24オシアコンクエストCT300は、オフショアゲームで非常に人気の高い機種であり、購入を検討する方も増えています。
ただ、どのような魚種に対応し、どのような釣りスタイルに適しているのか分かりにくいという声も少なくありません。
そこで本記事では、釣り歴30年以上の経験をもとに、24オシアコンクエストCT300で狙える魚種や最適な釣りスタイルについて詳しく解説します。
さらに、釣りスタイルごとにおすすめのロッドの組み合わせ例についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
24オシアコンクエストCT300で狙える対象魚と釣りスタイル
魚種 | 釣りスタイル | ポイント・特徴 |
---|---|---|
マダイ | タイラバ、SLJ | 深場の大型個体も狙える |
青物 | ライトジギング、ジギング | 走りが強い魚にも対応できるドラグ力(最大8kg) |
タチウオ | タチウオジギング | 水深やフォール速度を管理できるCTとフォールレバーが有利 |
イサキ・根魚 | ボートロック、SLJ | 根の荒いポイントでもしっかり巻ける |
ヒラメ | ジギング、泳がせ | ボトムを正確にトレースしやすく、食わせの間も作れる |
前機種の18オシアコンクエストCTから6年ぶりのフルモデルチェンジが行われ、24年7月に24オシアコンクエストCT300が発売され、多くの魚種や釣りスタイルに対応しています。
適性の釣りスタイルと理由は以下の通りです。
1. ライトジギング
- 巻き上げトルクと高い剛性がライトジギングに最適
- フォールレバーとカウンター機能によりジグの動きを細かく制御
2. ディープタイラバ
- 水深100m超も対応可能な糸巻量
- 仕掛けの落下速度や棚をCT表示で管理でき、フォールレバーで食わせの間を演出できる
3. タチウオジギング
- 深場(100〜200m)での釣りにおいてもラインキャパとパワーが対応
- フォール時のバイトを取りやすい構造
4. ロックフィッシュ(ボートロック)
- 根の中から力強く引き抜けるパワーを備える
- CT表示で根の高さや棚を正確に把握できることが有利
5. 泳がせ釣り(ライト)
- ヒラメや青物、根魚を対象にしたライトな泳がせ釣りにも◎
- フォールレバーで餌の落下スピードを調整可能
24オシアコンクエストCT300は様々なスタイルに適性がありますが、最適な釣りスタイルは、「ディープタイラバ」と「ライトジギング」です。
24オシアコンクエストCT300のラインナップと違い/選び方
モデル名 | ギア比 | 最大ドラグ力 | 糸巻量(PE) | 最大巻き上げ長(cm) |
---|---|---|---|---|
300HG | 6.2 | 7.5kg | 1.5-500 2-380 3-250 | 84cm |
300MG | 5.5 | 8.0kg | 1.5-500 2-380 3-250 | 74cm |
300PG | 4.8 | 8.0kg | 1.5-500 2-380 3-250 | 65cm |
24オシアコンクエストCT300には、HG・MG・PGの3機種があり、特徴やスペックが異なります。
各機種の最大の違いは、リール1回転あたりの巻き取り量で、
- 300HG=84センチ
- 300MG=74センチ
- 300PG=65センチ
となっており、それぞれに適した釣りスタイルと使用方法は、以下の通りです。
24オシアコンクエストCT300HG
高速巻き上げが可能なギア比6.2・最大巻き上げ長84cmと、ライトジギングやタチウオジギング、中層狙いのタイラバなど、回収スピードが求められる釣りに最適なモデル。
カウンターとフォールレバーを活かして棚を正確に攻める使い方が効果的。効率重視のスタイルにおすすめ。
- ライトジギング
- タチウオジギング
24オシアコンクエストCT300MG
ギア比5.5・最大巻き上げ長74センチのバランス重視モデルで、軽量なCI4+ラウンドノブを採用しており、優れた操作性が魅力です。ドテラ流しでのタイラバやテンヤ、潮流に乗せた繊細なアプローチにぴったりのリールです。
HG(ハイギア)モデルとPG(パワーギア)モデルの長所を両立しており、巻き取り感が非常に軽快。巻きのリズムを崩さず、一定のスピードで誘い続けるような釣り方に最適です。軽さと操作性を重視したい方に、ぜひおすすめしたい1台。
- ドテラ流し
- タイラバやテンヤ
24オシアコンクエストCT300PG
力強さを重視したギア比4.8・最大巻き上げ長65cm。深場や大型青物狙い、根魚・泳がせ釣りに強く、巻き上げ時の負荷を軽減。
重めの仕掛けや大物とのやり取りに安定感があり、パワーファイトを意識した使い方がおすすめ。
- パワーファイト向き
- 深場や大型青物狙い、根魚・泳がせ釣り
釣りスタイル別おすすめロッド組み合わせ例
ここでは、24オシアコンクエストCT300で適性のある釣りスタイルに、おすすめのロッド組み合わせ例について解説していきます。
また、すべての釣りスタイルに適性のあるロッドについても解説していますので、参考にしてください。
ライトジギング×オシアジガー LJ B63-2
近海のオールラウンドモデル!
PEライン最大2号、ジグウェイトは50〜160gに対応し、近海でのライトジギングをオールラウンドにこなせる汎用性が魅力のロッドです。
ジャークスタイルもミドルスピードを中心に、スローからハイスピードまで幅広く対応。水深は最大80m前後を想定しており、実用域の広さが特徴です。
リールサイズは150〜300番が適合し、「24オシアコンクエストCT300」との相性も良好で、フォール主体の釣りからリトリーブ中心の釣りまで幅広く活躍できるセッティングです。
ディープタイラバ×炎月TT B69MH-S
汎用性が高い!
