馬力ボートオーナーとして15年以上の経験から航行可能な範囲や、出船できる波高や風速についてお伝えしていきたいと思います。

そいた

・釣り歴=30年以上
・2馬力ボート歴=15年以上
・得意な釣り=ジギング
       泳がせ釣り
・使用艇=DSー110L3
・運搬方法=軽トレーラー

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2馬力ボートはどこまで行けるの?

2馬力ボートは免許不要で操船できる3.33m【11ft】以下でエンジンの出力が【2馬力】1.5kw以下となっています。

その為、カヤックや手漕ぎボートと同じ扱いとなり、航行範囲の制限はなく時間や燃料が許すのであればどこまででも走行可能です。

航行速度は9㎞程度で、積み込んでいる荷物が重い場合や同船者がいるときには、6㎞∼9㎞程度のスピードしか出すことが出来ません。

ガソリンタンクの容量は1リットル程、フルスロットルで50分∼1時間程度の走行が可能となっています。

  • 航行範囲に制限なし!
  • 最高速度=10㎞以下!
  • 連続航行時間=1時間程度!

航行速度から計算するとエンジンのメーカーで多少の違いはありますが、最低でも満タンの場合には7㎞程度航行することが出来るということになりますが、実際のところは携行缶でガソリンを予備で持ち込むので、その分航行範囲や走行時間は伸びることになります。

しかし、航行範囲を制限する法律はありませんが、エンジントラブルなどで航行できなくなった場合には、オールで漕いで帰港することになるので安全航行範囲は岸から1㎞出航場所から2㎞の範囲と覚えておきましょう。

注意ポイント!
  • 航行範囲を制限する法律はなし
  • 安全航行範囲は岸から1㎞程度、出航場所から2㎞程度
  • 岸が見える範囲での利用が目安!

2馬力ボートが出船できる波の高さとは?

2馬力ボートはそのサイズや出力の弱さから、一般的な遊漁船のように波をかき分けて走行することはできません。

船体が小さいために安定性がなく波に対する抵抗力も弱いため、遊漁船であれば出船できる波高であっても2馬力ボートでは出船不可です

出船できる波高の基準としてはおよそ0.6mを基準として、波の周期も考えておく必要があります。

波の周期とは波と波の間の感覚のことであり、周期が短くなればなるほど危険な状態で仮に周期が6秒程度の場合、波高が0.8mでも怖く感じます。

逆に周期が12.13秒程度であれば0.6mあっても出船できて、釣りも問題なく楽しむことも可能です。

2馬力ボートで出船する時には波の高さはもちろんですが、波の周期にも注意を払って出船の判断を行うようにしましょう。

✔ポイント
  • 出船可能な波高は0.6m以下!
  • 波の周期は短いほど危険!

2馬力ボートが出船できる風速とは?

一般的な遊漁船では多少の差はあるものの風速10m程度までは出船可能というところもありますが、2馬力ボートでは6m以上あると出船はできない可能性が高いです。

風速が強い時には白波が立ち、短いスパンで細かい波が押し寄せてくるのですが、この波が2馬力ボートにとって一番怖い波と言えます。

周期の長い波であれば0.6mあっても大きなうねりなので、きれいに波に乗って越えてくれますが、これに風による波が間に入ると船首側が下を向いているときに次の波が来てしまい、船べりを越えて船内に海水が入ってきてしまうのです。

船べりの位置が高い遊漁船などでは問題にならないような風の影響で起こる0.5m程度の波の高さでも、2馬力ボートでは危険な高さになってしまうことがあります。

経験上では風速5~6mなら白波もたたず、問題なく出船できているので一つの目安にして、波高や周期と総合的に判断して出船しましょう。

✔ポイント
  • 出船できる風速は6m以下!
  • 風波が一番危険!

海上の状況変化は早い!

海上では、今まで何ともなかったのに急に風が出て波が立ちだしてしまうことが多々あり、航行することすらできなくなることもあり得ます。

その為、周りの状況の変化に早く気づいて対処する必要があり、下記のような状況であれば天候の急変や、海上が荒れる予兆となります。

天候急変の予兆
  • 水平線がギザギザに見えたら、波が高くなる
  • 沖の海面に白波が見え始めたら、波や風が強くなる
  • 水面が黒っぽくなってきたら、風が強まる
  • 雲の接近とともに風が強くなったら、荒天の予兆
  • 積乱雲が接近したら、荒天の予兆
  • 好天なのに漁船が急いで帰港する時は、荒天になる

天候急変の予兆を感じたらすぐに釣りをやめて、危険を回避する行動を取らないと「転覆・落水・航行不能」など最悪の場合、命にかかわるようなことにもなりかねません。

実際に、全く穏やかだった海上があっという間に荒れだして白波が立ち、航行中に海水が入ってきて危険を感じることがありました。

2馬力ボートは機動力がなく移動に時間がかかることが欠点なので、しっかりと早めの判断を心がけましょう。

諦める冷静な判断力を持とう!

2馬力ボートのユーザーになると、天気予報だけでは状況判断が難しい微妙な場面に必ず遭遇します。

そんな時には、とりあえず現場に到着してから判断しようと考えることが多くなると思いますが、これは非常に危険な行為です。

現場まで行ってしまうと人間の心理としてせっかくここまで来たのだから、一度出船して判断しようという気持ちななりがちです。

この様な判断が難しい場面での出船は、天気や風、波の状況変化が起きやすく非常に危険です。

2馬力ボートユーザーになるということは自分が船長であり、操船中に起こるすべての責任は船長である自分が持たなければなりません。

安全が確保されているからこそ釣りを楽しむことが出来るので、釣りをしたい気持ちに流されないように冷静な判断力と諦める勇気も必要です。

  • 船長である自覚が必要
  • あきらめる判断力が必要

まとめ

2馬力ボートの出船の基準として

  • 安全航行範囲は岸から1㎞、出航場所から2㎞!
  • 出船可能な波高は0.8m以下
  • 出船可能な風速は6m以下
  • 波の周期が短いときには危険性が高くなる

ということをしっかりと理解して、出船の判断をしましょう。

2馬力ボートユーザーになれば責任はあるものの、すべてが自由で更に釣りが楽しくなることは間違いありません

焦らず無理をせず安全に大好きな釣りを楽しみましょう。

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