2馬力ボートは運搬方法によってメリットやデメリットが異なるため、しっかりと検討して選ぶことが重要です。
とはいえ、実際に経験してみないと分からないことも多く、2馬力ボートの運搬方法に悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、2馬力ボートのオーナー歴15年以上の経験から、運搬方法の違いによるメリットやデメリットについて詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてください。
２馬力ボートの運び方を最初に考えておく
自由度が高く免許不要で操船できることから、人気のある2馬力ボートですが、まず最初に「運び方」について決めておく必要があります。
「好きな時間に、好きな場所で、時間の許す限り」自由に楽しむことができる2馬力ボートですが、使用するためには、出船場所まで運んでいく必要があるからです。
2馬力ボートを運ぶ方法はいくつかありますが、運び方によっては大きなコストがかかることもあり、しっかりと考えておかないと、初期費用や維持費も大きくかかり、後々後悔してしまうことにもなります。
そのため、2馬力ボートを購入する前に運び方をしっかりと「検討して選ぶ」必要があると言えるでしょう。
2馬力ボートの運び方は３種類！
２馬力ボートはFRP製やプラスチック製、ゴムボート製のものがありますがそれぞれ運び方に向き不向きがあります。
ここでは、２馬力ボートの運び方の種類や、素材別でどのような運び方が適しているのかについて解説していきます。
カートップ
カートップとはルーフキャリアを車両の天井に取り付けて、ボートを固定して運ぶ方法です。
FRP製のボートや空気を注入した後のゴム製ボートの運搬におすすめの運び方で、乗せるときにはボートをひっくり返して船底を上にして積み込みます。
ボートを乗せるときに必要なローラー付きのボート専用ルーフキャリアが必須になり、ローラーがついていないタイプのキャリアを選ぶと、乗せるときに滑らすことができないので大変です。
- ゴムボートの輸送
- FRP製ボートの輸送
- カヤックなどの輸送
軽トレーラー
ボート用のトレーラーに積み込んで運搬する方法で、普通免許しか所持していなくても、トレーラーの最大積載量が750㎏以下であれば運転可能です。
FRP製のボートの運搬に最も適した運び方で、エンジンを取り付けたままで走行できるので現場で組み立てる必要がなく、出船、陸揚げ共に楽に行うことができます。
牽引車側にヒッチメンバーの取り付けが必須となり、車両に合ったものを購入する必要があります。
- FRP製ボートの輸送
- ゴムボートの輸送
車内
ゴムボートや分割式のFRP製のボートの運搬に適した運び方で、積めるスペースを確保できる車両であればどんな車種でも問題ありません。
使用しているエンジンによっては、寝かせて積み込むことができないものもあるため、立てて積み込めるような工夫が必要になります。
- ゴムボート(折りたたんだもの)の輸送
- 分割式FRP製ボートの輸送
運び方の違いによるメリットとデメリットについて
ここでは、運び方の違いでどのようなメリットがありどのようなデメリットがあるのかについて、かかる費用や維持費と合わせてご紹介していきます。
カートップのメリットとデメリット
カートップのメリット
- 保管場所が車上
- 出船場所が豊富
まず、カートップのメリットとして軽トレーラーのように車両の保管場所は必要なく、一度取り付けてしまえば取り付けたままで問題ありません。※ボートの保管場所は必要
また、出船する場所まで車で行けるので、出船できる場所の選択は大きく広がります。
カートップのデメリット
- 購入費用が3万円～
- 出船までに時間がかかる
- 肉体的負担が大きい
カートップのデメリットとし購入費用が掛かることが挙げられ、購入費用が3万円以上かかることが一般的で、少なくない負担増となります。
また、車上からボートを降ろし、組み立ててからの出船となるので、どうしても時間がかかってしまいます。
さらに、車両への積み下ろしでは肉体的負担が大きく、ボートによっては積み下ろしが不可能の場合もあるでしょう。
軽トレーラーのメリットとデメリット
軽トレーラーのメリット
- 出船までの時間が早い
- 組み立ての手間がない
トレーラーのメリットとしては出船や陸揚げが楽、組み立て時間不要といったメリットがあります。
そのため、出船までの時間を短くして、釣りをする時間を増やしたい方であれば大きなメリットとなります。
軽トレーラーのデメリット
- 初期費用が高額
- 限られる出船場所
- 運転が難しい
- 保管スペースが必要
軽トレーラーのデメリットとして、購入費用が高額で、20万円前後の費用が必要になることが挙げられます。
また、軽トレーラーが走行できる場所でないと出船できないため、出船場所が限られやすく、運転自体も難しい点がデメリットです。
さらに、軽トレーラーを駐車できるスペースを確保しなければならないことも、デメリットといえるでしょう。
軽トレーラーの維持費や購入費用については、下記記事にて詳しく解説していますので、参考にしてください。
車内のメリットとデメリット
車内のメリット
- 初期費用が掛からない
- どこからでも出船できる
- 収納スペースの確保がしやすい
車内で船体を運ぶ時のメリットとしては、必要なものがないので初期費用が掛からないことが一つ。
また、どこからでも出船できるため選択の幅が広がり、収納スペースの確保もしやすく狭いスペースでも保管することができます。
車内のデメリット
- 出船までに時間がかかる
- 汚れる
- 組み立ての手間がある
車内のデメリットとして、組み立てに時間がかかり、出船にかかる時間も長くなってしまうことです。
また、片付ける時にどうしても車内がよごれてしまうので、清掃の手間が増えるのもデメリットとなります。
しかし、ゴムボートや分割式のボートであれば輸送のための初期費用の負担もなく、一番始めやすいパターンで、車内輸送からマイボートフィッシングをスタートする方が多くなっています。
車内輸送可能な分割式ボートについて知りたい方は、下記記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
【分割式】FRP製2馬力ボートのメリットやデメリットとは？おすすめ分割ボートの選び方
自分のフィッシングライフに合った運び方を！
2馬力ボートの運び方の違いによって、様々なメリットやデメリットがありますが、人によってはメリットがデメリットに、デメリットがメリットになることがあります。
一人での釣りが多いのであれば、どこからでも出船できるカートップにしてしまうと上げ下ろしが大変に感じてしまうこともあるでしょう。
出船や陸揚げの手間がかからないトレーラーも、駐車スペースが少ないのに購入してしまうと、自家用車の入れ替えなどが面倒に感じてしまうはずです。
上記したようにアングラーのフィッシングスタイルや、個人の事情に合わせて運び方を考えておかないと、購入した後に後悔することにもなりかねません。
また、ボートの運び方と合わせて、「ボートの素材」によってもメリットやデメリットが変わるので、しっかりと理解して選ぶといいでしょう。
2馬力ボートの素材選びで悩んでいる方は、下記記事がおすすめです。
【2馬力】FRPボートとゴムボートはどちらを選ぶべき？2馬力ボートにはどちらがおすすめ？
まとめ
2馬力ボートの運搬方法を選ぶことは重要で、選択によって予期せぬ費用増や維持費増に繋がる可能性があります。
カートップ、トレーラー、車内の運搬方法のメリットやデメリットについてしっかりと理解し、自分のフィッシングスタイルや状況に合った運び方を選んでください。
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