長さ(6フィート9インチ)が深場攻略に有利で、ソリッドティップが深場でもアタリをしっかりとキャッチします。
MHクラスのしなやかさ+粘りは、フォール中のフッキングにも柔軟に対応し、200g前後のヘッドにも無理なく対応できる反発力の高さがおすすめの理由。
カウンター付き「24オシアコンクエストCT300」との相性も非常によく、ディープタイラバをメインに、ほかの釣りも1本でこなしたい人に非常に向いているロッドです。
タチウオジギング×サーベルチューン BB B66MH
中〜深場を狙うタチウオジギングにおすすめ!
「サーベルチューン BB × オシアコンクエストCT 300」は、 中〜深場を狙うタチウオジギングにおいて、操作性・感度・バランスの全てが高水準でまとまった相性の良い組み合わせ。
「これから本格的に始めたい」「コスパ重視で専用設計が欲しい」人に非常におすすめです。
ロックフィッシュ/ライト泳がせ釣り×グラップラー BB タイプLJ B63-2
ライトジギング×ロックフィッシュ!
「グラップラーBB タイプLJ」×「24オシアコンクエストCT 300」は非常に相性がよく、ライトジギングやロックフィッシュとの相性も最適な組み合わせ。
軽量・高感度・操作性重視とバランスも良くライト泳がせ釣りにも流用可能なことがおすすめの理由で、コストパフォーマンスにも優れているもの魅力の一つ。
すべての釣りスタイルに適性のある万能ロッド
多くの釣りスタイルに対応できるロッドを探しているなら、「シマノ グラップラー タイプJ B60-2」がおすすめです。
万能ロッドとして求められる基本スペックは、以下のとおりです。
- 長さ:約6.3〜6.8フィート(ジギング・タイラバ・泳がせ釣りに最適)
- パワー:ML〜Mクラス(100〜200グラム程度のリグに対応)
- ティップ:ややしなやか(タイラバやタチウオの前アタリに対応)
- バット:しっかりとした張り(ロックフィッシュや泳がせ釣りに対応)
- リールシート:ベイトリール対応、パーミングしやすい形状
上記の条件を満たす「グラップラー タイプJ B60-2」は汎用性が高く、さまざまなオフショア釣法に対応できるため、1本で幅広いスタイルを楽しみたい方に適しています。
ただし、万能ロッドはそれぞれの釣りにおいて完璧ではなく、各スタイルで80〜90点の性能と考えておくとよいでしょう。
24オシアコンクエストCTの兄弟機種や下位モデルは?
24オシアコンクエストCTには兄弟機種やコスパに優れた下位モデルもあるため、それぞれの機種の特徴も合わせて知っておくと、自身のフィッシングスタイルに合ったリールを見つけることができます。
兄弟機種=24 オシアコンクエストCT 200
項目 | CT 200 | CT 300 |
---|---|---|
自重 | 約315g | 約395g |
サイズ感 | 小型・コンパクト | やや大きめ・高剛性 |
最大ドラグ力 | 約7.5kg | 約8kg |
対応ライン目安 | PE 1〜2号 | PE 1.5〜3号 |
対応ジグ目安 | 〜150g程度 | 〜200g以上も可 |
得意な釣り | タイラバ、ライトジギングなど | ジギング、ディープ、泳がせ等 |
CT300の兄弟機種であるCT200は、操作性に優れた軽量モデルで、タイラバや軽ジギングに理想的なベイトリールです。
一方、CT 300はパワー重視で、ジギング・ロック・ディープゲームまで幅広く対応するタイプのため、どちらを選ぶかは、「何を一番よくやるか」で選ぶと釣りスタイルに合った選び方ができるでしょう。
下位モデル=バルケッタ 300 HG
「24オシアコンクエストCT300」は、高剛性・高トルクでジギングや泳がせ釣りに最適な高性能万能リールです。ただし、そのぶん価格も高くなります。
そのため、コストを重視したい方には、「バルケッタ300HG」もおすすめの選択肢です。
「バルケッタ300HG」は、自重約220グラムと軽量で、感度にも優れており、ライトジギングやタイラバに最適です。
デジタルカウンターを搭載しているため、棚取りも正確に行えます。PEライン1.5〜2号を活かした釣りに適しており、コストパフォーマンスにも優れるため、ライトゲームの入門機やサブ機としてもおすすめです。
詳しくは、以下の記事で紹介していますので参考にしてください。
シマノ「バルケッタ300HG」の対象魚と向いている釣りは?最適ロッドの組み合わせを紹介!
24オシアコンクエストCT300の結論まとめ
24オシアコンクエストCT300は、ライトジギング、ディープタイラバ、タチウオジギング、ロックフィッシュ、ライト泳がせ釣りなどに適性のある、汎用性の高い高性能なベイトリールです。
そのため、1本で青物・根魚・タイラバなど、ジグ150グラム前後の本格ライトジギングをメインにしたい人や、ディープタイラバのように深場や棚狙いで正確性が求められる釣りを好む人に、特におすすめできる機種です。
ただし、高性能な分だけ価格も高くなるため、コストが気になる場合は、兄弟機種である「24オシアコンクエストCT200」や、下位モデルの「バルケッタ300HG」も選択肢に入れるとよいでしょう。
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